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桜の記憶  作者: 流山晶
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日本寺の大仏

<<<現地暦平成二十六年六月>>>


 飛鳥山公園で採取した幼葉は、桜がこれまで解析した遺伝子と全く同じであった。つまり、教授が言うように別の遺伝子が紛れ込んだわけではなく、ソメイヨシノの遺伝子自身に異常があったのだ。桜が見つけた異常は、遺伝子組み換えの跡である。


 現代の遺伝子組み換え方法は、植物に感染するある菌を利用する。感染した菌は、自分の遺伝子の一部を被感染植物の遺伝子に埋め込む。そうやって、菌の生存に必要な栄養を植物に作らせる。現代の遺伝子組み換えでは、まず、その菌の遺伝子を改変する。そして、被感染植物に栄養を作らせる代わりに人類の望む遺伝子を発現させる。つまり、人間はその菌を遺伝子の運び屋として使うのだ。その結果、被感染植物は病害虫に強い品種になったりする。

 ただ、この方法には欠点もある。遺伝子の埋め込みがランダムなのだ。折角、遺伝子を埋め込んでも、それが発現しなければ意味がない。結局、何度も遺伝子組み換えをしてみて、望みの機能を発現するサンプルを探し出さなければならないのだ。

 ところが、鳥山桜が見つけたのは、もっと高度な遺伝子組み換えである。データベースに登録された遺伝子の機能と比較すると、ソメイヨシノに埋め込まれた遺伝子は、巧妙なものだった。ある条件が引き金になって、使われていないはずの遺伝子を活性化し、最後には何かの新奇物質を合成する遺伝子であった。現代の遺伝子組換えを力任せの機能発現とすると、桜が見つけた一連の遺伝子の働きは、エコで、ずっと洗練されているように見えた。もし人工的な遺伝子組み換えなら、恐ろしく進んだ技術である。

 もう一つ桜を悩ませたのは、これまで、桜が研究していた自家不和合性との関連である。埋め込まれた遺伝子が種を作らせないように見えたのである。

 ソメイヨシノは江戸時代中期に開発された園芸品種であるから、現代的な遺伝子の埋め込みなどが、されたはずはないのだ。つまり、桜は、あり得ないものを見つけたのだ。

 もちろん、自然な進化の産物、偶然の産物という可能性もある。もしそうであれば、ソメイヨシノの親の遺伝子を調べればわかるはずである。どちらかの親の遺伝子にも同じ遺伝子があるはずである。

 結局、桜はソメイヨシノの原種であるオオシマザクラとコマツオトメの幼葉を採取して遺伝子解析をすることにした。教授は、目を輝かせて、励ましてくれ、オレグ・ブブカが手伝ってくれることになった。

 出来るだけ、本当の親に近いオオシマザクラを求めて、桜達は千葉の鋸山に行くことした。


 待ち合わせ場所は品川駅の乗り換え口である。梅雨の合間の、日差しの強くなりそうな土曜の朝であった。桜は麦わらの中折れ帽子をかぶり、七分丈のパンツに亜麻のブラウスという涼しげないでたちである。待ち合わせ場所に着くまでは、スキップしたくなるような気分であった。

 背が高く金髪のオレグは遠くからでも目立つ。首に巻いた派手な赤いバンダナはいやらしくなく、ファッショオン雑誌のモデルのようである。

 そのオレグが、スーツ姿の女性と親しげに話していた。目鼻立ちのはっきりした彫の深い顔、博多人形のように白い肌、毛先をそろえたショートボブの理知的な女性である。イケメンのオレグには、お似合いの女性である。別に競っているわけではないと自分に言い聞かせながらも、桜は敗北感を感じた。


 最初に桜に気がついたのはオレグではなく女性の方である。

「あら、待ち人が来たみたいね」

女性の声に、オレグが振り返る。

「ああ、桜さん、おはよう。時間通りですね」

「……おはようございます」

と挨拶する桜の声は固い。

「えっと……」

オレグが女性と桜を交互に見て、一瞬口を閉じた。

 すかさず、女性が自己紹介をする。

「あ、私は、オレグの古い友人の平川夏子です。邪魔すると悪いから、私はこれで失礼するわ。それじゃ、オレグまたね」

そう言って、ショートボブの女性は、桜に会釈して踵を返した。

「あっ、夏子。折角、会えたのに……」

オレグはそこまで言って、じっと彼を見つめる桜に気がついた。そして

「ああ、またな」

と続けた。

 桜が挨拶する間もなく、彼女は雑踏へ消えた。

「……」

「桜さん、説明した方がいい?」

「別に」

「うーん…… もしかして機嫌が悪い?」

「別に」

桜の機嫌が悪いのは明らかである。



 久里浜からのフェリーに乗船する頃には、桜の機嫌はすっかり良くなっていた。金谷で下船し、ロープウェーで鋸山の上まで行くと、そこはもう日本寺の境内である。そそり立つ鋸山から見下ろす東京湾は絶景である。桜は、まるで遠足に来た小学生のようにはしゃいでいた。

