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プロローグ

初投稿です。誤字、脱字あったら指摘よろしくお願いします。

「よし!弁当完成!」


静かな家に俺の独り言が響く、中学に上がる前までは両親が不安だからといって一緒に暮らしていたが、今は独り暮らしをしている。


母は人気洋服デザイナーでフランスにいるので1年に数回程しか帰って来ないし、父は人気少年漫画家でほとんど仕事専用のアパートにいるので中々帰って来ない。


だが、俺が寂しいと感じた事はほとんどなかった。


何故なら隣には幼馴染みが住んでいるからだ。


幼馴染みの名前は「駿河 葵(するが あおい)」という。


親達は昔からの知り合いで、小さい頃は毎日のようにあそんでいた。互いの家に泊まったこともあるし、一緒にお風呂だって入ったこともある。


葵とは所謂腐れ縁で葵の親たちとも仲がいいし、何時もお世話になっている、だからせめてものお返しにと葵のお弁当を毎日作っていた。


普通の男子高校生だったら大変だと思われるが俺は、昔から料理の手伝いもしていたのでこのくらい朝飯前だった。

しかも、嬉しいことに料理を振る舞うと、葵はこう言ってくれるのだ。


「和輝の料理は何時も美味しいな」


そんなことを美少女が笑顔で言ってくれるんだから、俺は何時もお弁当を作らねば!と張り切っている。


そんな可愛い葵は剣道を昔からしていた。


因に道場は葵の父親が経営している大正から続く歴史ある道場に通っている、しかもその道場は様々な武術が学べるのだが、俺は剣道と駿河流体術というものを習っている。


葵は中学2年生で初めて出場した全国大会で優勝、そして3年生でも優勝というかなりの腕前の剣士である、一方俺は葵と違い特段強い訳ではないが、そこらの奴らには負ける気はしない。


―――ピンポーン


インターホンが鳴った、どうやら葵が来たようだ。


俺は急いで準備をして玄関へ向かった。


「遅いぞ!」


怒られてしまった、少し準備に手間取り過ぎたと反省しつつ謝った。


「ごめん、ごめん!」


「ふふっ」


俺が謝ると俺に対して微笑みかけてきた。可愛いと自然に思えるほど葵に似合う微笑みだった。


「あ、はい!今日のお弁当」


といい葵にお弁当を渡した。


「何時もありがとな、和輝」


「いっつもおばさん達にはお世話になっているからな」


「気にしなくてもいいんだぞ」


「いいんだよ、俺が気になる」


「そうか」


そして、俺達は何時もの様に雑談しながら学校へ向かった。


………………………………………………………


学校に着くと葵は日直の仕事があるようで、職員室に向かった。


俺は1人悲しく教室に向かうと何時もと同じく、廊下や他の教室から楽しそうな談笑の声が聞こえる。


俺のクラスも例外ではなく楽しそうに談笑する声が聞こえた。


突然だが俺は友達が少ない。


だが俺は他人と喋るのが苦手でコミュ障と言う訳ではないし、いじめられている訳ではない。


これには深ーい深ーい訳があるのだ。


それは高校の入学式の一週間ほど前のことだった…………


俺は今日の駅前に新しくオープンしたデパートにきていた。


その時事件は起きたのだ、俺が、いきなり「パーン!」とい耳をつんざく様な音と同時に店のガラスが割れる音がした。


その瞬間「強盗だ!」と言って、1人の男が入ってきた。


その男は銃を見せびらかし「お前ら、動くな!そのまま床に座れ!少しでも妙な真似をしたら撃つぞ!」といい周りを脅し、全員が座ったのを確認すると、レジの女性に向けて銃を突き付けると、「金をだせ、ありったけだ!」といいレジの女性が変な行動をしないか、銃を向け見張っていた。


その時がたいのいい男性が犯人に接近した、犯人はそれにギリギリまで気づかず、犯人は組伏せられた。


その瞬間周りの人はやっと解放されると思っい安心した表情を浮かべて油断していた、その時犯人は銃を掴み俺の近くにいる女の子に対して発砲しようとしていた、その瞬間俺は女の子に向けて、庇うように覆い被さった。


