一話 転生
「ヒットー!あちゃー、油断したか」
ここは東京のとある場所にあるサバゲーフィールド。俺、もとい高橋連太郎はミリオタでもありサバゲーをこよなく愛する25過ぎの社会人だ。
「よし、復活したことだし、いっちょやりますか~」
ちなみに俺の使っている銃は、お気に入りのHK416を魔改造した変態銃である。アクセサリー類だけで、諭吉さんが何枚も飛ぶほど投資をしている。だからそのぶん性能は桁外れだ。
「残り時間あと、5分でーす!」
係員の人が残り時間をマイクを使いプレイヤー全員に報告している。
「よし!あと5人は殺す」
殺すと言っても別に本当に殺す訳ではなくただ雰囲気に乗っかって言ってるだけだ。それもサバゲーの面白さでもある。
1時間後・・・
ゲームも無事終了し、サバゲー仲間と世間話をしてから荷造りをして家に帰るため車に乗った。
「今日日曜日だからな、明日の仕事の為にも早く帰って早く寝よ」
そして何時もどうりの道で車を走らせていると、前の道を塞いでいる車がいた。
「はぁ、こういう人迷惑なんだよな~」
追い越すのも危ないと思い、クラクションを3回程鳴らす。すると前の車が退いてくれたためそれを追い越し、また何時もどうりに走っていると後ろから途轍もない速さで追い越しをする車が来た。
「うおっ!危な!ってさっきの奴じゃねぇか」
その車は追い越したかと思うと急ブレーキを掛けてきたり危険を運転をしていた。いわゆる煽り運転だ。
「ヤバい、マジで事故る!あっ!」
ガシャン!!!
思っていた通り前の車の急ブレーキに反応出来ず避けてしまい操作不能になった俺の車はそのまま反対車線に行ってしまい大きな事故になってしまった。
直ぐ様俺は病院に搬送されたが1時間後に息を引き取った。短い人生だった。まだ、彼女も出来たこと無いのに。
(あーあ、次生まれ変わるなら彼女が出来るくらいの超カッコいい男になりたいな)
これがこの、高橋連太郎の最後の言葉である。
彼の人生は終わったかに見えた。たが、彼の最後の言葉の影響か新しい世界に転生していた。
彼のお気に入りの銃達と共に。