待ち伏せしてる春は欲しい
「待ち伏せしてるMr.LONELYはいらないけど、待ち伏せしてる春は欲しい」
水鏡冬華がそういう。その言葉に春女が反応する。
「いや~ん、なんか半竜エッチー。桜の花の開花時期はやめて長期間咲くようにしてあげましょうか~?」
「春こいってだけでエッチて、あんたのあたまどーなってるの」
「桜が大変じゃないかそれ……? しかしMr.LONELYみたいなのまでいるとなるとカイアス、ルシファーの魔の手伸びてると考えて良さそうだな」
「あれから出てきませんけど力尽きたのかしら」
辺りを見回して冬華が呟く。
「量子化って、自分自身の量子化は難易度高いからねえサリサみたいにセンスとんがってる奇才じゃないと自分自分を量子化して手足切断や心臓や脳なくなった自分を完治した自分に入れ替えて他の可能性から持ってくるなんて真似はむずいよ……」
「あの、あの、本当ごめんほんとはなしきいて」
話し方で何とかMr.LONELYと分かるけれど、それぬきだと人間ですらない、よく分からないエイリアンの方がまだどこが頭がどこが足か分かるといった感じだ。
「あれあれ?」
ミハエルが疑問符を上げる。
「元の姿に戻れてないじゃん」
桜雪さゆがよく分からない塊を見てそう呟く。
「ゾンビになってる」
ゾンビという事すら怪しいが、水鏡冬華はそういう。
「どろどろじゃんきも。量子化完全失敗だなぁ、ありゃ」
ミハエルがそういい、掌に霊気を貯めはじめる。
「黒竜光波!」
「黒竜光波!」
「春雷!」
Mr.LONELYっぽいよく分からない塊は3つの光り輝く衝撃波によって消え去った。
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「で、どうしよっか」
ミハエルが周りに問う。
「どうしよっかって正面からいった以上守り硬くなるでしょう?」
とごくごく当たり前の返答をする水鏡冬華。
「ま~敵国の城に入るのはリスキーですね~」
桜雪さゆがそう呟く。
「そもそも潰すんが目的じゃないし。毒壺は毒壺の役割してもらわないと。近くの街で潜伏するか、街やばければ森、山等で」
ミハエルがそう呟く。
「とりあえず空飛んでいけばカイアスの魔導士以外会いませんから戦力でいえば空が一番楽ですね」
水鏡冬華は空ルートを提示する。
「わたしが戦った男がカイアスの魔導士の平均だったらまずいな」
「男の天照と同じ技を使う逸材が平均なわけないですけどね」
ミハエルの言葉に冬華が否定の意思を見せる。天照の威力より小さいとはいえ、天照と同じ技を使うものが早々いるものか。という気持ちからである。
「とりあえずあの街に入るか。みんな地上を歩こう」
「――はい」
「オッケー」




