フローター・クレーヴ
スパロウへ向かい始めたミハエルたち。
グオリとは、その時点で別れた。勇者ジェムズみたいに国を離れるわけではないからだ。
グオリも奴隷制度にはちょっと思う所があるらしく、国の中から奴隷制度の消滅を図っていきたいとのことだった。
ので、カイアスの内情次第でヴァーレンスとも連携とってくれそうなので、連絡先など交換してグオリとは別れた。
「んじゃあ、グオリ君よろしく~」
ミハエルがそういう。手も降る。ひらひら。
「こちらこそ、よろしく頼む」
グオリがそういい砦のがれきの方に歩んでいく。
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そしてカイアスですること大体終えたのでヴァーレンスに帰るべくスパロウの港町へ行こうと歩んでいた時。今はヒメネスの街辺りだ。約束した時間がまだ数日あるので、飛行はしない。観光よろしく歩きだ。
盗賊団と出くわした。
「うふふ、このリディア=ド=フレージュの手から逃れようとしても無駄よ。わたしたちの甘~い毒針は、なぁ~んにも逃がさないのよ、ミハエル卿」
位置関係は向こうがやや上である。タイトスカートの女が岩の上にいるから。
タイトなミニスカートから除く素足がまぶしい。タイトミニで岩に片足乗せてかっこいいポーズをとっているため、
(パンツが見えそうだ。
何はなくとも男としては女のパンツが見えそうな瞬間は反応しなければいけない! 種族的特徴だ!
別にその人とエッチしようという気がなくてもパンチラ見えた瞬間は抑えておかねば当たりを逃した気分になる。男とはそういうものだ。
そう、男は
”パンツが見えたかどうかで、くじ引きの気分になっている!”
男は女のスカートの中でくじ引きをしているのだ! だから服脱がれると気分が思いっきり覚める。
服を全部きっちり着ておいてのパンチラが価値が高いのだ。
服脱いで見えるのなんて当たり前だから”くじ引きに当たった”感じがしない)
真剣な顔をしてミハエルはそんなことを思い、岩の上のリディアを見る。勿論真剣な顔をする理由はただ1つである。
「おい! アンタ見てるでしょう、女は誤魔化しても分かるんですからね、そういういやらしい視線! ……あんた嫁複数もらっておきながら魔導PCはエロいものだらけだし……そんな、もう! バカ!
あの女も状況に酔ってるのか何なのか知らないけど気づきなさいよ自分のはしたなさに!」
「別腹、別腹」
「…………あなた……」
とげとげしい水鏡冬華の言葉が刺さるがそれでもミハエルはリディアのタイトスカートあたりを見るのをやめない。
「あ、何でも屋クレーヴの人だ。去年はハチの巣退治ありがとうございました~」
と勇者ジェムズがのほほんと言う。
盗賊団ではなく、何でも屋らしい。
「ちょっと! 覚えていてくれたのはありがたいけど”何でも屋クレーヴ”ってちょっとダサい気がするからやめてって言ったでしょ! ”フローター・クレーヴ”とでも言ってちょうだいってあの時言ったわよね!
ていうかハチの巣退治は養蜂所に頼んでよ……アレ怖かったんだから」
「後気が向いたらピザ注文しますんでお願いします~」
「いや、あのね。あのね。それうちら”フローター・クレーヴ”に頼む……? なんでもやるとはいえそれぇぇは、普通にピザ屋さんに行くか、魔導携帯端末で注文するかでしょう……なんでわたしたちピザ屋さんの真似事しなきゃいけないの!」
「はっはっは!」
「笑うんじゃない勇者ジェムズ!」
ムキーと怒って地団太踏むリディア。正直、タイトスカートでそれは危ない。自分が男より高い位置にいるのに。
「おっ、あのセクシー目指してるって感じのねーちゃんタイトスカートからパンツ見えた。ちらっと。くじで当たった気分だぜ~い、今日はいいこと起きそう!」
と、フレッドがそんな事を言いだしている。
「女のスカートの中で今日の運勢占ってるんじゃないわよ……」
半眼でミハエルとフレッドを見やりつつ水鏡冬華は呟いた。
「……で、どうするの? 大人しく捕まってくれるの? ミハエル卿?」
「その前にしておいた方がいい事があるんじゃないの。かっこつけしいの女」
「なによ。そこの学生時代終わってもセーラー服着てるダサい女」
……ブッ。水鏡冬華にとっては意外な攻撃だった。
「…………いつになってもセーラー服似合うってすごくなぁい? 女としていつでも水も滴るいい女、女の寿命が長いって証拠じゃない! あんたみたいにいいかっこしいでセクシーコーディネートにしてるよりましだわ! もっと背伸びしない服にすれば?」
「……いってくれるわね……!」
ビキビキとリディアは水鏡冬華に怒りの視線を投げかげる。




