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きょうのお墓ご飯  作者: 臭大豆
Second order
13/13

次回予告

 少女は、否、彼女は、運命を呪う。

 幸せだった日々を忘れて。

 ・・・否、忘れられないが故に、それ故に。

 彼女は「幸せを返して」と呪うのだ。

 ■ ×年目


 彼女は恐らく、幸せであった。

 両親の愛には恵まれなかったが、否。少しはあれど、満たされなかったが。

 それでも祖母の愛には恵まれて。

 自分を支える「生き甲斐」と、生を支える「食」というものと。

 友人と、その情に恵まれて。

 彼女はきっと、幸せだった。



 ・・・幸せで・・・


 ・・・あった筈なのだが。





 古ぼけたビデオのテープを巻き戻すように。

 例え、ノイズが邪魔をしたとして。

 彼女はそれから、

 目を背けられない。

 背けられたとして、

 逃れられはしない。


 彼女の支えは、愛したいのちは。恐らく永遠に失われてしまった。


 ・・・テープが。機械に、絡みつき・・・

 壊れて、

 そこから戻らないのだ。

 人の記憶は曖昧で。

 幸せは薄れ。しかし呪いは狂気は怨念は。


 ・・・色濃く、影を落とすのだ。



 ・・・祖母の生の果てに。その呆気ない幕切れに。

 彼女は何を見るのだろうか。

 ・・・或いは何も見ようともしない?



 失意の果てに、彼女が手鏡を翳す時。

 その反射光は。

 更なる数奇な運命を照らす―

 

 ―・・・それは人の目に映る、幻の彩光か。

 それとも・・・

 そこに確かにあった「誰か」を照らす?




 ■次回、きょうのお墓ご飯。


 「零年目、某日」。   ・・・或いは、ゼロより前の「マイナス」の月日を語ること。

 

 「一年目、某日」。   ・・・そして、ゼロより後の「プラス」の歩みを語ること。





 ・・・尚、予定は未定。公開されるエピソードは仕入れの都合上変更になることがございますのでご容赦を。


 シェフの気まぐれが数多くあるように。運命はやはり、気まぐれだらけだ。

 

 

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