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終わり  作者: 千夜 すう
第一章
20/30

宮村家と話し合いファイッ2

「ごめん。出来心で...。15歳から、ずっと付き合ってて、俺は優香しか知らなかったんだ。これから結婚したら、これからもずっと優香しか知らないんだと思うと出来心でつい...。でも、結婚したら別れるつもりなんだ。結婚するまでの遊びで...。」



「まぁ、そうねぇ。貴方達は学生の頃から付き合ってるわよね。結婚するまでだし...」



「男には、そういう衝動があるんだ。仕方ない。潤は、ちゃんとケジメをつけて結婚までと考えてるんだ。立派ではないか」



「そうよ。これくらいで婚約を破棄すると心が狭い事を仰らないで」



この人達の言語が意味が分からない。


潤の話は大嘘だし...


仮に、本当の話でもそれだけでも充分に婚約破棄しますから!


ケジメつけてないですし、何処に立派だと思う要素があるのでしょうか?


仕方ないと言う潤のお父様はもしかして...浮気をなさった事があるのかしら?


現在進行形かもしれませんね...。


そして、それを許すくらいの心の広い奥様ですことオホホホ



そういう環境で育ったのだから、宮村家では立派なのね。



私には、微塵にも理解出来ません。


脳内で、ツッコミが止まらなくなってる。



またまた、冷静の岡崎さんは進む。


こんな事ってよくあることかな...?



「こちらの音声をお聞きください」



私が取った音声だ。


何度、聞いても酷い。


「それは嘘です。ただの遊びで...適当な設定を話してただけです」



「適当に言ったことなら...なぁ。そういう遊びはするもんさ。大体、9年間騙してたって証拠はないですよね?」


「そうね。ただ、その場って言った設定なら」



もう、分かっていたけど、ここまでやっても潤の事を信じるご両親は、ある意味、凄いなって感想が出る。


息子を信じる。

子供の味方をするのは、悪いとは思わないけど、明らかに証拠を出てるし、そちらが100%悪いってのも分かってるのにね。


私の親だったら、私がこんな事したら物凄く叱られる案件だ。


絶縁をされても可笑しくない。



そして、岡崎さんは梨花の元カレさんの言っていた事を話して、同時に渡されたハメ撮りのデータを現像した物を出す。


明らかに、大学の時位の潤の写真。


今まではキスやホテルに行った。

イチャイチャしてるって感じで、ぼかされたものだったけど、今は容赦なく出されたものは、完全なる合体。


言い逃れ出来ない証拠である。


「不貞行為による婚約を破棄と慰謝料の請求。そして...」



少しタメで焦らしながら岡崎さんは言った


「それとは別に、計画的に離婚する予定と虚偽で親権と慰謝料を奪おうとする事から結婚詐欺として、慰謝料を請求します」


凛として言う岡崎さんがもう格好良い



「ちょっと待ってください。結婚するまでの詐欺なんて...」


「これは、間違いなく2人が話してる事は結婚詐欺に値します」


「でも、音声だけでは、潤が言ったと分かりませんよね?似た人の声の可能性もありますよ」


まだまだ、強気な潤のお父さん


でも、正直にアホかなこの人と思った



「いえ、先程の会話で認めてますよ。言い訳をなさっていましたが、その言い訳で御本人が仰っていたことを認めてる行為になってます」




「それは」



流石に何も言えないのだろう。

押し黙る面々



「それに、お忘れかも知れませんが最初に話し合いをする前に録音の許可を貰い、録音してます。」



ハッと、思い出す宮村家。



ガックリと頭を下げた。




そう、話し合いの前に

ちゃんと岡崎さんは録音していいかと許可を取った。録音をオンにしてから同じ事を聞いていた。

その時はもう、2回目だから若干キレ気味に許可を出していた。




「それでは話し合いを次に進めたいと思います」



まだ、何か話す事があるの?としてますが、私からすれば寧ろこっちの方が本番です。

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― 新着の感想 ―
[一言] こういうバトル物の小説って(違っ・・ ゲフンゲフン・・・失礼 攻めてる方も心にダメージ来るんですよね~。 奴らの口にガムテープ貼りたくなってきました(笑 だが鋼の心でもって、まだまだ終わら…
[気になる点] この両親は息子を信じてるん? 裁判沙汰になりたくないから必死に抵抗してるだけでは。しかし息子もよくもまあ、こんな悪びれもなく嘘をつけるもんだ…九年も騙してたら、ヤバい方にメンタル強化さ…
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