「海がキラキラしているわ」

「ああ、そうだね」

「何だか、研究なんてどうでもいい気がしてきた」

「そうなんですか?」

「このまま、二人でどこかに行かない?」

「もう、ここまで来たじゃないですか」

「うーん、それはそうなんだけれど……」

「折角だから裏の方まで行ってみましょう。石仏があるんですよ」

「あら、オレグは仏教に興味があるの?」

「そう言うわけじゃありませんが、ここの石仏は歴史があるんですよ。確か江戸時代後期に彫られたのだったと思います」

オレグは歩きながら解説を始めた。

「この鋸山は凝灰岩、つまり火山灰が降り積もって固められてできた岩の山なんです。比較的柔らかく、ブロック状に切り出して建材に用いられました。宇都宮の大谷石と同じです」

「大谷石なら聞いたことがあるわ」

「今でも、大谷石の塀を家の周りに巡らせることがあります。こっちの鋸山は対岸の横須賀や横浜で使われましたが、今では採掘していません」

「ふーん」

「凝灰岩の岩壁を彫って石仏を作るのは珍しくありません。大谷にも石仏があります。ここのものよりも古くて小さいですが」

「オレグって日本の事なのによく知っているのね」

「あのですね……」

オレグは不満そうにしているが、目を輝かせた桜がオレグの肘を引っ張っていく。巨大な大仏が桜の視界に入ったのだ。

「見て! すっごい!」

「これを、電動工具もない時代に作ったのですから、頭が下がりますよね」

「どのくらい時間がかかったのかしら?」

「約三十人の石工が三年をかけたそうです」

「不思議ね」

「何が?」

「どうして、そんなに人手をかけてまで仏様を作りたかったのかしら」

「さあ?」

じっと石仏を眺めていると往時の喧噪が聞こえてくるような気がする。

 組んだ櫓のあっちこっちで槌をふるう若い衆、怒鳴り散らす親方、皆でワイワイ食べる握り飯、汗のしみこんだ手拭……

「こんな大きな石仏を最初に作ろうと言い出したのは誰なのかしら」

「さあ、誰でしょう?」

『…… やはり、名もなき職人には手に余るのでは……』

小さな囁きが聞こえた。

「えっ? オレグ、今何か言った?」

「いえ、別に?」

『…… とにかく見てくれ……』

再び、どこからか囁くような声が聞こえる。


<<<現地暦享保十二年弥生、西暦1727年4月)>>>


「とにかく見てくれ! 江戸の職人には負けねぇ仏様だろ」

「しかし、薬師如来さまはもっとふくよかで慈悲深いお顔でなければ……」

新吉とさくらは、若い僧と老いた職人が言い争っているのを遠目に見ていた。二人の眼前には、石を彫って作られた五尺ほどの仏様があり、散り始めた桜の花びらが、一枚、二枚と色のない灰色の石像に張り付いていく。

