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第81話

「行きたい場所見つかったか?」


「別に宇野が行きたいところで良いんだよ」


「デートの時のご飯って何を食べるのだ?」


「食べたい物食べるんじゃない?」


「それもそうだな。次見えた場所で良いか」


 そして余たちはしばらく歩き、次に見えたファミレスに入って行った。


 意外にも入ったファミレスは空いていて、すぐに席案内された。


 余たちの席は一番端っこだ。


「あれ?」


 移動している間にすでにいた客が余たちを見て声をあげた。


「高宮と宇野くん?」


「え?」


 ん?なぜこいつらは余たちを知っているのだ?


 だが、余はこいつらをどこかで見た記憶が微かにはある。


「こいつら誰だ?」


 余は高宮千沙にこっそりと聞く。


「バレー部の先輩だよ」


 あ〜、だから見たことがあるのか、夏休み以来だな。


「二人は何してるの?」


 バレー部の奴らが尋ねた。


「え〜と…私たちは…」


「余たちはデートをしているのだ」


 高宮千沙が答えづらそうにしていたから代わりに余が答えてやった。


「「「きゃーーー」」」


 余が答えたらバレー部の奴らはなぜか喜びながら悲鳴をあげている。


 高宮千沙は余の答えに頭を抱えている。


「違いますよ、私たちそういう関係ではありませんからね」


「いやー、もっと時間がかかると思ってたけど、意外と早かったね」


「やっぱり高宮からアタックしたの?」


「いつから付き合ってるの?」


 高宮千沙はバレー部の奴らから質問責めをくらっていた。


 どうでも良いが早く飯が食いたい。


「じゃあ私たちは二人の邪魔をしたくないから出るね」


 バレー部の奴らは高宮千沙に質問をし終わってファミレスから出て行った。


「じゃあ余らも食べるか」


「うん」


 ***


 飯も食べ終わって今は目的もなくブラブラ歩いている。


 本当にここからどうするのだろうか。


「え?宇野と高宮じゃん」


 適当にブラブラ歩いていたらクラスメイトの奴らと出会った。


「お前ら二人で何してるんだ?」


「余らはデートをしているのだ」


「「「え?」」」


 余の言葉にクラスメイトの奴らは驚き、高宮千沙はまた頭を抱えた。


 そういえばこいつらはあの時にいなかったから知らないのか。


「お前らいつからそういう関係だったんだ?」


「いや、違うの、私たちはそういうんじゃないから」


 みたいなことをまた先程と同じようなことを繰り返していた。


 そしてまた余たちはブラブラと適当に歩いていた。


「あれ?宇野くんと千沙ちゃんじゃん」


「え?宇野さんと千沙さんですか?」


 すると今度は運悪く桜井莉緒と九重菫と出会ってしまった。


 なぜ魔法少女の三人が揃ってしまうのだ。


「宇野くんも千沙ちゃんは何で一緒にいるの?」


「余らは今デー「あーあーあー」」


 余が報告をしようとしたら高宮千沙がそれを邪魔をしてきた。


「今日2人で二人三脚で使う手ぬぐいを買いに来てたの」


 おい、デートだろ。


「そうだったんだ。そうだ、私たちもついて行って良い?」


「ダメだ、今日は高宮千沙と2人で来たのだから。じゃあもう余たちは行くぞ」


「ごめん。また説明するから」


 そして、また余たちはデートを再開した。


 


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