方向
金と銀
豪華で贅沢な色とされる金色と銀色。
金は金銭を表す。
同時に毒も表す。
金銭は毒なのか。
持つ人の技量に寄る。
酒に似ている。
百薬の長であり身体を蝕む原因にも成る。
人は追い求める、切望する者もいる。
追いかけると逃げて行く。
金銭を儲ける事が生きる事に繋がる。
無いと生きては行けない。
成功の秘訣等の著書は数限りなく存在する。
結局、同じ事を書いてある。
人は其々が個性を持っている。
著者と同じ事が出来る人はすでに成功しているのか。
思いは希望に変わり、疑問が猜疑心を生む。
資本主義が悪いとは思わないが絶対では無い。
自然の摂理は弱肉強食。
人類よりも進化し、能力も上回る物が出て来てもおかしくは無い。
すでにどこかで胎動しているはず。
触媒作用の大きい銀。
銀は毒を浄化する。
物質を違う物質へと変化させる。
物質間の繋ぎに位置する様では無いか。
カラーで見て銀色、
白黒にしても銀色。
数有る色の中で銀色にだけ許された事実。
社会生活に置き換えて見る。
銀色の様な存在感を持つ人が居たとする。
確実に浮く。
忌み嫌われるかも知れない。
あるいは変人と罵られるかも知れない。
孤高を目指すなら銀色でなければ成らない。
自分の才能、能力を見極めてそれを正のベクトルに置けた者だけが到達出来るのかも分からない。
負のベクトルに向いている者はどうなんだろう。
羨望が嫉妬に変わり殺意に変わるのかも分からない。
人は常に正と負のベクトルを持つ。
人だけでは無い。
選ぶのは個々。
よく人は他人と比べる。
他人と比べて自分の方が優れているか否かを判断しようとする。
その判断は正しいのか。
個々の世界観でしか見る事が出来ない者の何と多い事か。
自分の世界観でしか見れないなら昨日の自分と比べれば良い。
自分の世界には自分しか元々、居ないのだから。
自分の世界観を抜ける事が出来ないから孤独を常に感じる。
自分を知って欲しい。
自分を解って欲しい。
他人が解る訳が無いのに欲する。
欲望が生まれる。
欲望が欲求にそして不満が殺意。
どこまで行こうが人の因果は変わらない。
世界観を広げる。
世界、地球を俯瞰する。
地球を両手に持ったイメージを持てたら・・・全てが正のベクトルに向くかもわからない。