 本当なら、仏様が花見を楽しんでいるのじゃないかと想像するところであるが、それを前にした僧と職人の言葉の応酬は激しくなるばかりである。


「わかった、そこん所は譲ってもいい。だからわしにやらせてくれ」

「だいたい、親方一人でできるわけがないじゃありませんか?」

「そんなことはねぇ、何年かかってもわしがやる」

「百尺ですよ」

そう言って、若い僧は溜息をついた。

「それがどうした」

「親方が作ったのは五尺、百尺と五尺で二十倍違います。百尺の仏様なら二十の立方だけ大きくなります。いくつになるとお思いですか?」

「難しいことはわからねぇ」

「八千です。親方がこの五尺の仏様を作るのにどのくらいかかりました」

「ざっと一月って所だ」

「とすると、百尺の仏様なら八千月、十二とちょっとで割って…… 六百五十年ほど」

「慣れれば、もっと早くできるし、弟子も二三人はいる」

「夢のようなことを言わないでください」

「とにかく、わしは百尺の仏様をこの手で作り出してぇんだ!」

「親方は名声欲に囚われているのです」

「そういう雲水様も、成田山の秘仏開帳に倣いたいと言ってたじゃねぇか」

「それは…… 道元禅師の法を広めるためです。とにかく、百尺は無理です。身の丈にあった大きさにすべきです」

若い僧は軽く会釈して、歩き去る。

「くそ雲水! 俺は諦めねぇぞ!」

老いた職人は叫んだ。


「新吉さん、あのご老人は、本当に何百年もかけて百尺の仏様を彫るつもりなのでしょうか?」

さくらは、編み笠を上げて、新吉に顔を見せた。

 隅田川で溺れかかっていたさくらを拾って二年になる。もうすっかり大人の女性である。毎日顔を見ていれば、見飽きてもいいはずであるが、新吉に物を尋ねる時のさくらの表情はなんとも可愛い。

「さあ、どうだろう」

「あの老人は何百年も生きられるのですか?」

「仙人じゃあるまいし、無理だろう」

「では、なぜ?」

「弟子に引き継いでもらうか、江戸中の石工を集めるのか…… どっちも難しいだろうねぇ」

「いっそのこと、十尺とか二十尺に縮めたら、あのご老人一人でも何とかなると思うけれど……」

「それじゃ、職人の誇りが死んじまう。かと言って夢想するわけにもいかねぇ。手前一人の業ならいいが、弟子や仲間を巻き込むとなると、よっぽど考えなきゃなんねぇ」

「それって…… 植木屋も同じ?」

「植木屋? ああ、植木屋はもっと難しいかもしれねぇ」

「難しい?」

「植木屋の残す植木の世話を誰がする? 植木屋だったり、庭師だったり、下女だったり、百姓だったり。色々あるかもしれねえが、世話の仕方が間違っていりゃ枯れてしまう。作りっぱなしのものと違って、植木は生ものだ。植木の世話の方がよっぽど難しい」

「それじゃ、世話をしなくてもいい草木の方がいいってことですか?」

「そんな簡単な話じゃねぇ。世話のし甲斐のある草木でありゃいいが……」

「綺麗な花を咲かせない草木はいらないと言うこと?」

「植木屋の場合は、そう簡単じゃねぇ…… 何というか…… 情が移ることがある」

「情?」

「そう。世話がかかる上に、花を咲かせない木がある。そいつを見捨てられねえ事があるんだ。いつかは、きっと見事な花を咲かせてくれるんじゃねぇかって思うんだ」

「ふーん。子供みたいなものかな?」

「子供か…… ん? まさか、さくら、どこかに子供を残してきたのか?」

「まさか! でも、昔の記憶がないから…… もしかした、子供がいたのかしら?」

「すまん。昔のことは禁句だったな。許せ」

「新吉さん、そんな、大げさな。 ……子供じゃなくて、もっと大きな…… 何かを見守るのが私の役目だったような気がする」

「もっと、大きな?」

「案外、新吉さんの事だったりして?」

そう言ってさくらは、ぱっちりとした目で新吉を見上げた。

「ま、子供より大きいには違いねぇ」

そう言って、新吉は『がはは』と笑い出した。もちろん、さくらも『ほほほ』と笑った。


 その後、二人は鋸山の奥へと歩みを進めた。新吉とさくらは、野生の桜を採取しに来たのだ。これぞと思うものは、接ぎ木用に若枝を切ったり、幼木であれば、根から掘り起こして、運搬できるように処置する。そうやって歩き回っているうちに、さくらは足を踏み外した。

 手の届くとろあった、花をたぐり寄せてよく見ようとしたら、足元が崩れたのである。咄嗟に新吉がさくらの片手をつかんだまでは良かったのだが、今度は新吉が足を滑らして、二人して、斜面を転げ落ちた。

