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第39話


 高宮千沙と井上美咲のことも終わったし帰ろうとしたが、まだ用事が残っている。 


 余が魔法を使う時に誰かの視線があったが、大体予想はついている。


「女神様に伝えないとポヨ〜」


 こいつだ、魔法少女の近くにいて余の邪魔をしてくる妖精だ。


 で、女神様って誰だよ。


「おい、ちょっと待て」


「ポヨッ?」


 妖精の頭を鷲掴みして逃げ出せないようにする。


「お前見ていただろ?」


「な、何がポヨ?」


 目を泳がせながら口笛を吹いて何とか誤魔化そうとしている。


 そんなもので誤魔化されると思うなよ。


「余が魔法を使ったのを見ていただろ」


 井上美咲を救い出す時に魔法を使ったところをこいつは見ていたはずだ。


「し、知らないポヨ〜」

 

「あくまでしらを切るんだな」


「知らないものは知らないポヨ〜」


「分かった、ここでお前を潰しておく」


 もうこいつには魔法を見られたから遠慮なく魔法でこいつを消す。


「わ、わ、わ〜やめてポヨ〜。助けて〜女神様〜」


 ピカーンッ


「う、なんだ」


 眩しい。


 妖精から白光りが放たれたから思わず腕で目を隠す。


 そして気づいた時には辺りが真っ白な何もない場所に飛ばされていた。


「あなたが宇野さんですか」


 そう言って余の目の前に現れたのは羽が生えている女がいた。


 なんだこいつは。


 余は急いでいつでも戦えるよう体勢を整える。


「ここはどこだ、お前は誰だ」


「大丈夫ですよ、私はあなたにどうこうするつもりはありません」


「そんなこと余が信じるとでも」


 見たところこいつに敵意は無いが、おそらく余より強いぞ。


 こいつはとんでもないマナを持っている。


「すぐに信じろだなんて言いません。ただ私はあなたと話したいだけです」


「余はお前に話すことなんか無い」


 こいつの目的はなんなんだ?


 余と話すだけが目的なはずがない。


「ごめんなさい、時間がないから勝手に言わせてもらいますね。あの子たちのことをよろしくお願いします」


 羽の女はそう言って余に頭を下げてくる。


 ピカーンッ


 そしてまた白光りが放たれて目を瞑ったら、妖精を捕まえた場所に戻っていた。


 な、なんなんだ?余は一体何をお願いされたのだ?


 それにあいつは誰だったのだ?


 羽が生えていたがあいつは鳥なのか?


 あの場所はどこだったのだ?


 あいつは余の敵か、それとも味方か、そんなことを思いながら家に帰った。


 ***


 結局あれから何も分からずモヤモヤしていたら朝になっていた。


 もう、分からないものは分からないから考えても無駄だ。


 また今日から地球を征服するために頑張るとするか。


 教室に入ろうとドアに手をかけた時にふと思った。


 妖精の奴あの場所に行く前に女神様って言ってたよな?


 てことはもしかしてあいつ女神なのか?


「そこ邪魔」


 声のする方向を見ると高宮千沙が余を嫌な顔をしながら見ていた。


 あの時井上美咲に悪口を言ったから高宮千沙は余を嫌っているだろう。


「余に邪魔だと?誰に向かって言っている。余は王だぞ」


「はいはい、入らないなら私が先に入るね」


 ガラガラ


 あ、こいつ余より先に入りやがって。


 高宮千沙は自分の席に向かっている途中で立ち止まった。


「おかげで美咲とは仲直りできたから」


 高宮千沙は余の目を見ずに話し始める。


 ちゃんと顔を見て話せよ。


「は?余は悪口を言っただけだ」


 おかげ?何を言っているのだこいつは?


「そういうのいいから。その〜、えっと〜」


 高宮千沙の言葉が急に小さくなり始めた。


「あ?何だ?ちゃんと喋れ」


「え〜ありがとね」


「あ、ありがとうって言うな」


 何でそう簡単にありがとうって言うのだ。




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