表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無気力少年の少し変わった学園生活  作者: ヤマネコ
1章
7/138

2人ってグループって言いますかね?

「それでは今出来た2人グループで、課題を提出してください。提出できなかった平常点をマイナスします」

教室にいる人たちは「えー」などと文句を言っていたが、それぞれ割り振られた人と組んで一緒に課題に手を付けていた。


明のパートナーとなる人物は…


「…」


明とは目を合わせず、ただ近くの席に座った。一応一緒に課題をやる気ではあるようだ。


「…どのくらいわかる?」

「…半分くらい」

「分かる問題に印をつけてくれ」


その子は明とは目を合わせず、問題用紙の番号に〇を書き込む。半分くらいは分かったようだ。


「じゃあその〇をつけたところはお願い。残りは俺がやる」


その子はこくりと首を縦に振って、渡された課題を解いていく。


「…」

「…」


お互い話をしない。どちらもほとんど話をしないで、プリントに答えを書き込んでいくのは明とこの子くらいで、他は賑やかにしていた。


「終わったら見せて、俺のも見せるから」

「…」


無言でスイっとプリントを自分の前に出される。その子が書いた答えを自分の方に書き込んでいって、自分が書いた方をその子に見せると、その子は写し始めた。


「…ありがとう」

「課題だからな」


その子は明のプリントを返して、残り時間は外を見ていた。


「他の子と話しに行ってもいいんじゃない」

「…別に、話すこと無いよ」


その子はそっぽを向きながらも一応の返答はしてくれる。それ以上話すことが無くなった明はその子のことを考えないで、昨日見たアニメを頭の中で再生していた。


あのシーンは面白かったな~とか、ここからどうなるんだろうな~と考察をしたりとかそんな感じ


明が考え事をしているとどこからか視線を感じる。視線の先を見てみると、茜がこっちを見ていた。正確に言うと、明の隣にいる陽花を見ていた。


「…」


茜からはっきり見えるように、席を動かして視線を確保すると、茜は明に親指をグッと突き付けてこっちを見ていた。


「…」


陽花は無表情で空を見ている。教室はワイワイとしている中、ほとんど会話のないこの2人組は明達が思っている以上に目立っていた。


「あの2人って仲悪いの?」

「陽花さんは男子と全く交流がないから不自然ではないでしょう」

「良いなー陽花さんとペアになれて」

「俺もなりたかったな」


疑問と羨望のまなざしを向けられているが、それらを全て無視する。


陽花も無視していた。


茜は陽花を見ている。


「よし、全員提出しろ~」


「…一緒に出してくるから」


陽花のプリントを手に取ると、明とは目を合わせず


「ありがとう」


ボソッと言った。明が提出している間に陽花は自席に戻る。


教師にプリントを2枚渡して席に戻ろうとすると、茜も提出しに来ていた。他にも進路があるはずなのに、わざわざ明とすれ違うように歩いてきている。


すれ違いざま、小さな声で


「陽花どうだった」

「いつも通り」

「そう」


お互い歩みを止めないで、そのまま歩いて目的地に向かう。


明が自席に戻り、教師の進行を待っていると丁度チャイムが鳴った。


これで今日の授業は全て終了だ。


級長が「起立、礼」というと、半分程度しかきっちりと礼をしておらず、半分程度は礼をしながら各々好きな場所に向かっていた。



もしよろしければ評価ポイント・ブクマをお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