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王国海軍の歴史

この世界を牛耳っているのは、ただ一人の王様だ。風来坊の俺でも知っている。彼の名は

アルメリア王国の君主、バリムゼイル十世である。この惑星ベルーガが誕生し、人類史が始まって以来、バリムゼイル家が常に支配を続けてきた。民衆はそれに従い、広い大陸にあっても国を作る事を知らない。独立などという概念がないのだ。バリムゼイル王家にはクライフという執政組織があり、それが事実上の政治活動をしている。クライフに入る為には、アルメリア王国立大学を首席で卒業する必要がある。常人の頭脳ではまず無理だ。

当然彼らはその世代のスーパーエリートである。クライフとバリムゼイル王のセットによって、この世界は動いている。

だが、彼らの影響力が全く及ばない領域が一つだけある。そう、アルメリア王国海軍だ。アルメリア王国海軍の存在意義は、国家の存続と、その体制を維持する事にある。クライフの人間やバリムゼイル王家の人間が、もし仮に暴走して、アルメリア王国の存在を脅かす事にもなるかもしれない。アルメリア王国の誕生と共に誕生した陸軍とは違う。

王国海軍の創設者であるエスリア元帥は、元々クライフ出身の人間であり、陸軍大臣を20年務めた。彼のそんな考え方から、civilian controlは廃止された。軍の暴走の可能性よりも、国家転覆の可能性を排除したのだ。一般国民から志願者を募っている王国海軍は、執政機能をなくした時の最後の要なのである。

座学では、このような事まで学ぶ。

あぁ、今日も怠いな…。

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