はじめにこれは前書きです
ページを連載して行きます!
なるべく早く書きますのでよろしくおねがいします(^-^)/
四月四日------------
この町を電子レンジで温めたような気温がまだ続いてる中、冷房が効いている部屋に閉じこもっている俺に待ち受けていたのは、積み上げられたダンボールである。異常気象なんてのはどうでもいい、今はとにかく目の前の物を整理しないと寝る時に、背中を丸めないといけなくなる。
さっきまでこの町に対して抱いていた期待など、このダンボールが何処かに飛ばしてくれたよ。気分は一瞬にして最悪になった。
俺は今日からこの『桜神町』《さくらがみちょう》にめでたく引っ越すことになり、
母さんの妹さん、つまり親戚にお世話になることになった。当初は一人暮らしする予定だったのだが、その妹さんに招待されて金銭面で浮くので喜んで住むことにした。
なぜこの町に引っ越したのかと言うと、単純に俺が受かった高校がここだからである。あともう一つあり、前にここに来たことがるからだ、といってもたった半年でしかも小3の頃だ。記憶もかなり断片的でほとんど忘れている。
しかし、全く知らないところよりはまだましだ。
「さて、そろそろ始めるか」
ダッダッダッ
「えーと、これはここで、これはここと」
ガチャッ
「ユー君!」
勢いよく無断で部屋に入ってきた常識知らずのお嬢さんに驚きを隠せなかった。そして、ものすごいスピードで抱きつかれて、ダイレクトにダンボールの角に頭をぶつけてしまった。
「ユー君、ごめんなさい、久しぶりで嬉しくて、つい」
あわてて謝る、だがここで許してしまったら面白くない。だから、
「ここはどこ?あなたは誰?」
と、典型的なボケをしてみせた。
ツッコミを待っていたのだが、
「本当に、忘れたの?う、嘘だよね」
涙腺が崩壊する寸前になっていた。
マジかよっ
「なんか、変わってないよな、ココロは。その天然さは」
「嘘だったの!?ひどいよ~、本気で心配したのにぃ、それにユー君だってその可愛さは変わらないよね」
こいつっ、わざと俺のコンプレックスを言いやがったな!
そう、俺には一つ弱みがあるのだ。それはこの外見である。男なのに女の子みたな容姿を持っていてしかも可愛い(ココロ曰く)、体育で着替える時なんかみんな俺から遠ざかってしまう。
そんな災難がこの容姿のせいで、数えきれないほどある。本当に恨めしい、、、
そしてこの容姿のせいで、おれはあいつと出会っちまった。しみじみ思うぜ、運命なんてろくなものではないと、、、
あと一つ言わせてくれーーーーーーーーーー俺は男です。