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09-11

前回から話は続いています


ただし話の内容がかなり脱線しています

私が休んでいる間に一体なにがあったのでしょうか?



「高山三佐さん、こんばんは」


「え⁉︎あっ!、こんばんは」


「そういえば、インしているの久しぶりですね」


「はい、先週少し体調を崩していまして」


「そうでしたか。もう体調は大丈夫なんですか?」


「ええ、もうすっかり治りました」


「それは良かったですね。この時期のインフルエンザには注意しないといけませんね」


「そうですね。きちんと予防対策をしておくべきでした」


「そういえば、先ほどは何か考え事でも?」


「はい、ギルドの様子が少し変わっているようでしたので何があったのかと」


「そうでしたか」


「はい、先ほど会った方たちがなにやらギルド内で大きな問題がおきたようなことを言っていましたので」


「さっき二人組のことですか。彼らはギルドとは関係ありませんから噂程度でしか知らないのでしょう」


「え、あの方達は<DDD>のギルドメンバーでしたが?」


「確かにウチのギルドには入ってますが、我々とは関係ありませんよ。ただ彼らの入っているギルドが<DDD>だというだけですから」


「それはどういう意味ですか?」


「そのままの意味ですよ。便利だからウチのギルドにいるだけで、ギルドには関心のないメンバーですから」


「ギルドに関心が無い?ではなぜあの方たちは<DDD>に入られたのですか?それでしたら、自分たちでギルドを立ち上げれば」


「ですから、『便利だから』ですよ。ギルド運営とかは色々と面倒ですからね。その点<DDD>に入ってしまえば、そういった面倒なことには関わらなくても全く問題ないですから」


「ですがウチは戦闘系ギルドですから、ほとんどの方はレイドなどに参加するのを目的に入ってきているはずですよ。確か加入時ににもその辺りを条件にしていますし」


「おや?戦闘組上層部の高山三佐さんが気付いてなかったのですか?数百人もギルドメンバーがいるのにレイド戦闘訓練にはいつも決まったメンバーしか参加していない事に。他の人たちはその間どこでなにをしているのでしょうね」


「、、、確かにここ最近はほぼ決まったメンバーでしか戦闘訓練をしていません。たまに新しい方が参加してもすぐに『今の自分では足を引っ張るだけなので、ワンランク下で動きの練習をしてきます』といった理由で抜けていきます」


「実際、レイド訓練を積極的に参加するのはほんのごく一部です。それこそギルド上層部が名前を知ってる範囲に限られます」


「先ほどから私のことを『ギルド上層部』と呼ばれていますが、どういう意味ですか?確かにギルド会議には『メインスタッフ』として参加はしていますが、あくまでもチームリーダー的なもので『上層部』などと呼ぶのは少々大げさなのでは?」


「こちらも自覚無しですか。高山三佐さんは一度ご自分の立場をよく考えられた方がいいですよ?」


「私の立場ですか?」


「100人を優に超える戦闘系ギルドの中で直接ギルド運営について発言が出来る。現実社会でいうと会社の役員ですよ?まさに『上層部』といっても差し支えないではないですか。ギルドの一般的プレイヤーにとってはまさに雲の上の存在です。しかもその中で高難易度レイドの指揮担当を任される。現在の日本サーバーでそのような立場にいる人が何人もいると思っているのですか?」


「、、、」


「ここまで言えば少しは分かって頂けましたよね?貴女は日本サーバーで『特別な存在』なのですよ」


「、、、」


「さて、そうなると高山三佐さんには例のことも説明してあげないと理解できそうもないですね」


「、、、どういうことですか?そこまで大きな問題が起きたということですか?」


「違います。問題の大きさではなく、単純に今の貴女では『理解出来ない』ことがあったんですよ」

まだまだ続くようです

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