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百のスミレと千のユリ  作者: 水瀬 悠希
神様たちは大騒ぎ
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臨界突破した女神様

 ラーリィ! あなたは、何という事を!

 私の怒りの波動を感じ取ったラーリィは、ガクブルしながら後ずさりしているけれど、もう遅いわよ。


『ご、ごめんな……』


 気が付いた時には、身体が勝手に動いていた。

 尻もちをついたまま後ずさりするラーリィを無理矢理に立ち上がらせた。


『こんの、アーパー頭の駄目神がああ!』


 そのまま、するりと背後に回り込んだ私は、両手で彼女のウエストをがっちりホールドして…… そのまま、のけ反るようにブリッジ。

 抱えていた彼女の身体を、思いきり床に叩きつけていた。


 途中で腕を外したのはわざと、だ。

 投げっぱなしのジャーマンは、やっぱりタイミングが命よねっ。

 ファルシェはラーリィを投げ飛ばした勢いのまま一回転すると、すっくと立ち上がった。地面に叩きつけられたラーリィは、カエルのような格好で手足をぴくぴくさせている。


 すかさずラーリィに馬乗りになった私は、着ていた服をたくし上げた。

 ばいいんっ…… と、音を立てそうな勢いで双丘がまろび出る。


『あうう……』

『くっ…… 栄養がいってるのは胸だけかあぁ!』


 こんのぉおおお! こんな駄肉は、討伐してやるわっ!

 私は、ラーリィの胸を鷲掴みにすると……


『やめて、フェイリア姉様…… お願い』


 怒りに任せてぐにゅぐにゅ揉みしだいた。


『ぅやかましい! 暴れるのをやめて素直に毟られなさい!』

『あうあうあうあう……』


 指を強く食い込ませながら、両方の膨らみを激しく握りしめると…… 渾身の力を込めて引っ張ろうとした私の手を止めたのは、勢いよく背中にのしかかる重さだった。


『フェイねえ、やめるし!』

『止めないでサーリア! ……いや、それは止めて?』


 私の腕にしがみ付いたのは、もうひとりの妹神の──サーリアだ。

 その手は蛇のようにブラウスに潜り込むと、乱暴狼藉をはたらこうとしている。

 片手を使って振り払おうとしたけど、ええい、ちょこまかと!


 ──むにむに……


『あーしは止めても良いけど、フェイねえは、それでいいん?』


 サーリアは両手両足を使って私の背中に張り付くと、耳たぶを甘噛みしてきた。

 その間にも両手を動かすのは忘れない。


 ──むにむにむにむに……


『(はうぅ… いつのまにこんな上手に…)サーリア、やめなさい!』

『ここを、こんなにしちゃってぇ。説得力のカケラも無いじゃーん?』


 ──かりっ……


『くうぅぅ…… いい加減にっ、しなさいあいっ、この愚妹わぁあっ!』


 私は強引に立ち上がると、ブラウスが破れるのも構わずにサーリアを身体から引き剥がすと、右腕を首に巻きつけて、左腕は股間に突っ込んだ。


『ふぇえ?』


 ここまでワンアクションで進めたけど、私は手を緩める事なんかしない。

 必殺のドラゴン・バックブリーカーを喰らいなさい、ねっ!


 びったーん!


『……ふっ。姉より優秀な妹なんて、三文ファンタジーの世界だけなのよ』

『ごべんだざぁいぃぃ、フェイリア姉様…… これには訳があぁあああ!』


 がしっ! ごずっ! びすっ!


『おぶぅっ!(×3)』


 今度こそ愚妹に引導を渡すべく胸に手を伸ばした私だったけど……

 脳天に凄まじい衝撃を受けると、そのまま床に叩きつけられてしまった。

 うっ… く…… 誰よ、私に……


『お前たち、これは何の騒ぎだい?』


 誰よ、一撃で私たちを床にめり込ませるなんて……



 え、え、えええええ?

あああああ。

フェイリア様って深窓の御令嬢という設定だったのに、どこで間違えてしまったのでしょう…… とってもワイルドなお姿になってしまって……

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