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ポトフ




『今日さぁ、メンツ足りなくて〜

お願い〜、今日だけ〜


ゴリ押しだな…


彼と約束あるんだけど…




〜ごめーん(>_<)今日キャンセル〜××

明後日なら大丈夫だからぁ♡本当ごめん(^з^)-☆〜




『かんぱ〜い』


この軽いノリがキライ


なんにも考えてないんだろーな…


まぢウンザリ…


『ねぇ×2、いくつ?』


私は、ねぇ何て名前じゃない。

しかも、歳を聞いてくるなんて…


『そんな、怖い顔しないでさぁ、楽しもうよぉ』



ウザすぎる…


やっぱり、断れば良かった。


『私、帰…』

ピロン♪


んっ?

〜ごめん、もう 会うのやめようか。〜






なんで?


荷物を掴み、店をでた。





意味わかんない


何?


何なの?


何で?



ピッ


〜オカケニナッタデンワハ、デンパノトドカナイ〜


ピッ ピッ


〜オカケニナッタデンワハ〜


ピッ ピッ


〜オカケニナッタ〜


ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ


何で?何で?何で?


その日は何度かけても、繋がらなかった…



〜明日、会いたい〜


ピロン♪

直ぐに返事がきた。


ちゃんと話すって なにを?


わかんないよ…


私、全部なんて、望んでない。

少しだけ、横にいれたら、良かった。


ただそれだけ、、、



彼は、ただひたすら、謝るだけだった。


何にも 言えなくなっちゃった。


好きな人、困らせたくないから…




泣きながら 別れた。


もぉ、忘れたいよー


辛い…




そんな時、異動の話


すっごい(笑)


上海だって(笑)


タイミング良すぎで笑える…






『今まで、一緒に戦ってくれて、ありがとう』


後輩に引き継ぎが終わったら、直ぐに上海に行ける。


彼の事も忘れられる。



『店長〜 美味しいスープ 食べに行きませんかっ』





パタン


『いらっしゃいませ』



知らなかった。


こんな近くに、可愛いカフェがある事…


私、何見て来たんだろ(笑)


『ご注文はお決まりですか?』


『私、パンプキンスープ。店長は?』


『えっ、あっと、ポトフをお願いします。』





『店長〜 異動先ってドコなんですかぁ?』


『ん〜?上海(笑)』



『えーっ!!』



『声大きいっ! 他にもお客様いらっしゃるんだからぁ』


『あっ、すいません』


『店長〜さみしいですよー…

行かないで下さいよ〜、店長は、行きたいんですかぁ〜』


『行きたいとか、行きたくないとかじゃないの。仕事だからね(笑)

それに、いつまでも私がいたら、貴方が上がれないじゃない。

貴方なら大丈夫。

私が、育てたんだもの(笑)』




『お待たせ致しました。』


わぁ♪

おいしそう♪



野菜タップリのポトフは、見ているだけで温かくなった。


『いただきます。』


『おいしー♪』





『ごちそうさまでした。』


『ありがとうございました。』


満面の笑みでお見送りをしてくれた。




はぁ


私、何見てきたんだろー


こんな近くに、素敵なお店、あったなんてー



損した〜



もっと、周り見よっ!


素敵な人、見逃しちゃうよっ(笑)


もっと、もっと、もっと♪



『店長〜、何ニヤけてんですかぁ〜』


『べつに〜(笑)』





今日は、誘ってくれて、ありがとう。




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