表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
131/250

2年生編 第3話

 待て!


 まだ確定ではない、まだ可能性の話だ。


 金髪にあのプライドの高そうな感じが昨日見たイエローに似ていたってだけだ。


 まだ、まだその可能性があるっていうだけの話だ。


 だが、ブラックは確定だろうな、あのド陰キャの感じはもう今後見ることはないだろうからな。


 もし、もしイエローが確定してしまったら後ろにイエロー、横にブラックがいる状況になってしまう。


 だとしたら余の2年生は終わってしまう。


 ただでさえ、ブラックの確定で2年生は半分終わったものなのに…。


 頼むから余の勘違いであってくれよ。


 ***


 あ〜、やはり一人が落ち着く。


 昼休みになりいつもの場所で余が朝作った弁当を食べている。


 いつもは佐々木がいるのだが、今日は来れないらしい。


 あいつは余の下僕なのに来れないとは一体どういうことだ。


 まぁそれはいつか指導してやるか、ちゃんと下僕らしいようにしてやらないとな。


 佐々木のことなんかどうだって良いんだよ!あの魔法少女(仮)が気になって仕方がない。


 まともに授業を受けようとは思わなかったが、隣と後ろが気になって、気になって、結局何も話が入ってこなかった。


「ご飯が欲しいポヨ〜」


 お腹を空かした妖精が来た。


「ほら」


 余は作ってきていた弁当を妖精に渡す。


「わ〜ありがとうポヨ〜」


「次はちゃんと自分で持ってこいよ」


 妖精は魔法少女に万が一のことが起こらないように念の為に学校に来ている。


 次からは自分で持ってこささないと、余は普段佐々木と食べているから妖精が来たら佐々木がパニックになってしまう。


「おい、本当にイエローとブラックのことは知らないのか?」


「分かんないポヨ〜。ごめんね」


「まぁ、知らないなら仕方ない」


 別に謝ることではない、知らないなら仕方ない。


「お前は誰が魔法少女なのか分かるのか?」


 もしかしたら妖精の力で魔法少女を見分けられる力があるのかもしれない。


「ん〜、どうだろう?もしかしたら分かるかもしれないポヨ〜」


 お、初めてこいつのこと見直したかもしれない。


 ん?


「おい、隠れろ!誰か来るぞ」


「わ、わ?わ!わ?!」


 パニックになるなよ…。


 というかここに人が来るなんて珍しいな、3ヶ月に1回くらいなのにな。


「あ!やっと見つけたわ!」


 そう言って余に指をさしている奴は先ほどから噂していたプライド金髪女だった。


 こいつ余を探していたのか?


「余のことをか?」


「ええ、あなたよ」

 

 なぜこいつは上から目線なのだ?


「宇野章大!この私と勝負しなさい!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