03-9
今回は前書きに書くことは特にないなぁ〜
「はい、これで最後」
「、、、あーん。ごちそうさまでした」
「じゃ、私は洗い物するから、山ちゃんはしばらく横になってなさい。胃が落ち着いてから薬を飲もうか」
「わかりました。クシ先輩、何から何まですいません」
「それは言わない約束でしょ、おとっつぁん。なんてね」
「???。おとっつぁん?、とは何のことですか?」
「え?!あ、えーと。ま、まぁ〜今のは気にしなくていいから。それよりちゃんと布団かけなよ(まさか、時代劇の定番中の定番が通じないなんて!恥ずかしすぎる)」
「あ、すみませんが、後で構いませんので水を持ってきていただけませんか。冷蔵庫に入れたままでしたので」
「山ちゃん、薬を飲む時は冷たい水じゃダメだよ。水を移し替えれる入れ物他にある?」
「はぁ、いちを下の開き戸の中に水筒がありますが、それでいいですか?」
「水筒か。最近のは保温保冷がきくか、、、。えっと山ちゃん、水筒って猫の足あとみたいの柄があるやつでいいのかな?(肉球マーク、、、)」
「はい、それで問題なければ」
「わ、わかった。じゃあこれ使わしてもらうね」
「お手数おかけします」
「(よく見ると一見シャープなキッチンの所々にキャラクター物やかわいいデザインの道具があるなぁ〜」
それから少したって
「(なんだか身体が汗ばんできましたね。これがおかゆの効果なのでしょうか?)」
「山ちゃんお待たせ。具合はどう?」
「はい、特に問題ありません。舌がまだ少しピリピリするだけです」
「だから悪かって。それより大丈夫そうだから薬を飲もうか。起き上がれる?(山ちゃんって意外と根に持つタイプだ)」
「そのくらいは大丈夫です」
よいしょっと
「じゃあはい、薬と水」
「(こくこくこく)」
「(なんだか、ハムスターが水を飲んでるみたい)」
「ふ〜」
「さて、あとはしっかり休んでれば薬が効いてきて少しは楽になるでしょう。っとその前に結構、汗かいてない?」
「はい、少し前から急に汗が出てきまして」
「じゃあ、寝る前に汗を拭こうか。タオルどこにある?とってきてあげる」
「すみません、それでしたら後ろのタンスの上から2番目の引き出しの中の物を」
「結構、汗かいているみたいだからついでにパジャマの替えある?」
「そちらの衣装ケースに部屋着用のスエットが」
「お、これだね。それじゃあ、あとは下着の替えは?」
「それでしたら先ほどのタンスの下から、ってそれはいいです!」
「そお?それじゃあ、背中拭いてあげるから」
「い、いや、それはさすがに」
「いいから、遠慮しないで」
「、、、では、背中だけお願いします。背中だけでいいですから、あとは自分で出来ますから」
「いや、なにもそこまで強調しなくても」
「いえ、クシ先輩には先に聞いとかないと、なにをされるかわからないと気がつきましたので」
プライバシー保護のため、しばらくお待ちを
「着替えたのは洗濯機に入れておけばいいの?」
「はい、お願いします(ふぅ、ようやく落ち着きました。おや?なんだか頭がグルグル)」
「それじゃあ、あとはゆっくり寝て安静にね。あとは、」
「(クラクラ)」
テーブルの上にペットボトルを何本か置きながら
「のどが渇いたら、これ飲んで。ちなみにいっぺんに飲みすぎないように。ゆっくり飲むのよ」
「(クラクラ)」
リュックを掴んで
「危ないから電気はつけたままにしとくね」
小さな声で
「、、、クシ先輩。もう帰られるんですか、、、」
「ん?山ちゃんが泊まっていってもいいっていうなら、このままいるつもりだけど。だって、起きた時に誰もいなくて一人だったら寂しいでしょ?」
「、、、ありがとうございます」
最後のやり取りは、山ちゃんがさみしがり屋ってわけではなく、寝込んでいる時に側に誰かがいてくれると安心するよね
ということです