日常~爆弾も生きる~
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何も聞こえず真っ暗になっても、強く瞑り俯き続けた。死んじゃったのかなと思い、開けるのが怖かった。
——ん?
空気に温もりを感じた気がしては、正面から誰かに抱き締められる。耳元で頑張ったなと声と共に背中を撫でたのは、じいちゃんだった。
「よーし、よしよし」
頭を掴まれ髪をくしゃくしゃにされるも、生きていることが信じられなかった。見回してみたが変わり果てておらず、不意に思い出して老女を探す。
「心配かい?」
怪我はないが念のために病院へ送ったと教えてもらって肩の荷が下りる。母親を待たせているので話は帰ってからだと、背中を抱かれて地森を後にした。無言で実感なく歩いたことで、門前にいつのまに着きしてた。
「旒っ……!!」
母親が駆け寄り抱き付いてきて、本当に無事で良かったと涙するんだ。警報が鳴ったのに帰らないことで、心配させちゃったねと声にはできなかった。
「二人とも、中でゆっくり話をしよう」
「ええ、おかえりなさい」
「うん、ただいま」
根宮家の玄関からダイニングまで列になり歩き、戸を引き開けて入る。食卓の上座にじいちゃんが座ったならと、僕は向かいに座ったんだ。前代当主であり最高権力である人が目の前で手を組み、皇帝の立場で話すと告げた。
「…………」
領空侵犯した戦闘機の国籍は現時点で不明だと言う。搭載システムも自律で崩壊するプログラムによってか、解析も復元もできない。投下爆弾は全部で五つだったと言う。対空輝砲が三つ撃ち、防空彩壁に二つ当たり、上空で爆発したことで被害はない。道理でと聞きては思う。
「経験になったようだな」
「もう、こりごり」
「改善してほしいことはあるかな」
「シェルターがあったら……」
「第五層は環境保護区域で難しい」
「そうですよね……」
検討してみようとじいちゃんは言うや立ち上がる。食卓を回り込んで僕の側に来ると手を頭に乗せ、ポンポンとしてくれたんだ。仕事に戻るからなと一言のち母親に何か話しては、戸を引き開け出て行くを見て居た。
「昼ごはんまでは休みなさい」
「それからは……?」
「好きに過ごして構いません」
「わかった、ありがとう」
二階の自室に歩いて向かい、入るや鞄を机の上に置く。今まで掛けたままだったことで、肩や首が少し痛かった。回したり伸ばしたりする。
——バイブレーション?
誰かからのメールを見ようとズボンのポケットから、端末はモバイルを出す。送り主は栞さん。何があったのかと読んでみたら、大丈夫の一言に纏めれる。正直な思いを怖かったことを打ち込んでは、守りが間に合い生きていることを伝えるべく返した。隠すつもりなく、隠しごとはできないんだ。




