序章 死亡 2026.8.4
俺の名は時嶋行人。
実家離れした普通の大学生だ。
俺の普段の暮らしは
学校に行って帰りにバイト。
土日以外の2日間はこんな感じだ。
そして今日も学校に通う。
学校には幼馴染や友達と話し合っていたが
突然卒業後に向けての勉強をしはじめていた。
それに比べて俺は授業前まで
スマホゲームをしている。
奴らとは全く逆なことだ。
これが月とすっぽんっていうのか?
俺はふとスマートフォンの時計を見た。
まずい…、あと10分で朝礼だ。急がなければ。
俺は走り出した。周りは重機などが
空き家などの解体作業をしている。
どうやら大型ショッピングモール施設
を建築するのに土地を広くしているようだ。
そのせいで近くのアパートに住んでいる
俺はその音がやかましくてしょうがなかった。
まずいまずい、本当に間に合わない!
キョロキョロして見ると狭めの抜け道があった。
よし!近道だ…!
俺は抜け道に入った。重機が
目と鼻の先にあるくらいの距離で動いている。
その時だ。
ガシャァァァアッ!!!!
重機から何かが外れる音がした。
いや、そんなの関係ない、
この道を抜ければ…。
「え……………??」
ゴォォォーーンッッッ
俺の頭に何かとてつもなく硬い金属が
直撃した。その途端激しい頭痛と
目眩が異常でないほど感じた。
俺はそのまま座るように倒れ込んでしまった。
作業をしていた人が、
心配そうに駆け寄って来たがその人すらぼやけて
見えてきた。それに俺の周囲には
赤いものが散乱していた。
血だ。頭から大量に出血しているのだろう。
あぁ、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。
頭が痛すぎて喋る気力は
とっくになくなっていた。
あれ…俺…、このまま死ぬのか…?
20歳になる前に死ぬのか…?
悲しい…。来年は20歳になれたのに、
将来結婚して幸せになりたかったのに…。
こんな終わり方ってありかよ…。
だが、そんな妄想を連想する意識も
なくなってきた。
ドサッッ。
俺はそのまま意識を失った。
救急車の音も聞こえない。
俺は死んだのだ…。