 その結果、二人は、もう少しで崖下へ転落するという事態に陥った。

「さくら、手を離せ! でねぇとお前まで、落ちるぞ」

足をぶらぶらさせた新吉の右腕一本をさくらが握っている。

「離せません! 離したら新吉さんが落ちてしまう」

さくらの左手は新吉の右腕、さくらの右手は崖に生えた細木の幹を握っている。

「馬鹿! さくら、手前の命と俺の命のどっちが大事がよく考えてみろ!」

「どっちも大事です!」

大柄な新吉を細腕一本で支えるのは無理がある。さくらの手が汗で滑りそうになる。

「さくら! 今まで黙っていたが、お前はどこかのいいとこのお姫さんだ。おれは、しがない植木屋、しかも妾の子だ!」

「違います、私は記憶も知れぬ行き倒れ、旦那様の才覚を受け継いだ新吉さんとは違います」

「とにかく、離せ! そうすりゃ、さくらは助かる。俺はそれで満足だ」

「馬鹿な事を言わないでください!」

「いや、馬鹿じゃねぇ!」

「とにかく、黙ってください!」

さくらはぴしゃりと言い切った。その剣幕に新吉は一瞬、黙り込んだ。

 再び、新吉が口を開こうとすると、新吉の方へ、青々とした笹が延びて来た。

 まるで、生きているかのように、ぞろりぞろりと、笹が延びて来た。

「新吉さん、それをつかんで!」

さくらの声は疲労が濃い。

「よし!」

新吉は笹を左手に巻つけると、ぐいとひっぱった。

 新吉が両腕に力を入れ、渾身の力で自身の体を引っ張り上げ、何とか危機を脱し、

地に倒れ込んだ。

 大の字になって、青空を見上げる。

「た、助かったーっ!」

そこへ、覆いかぶさるように真っ青なさくらが倒れ込む。

「おい、さくら! 大丈夫か? 顔色が悪いぞ!」

「大丈夫です」

か細い声が、大きく上下する新吉の胸の上から聞こえた。

「そうか。とにかく、よかった。助かったよ。ありがとうさくら」

そう言って、新吉は胸に顔をうずめているさくらの頭を撫でた。

真っ青な青空をひとひらの桜が舞っていく。新吉はそれが視界から消えるまで目で追ってから瞼を閉じた。そして、この瞬間が永遠に続けばいいと願った。


<<<現地暦平成二十六年六月>>>


「桜さん! 桜さん!」

耳元で叫ぶ、オレグの声が聞こえる。

「大丈夫ですか?」

オレグが桜を抱きかかえていた。

「えっ? あっ、だ、大丈夫です」

そう言って、桜は立ち上がった。巨大な大仏が、桜を静かに見下ろしている。その傍らをメジロが跳ね回っているが、大仏は動じない。

「立ちくらみ? でしょうか? 朝ごはんを食べていなかったとか?」

オレグは桜の腰にまわしていた腕をほどいた。

「いや、そんなことはありませんが……」

桜は石仏を見上げて、姿勢を正した。

 この寺で活躍した石工たちは、何を思って、この巨大な仏様を彫ったのだろか。

半眼の石仏は、目に映るすべてを記憶しているのかもしれない。桜はそんな気がした。



 鋸山からの帰りは電車を使った。

 すっかり暗くなった上野公園でコマツオトメの幼葉をちぎりながら、オレグは思わぬことを桜に告げた。

「明日、成田からモスクワ経由でウクライナに帰ります」

「えっ、どうして?」

桜は反射的に問いただした。

「やっぱり、僕にはウクライナ人の血が流れているのです。だから、ウクライナの危機を遠くから眺めているわけにはいかないのです」

「だからと言って、今、帰って内戦に巻き込まれたらどうするの!」

「私が帰国したからと言って何かができるわけじゃないのかもしれない。このまま、日本に留まって、貿易に精を出す方が、ウクライナにはいいのかもしれない」

「だったら、なおさら帰るべきじゃないわ」

桜はオレグの腕をつかんで言った。

「だけど、現場に行けば何かできるような気がします。それに……」

「それに?」

「折角、植えたソメイヨシノの前で血が流れるのは嫌なんです」

「でも、怪我でもしたらどうするの? 最悪、怪我だけじゃすまないかもしれない。そんなことになったら、私は……」

その最悪の事態を一瞬だけ思い浮かべた桜は、頭を振って、その考えを追い出した。

 だが、桜の手は無意識に震えていた。潤んだ瞳でオレグを見上げて

「必ず、日本に帰ってきてください!」

と桜は言った。

「でも、僕はウクライナ人なんです。だから……」

「そんなの関係ないわ! 私のために無事に日本に帰ってきて!」

「桜さん、そのセリフって……」

オレグの言葉に、桜はハッとしてうつむいた。告白まがいの自分の言葉に気がついたのだ。

「し、心配なのよ。オレグに血を見てほしくないし、オレグが血に染まるのも見たくない……」

桜は無意識にオレグの手をぎゅっと握った。

「わかったよ」

オレグはそう言って、桜の額に唇をつけた。


 鳥山桜の純情は一日しか持たなかった。翌日、成田空港で、見送りに来た平川夏子と鉢合わせしたのだ。

「これは質草にもらっていくわ」

という謎の言葉を桜は吐いて、オレグ・ブブカのバンダナを奪い去った。


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