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03-1

「02」の続きで、「04」の前の話


前回のあらすじ


大規模戦闘系ギルド<D、D、D>では、大規模戦闘での新たな戦略『フィールドモニターの運用』を最終検討するために綿密に組まれた計画があった。あとは実際に大規模戦闘での成果のみを得るだけになっていたなか、参加者の一人がドタキャンを表明。

もちろん21人中の1人ぐらいが欠席しても、なんとかなるようには計画はされていた。しかし欠席する人物は、計画を実行するにあたり『絶対に外せない3人のうちの1人』であった。


その者は、幾つもの二つ名を持ち、知る人ぞ知る、知らない人にも知られている

その名も『突貫黒巫女』


と呼ばれることになる<櫛八玉>





結果、綿密に組まれた計画は潰れた。


しかし、ここで大規模ギルドのギルドマスター『クラスティ』は、その潰れた綿から糸を紡ぐが如く、即座に計画を変更し全てを無駄にはしなかった。

最終的に『絶対に外せない3人』の『1人も参加しない』ことで成立する計画を作り上げた。


ただし、『当初の計画が潰れたという事実』だけは変えることはできなかった。



◇ ◇ ◇



「つまり、このギルドから1人いなくなる可能性があったがため、自ら汚名を被ってその可能性を潰したと?」


「いや、そんな大げさなもんじゃない。単に私が気に入らない結果になるのが嫌だっただけ」


「そうですか。ですが私はギルドマスターとして今回の件の後始末をする責任があります。貴方がとった行動の理由をきちんと説明をして下さい」


「そうだね。こんな私でも肩書きはこのギルドのメインスタッフだからこそ、ギルマスに報告する義務はあるか。でも、それはあくまでもこの<エルダー・テイル>のなかだけのこと。リアル、現実の私の事情について語る気はない」


「そうですか。ならばこちら側の世界での義務を放棄した者へ、こちら側での処罰を決めなければならないな。さすがにこの規模になると、一時的にでもほぼ除名レベルの扱いまでになることは覚悟して下さい」


「『ほぼ』じゃなくて本当に除名でも構わない。それだけのことをした自覚はある」


「貴方がすでに被った汚名は返上する事はできない上、相手は結果的に名誉を失っていないので、挽回することもできない。それではせっかく自ら潰した可能性が、この後さらに大きくなってしまうのでは」


「それは大丈夫。その時は、その時になんとかする」


「、、、貴方らしい結論ですね」


「それよりそろそろお説教も終わってもらっていいかな?こっちはすぐにでも行かなきゃいけないんだけど」


「しょうがありませんね。私は今日徹夜して後始末をしますか」


「あ、行く前にメール送っておくから目を通してね。ちょっとは早く寝れるようになると思うよ。それと今回の件で私は後悔はしてないから」


「わかりました。それではギルドマスターとしての話は以上です。彼女へのお説教は貴方に任せます。その方が効き目があるでしょうから」


「次にインするのは3、4日後になるから、勝手に進めておいて構わないよ。それじゃ、後はよろしく」



< 櫛八玉 > がログアウトしました



「では、本人の了承も得たので勝手に進めさせていただきますか」(眼鏡シャキン!)



わざと「03」を飛ばして「04」を先に出したのではなくて、ただ「03」がもやもやしてたら「04」の方が先に出来上がっただけです。


眼鏡、、、どこからか見ていそうで怖い

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