幸いその弾は女の子に当たらず、俺の右側の脇腹に当たっていた、そこから記憶は曖昧なのだが、その後警察が到着して、無事に事件は解決したらしい。


だが俺は2ヶ月の入院を余儀なくされ、登校したのはいいが既にグループが出来ていた。


しかし実は他にも理由があるのだ、それは俺の容姿である、身長185cm、に加え目付きが悪く、さらに稽古で出来た傷を治すためにつけた、絆創膏と湿布……そう!周りからみたら完璧に不良なのである。


その俺が教室に入るとある現象が起きる、それを今からお見せしよう。


俺が教室の扉を開けた瞬間、教室は一部を除き静まりかえる、そして一部に睨まれる。これが日常である。


その睨んだ奴らは「東条 誠(とうじょう まこと)」を筆頭とする集まりである。

東条は大きな事件こそ起こしてないが、素行はあまり良くなく、あまりいい評判を聞かない生徒である、そいつらは東条と同じような生徒の集まりである。


俺が席に着き本を読もうとすると、声がかかる。


「おはよう、朝田君!」


今話しかけてきたのが、東条達に睨まれる原因であり、話しかけてくれる数少ないクラスメイトである。


その名は、「蘭 春菜(あららぎ はるな)」という。学校の二大天使と言われる1人であり、成績優秀で、先生に何か頼まれても、嫌な顔1つしないで受け入れてくれる様な所も天使と言われる由縁だろう。


「ああ、おはよう」


俺が挨拶を返すと、増援がやってきた。


「和輝、おはよう!」


「おはよう!、和輝!」


「神威、耳元で叫ばないでよ…和輝大丈夫かい?」


「フンッ!これだから神威は…」


最初に話しかけてきたのは「如月 勇気(きさらぎ ゆうき)」だ。蘭さんの幼なじみで、身長175cmくらいのイケメンで、運動できて、頭がいいという三拍子揃った、イケメンで、ファンクラブもあるらしく、告白は他校の生徒にされるほどである。


だが一方で全て断っている、理由は恋というか、好きという気持ちがよく分からないと言うピュアな理由である。


声がデカイと怒られたのは、「織田 神威(おだ かむい)」である。勇気とは、中学からの付き合いらしい、180cm位で俺より低く、空手をやっていて、性格は豪放磊落という言葉が似合う脳筋だが、話しやすい奴だろう。


謝ってきたのは「葛城 唯(かつらぎ ゆい)」だ。勇気の幼なじみで、ショートヘアーのボクッ娘である。本人は自覚ないが、意外とモテている。


フンッと鼻を鳴らしたのは「榊 詩織(さかき しおり)」だ。神威の幼なじみである。ツインテールで、いつも神威に文句を付け、口喧嘩をしている。


「おはよう、別に俺は大丈夫だよ。」


「朝田君、何の本読もうとしてたの?」


「歴史の有名な人物を詳しく紹介している本だよ、源義経とか、山本五十六とかね。」


「へぇー、私もそういうの読んでみようかな……あ、そうだ!読み終わったら貸してくれない?…ダメ…かな?」


と言うと、蘭さんは顔を近づけてきた。


(あ、蘭さん…ち、近い!こんな近くで上目遣いで頼んできたら世の男は断れないだろう…)


「あ、ああいいよ」


「やった!じゃあ読み終わったら貸してね!」


そんな事を話していると、チャイムが鳴った…………………………



時は過ぎ時間は昼休憩の時間になった。


「朝田君!お昼みんな一緒に中庭で食べない?」


俺がお昼はどうするかと悩んでいたらお誘いがきた


「ああ、別にかまわないよ」


「やったー!じゃあ、早速行こう!」


そう言うと蘭さんは俺の手を引き教室の出口付近で待ってる勇気達に近づいた瞬間、教室の床に魔方陣が出現した、俺は直ぐに動こうとしたが、足が動かなかった。


その瞬間教室内は光に包まれた――











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