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2年生編 第18話

 勘弁してくれよ…、ここまで出来ないのは聞いてないって。


 あまりの出来なさに語尾がおかしくなってしまったではないか。


 最低限は出来ると勝手に思っていたが、こいつは最底辺だから出来るはずがなかった。


 これは余が見誤っていた、こいつがどれだけ出来ないかを。


「もうお前帰れよ」


「何でなのよ!私はまだやるわ!」


 はぁ〜やる気だけは一丁前だな。


「じゃあちょっと待ってろ」


 余はさっさと仕事を終わらせる。


「おーありがとね」


「いい、気にするな。おい!次の場所に行くぞ」


「え?次の場所?」


「当たり前だろ!こういうのは数をこなしていくんだよ!」


 あと、こいつが何に役に立つのか分からないからとりあえず数をやらないとな。


「おい!時間は限られているのだぞ!さっさと行動しろ!」


「わ、分かってるわよ!」


 とりあえずこいつが活躍出来るのがくるのを待つしかないな。


 ***


「はぁはぁはぁはぁ」


 金髪は肩で息をしている。


「お前が息を切らすな!」


 結局こいつは今日何もすることが出来なかった。


「なぜ何もしていないお前が息を切らしているのだ!」


「だってあんたの移動が速いからじゃない」


「頼むから移動で疲れないでくれ」


 移動なんてボランティアとは全く関係がないからな。


「で、明日はどうするのだ?もう辞めるか?」


「辞めないわよ!こんなことで絶対諦めないから!」


 そうだったこいつは諦めの悪い奴だった。


 こいつは勝ち目の無いのに余にアホみたいに勝負を挑むほどの負けず嫌いだった。


「明日もちゃんと来いよ」


「言われなくても来るわよ!」


 まだまだ続きそうだな。





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