アーリマン撃退
「ほんじゃー下への道をぶち抜きますか、いや……」
桜雪さゆが気楽に言っている最中に言いとどまった。
「炎でここまで来ないとわたしの妖気の炎で焼け死ぬようにすればいいのか」
「あんたの妖気の炎って酸素不足になるのキャンセルできたっけ」
水鏡冬華が尋ねる。さゆは、
「ん~それは融通利くけどね。
まぁ、焼きますかアーリマン。ほ~い」
ボォォォォォォ………床をあっという間に溶かし、その下へ流れこんでゆく桜雪さゆの炎。
「火炎千本桜――」
桜雪さゆが炎の強さを強くする。と当時にさゆの近くに炎の桜の木が生えてくる。
「もうすぐでてくるよ~RTAPTさん撮影しておいてね~ルシファーと同じで悪魔の総大将よー、アーリマン」
ドカアアアァァァン!
出てきたのは黒いオーラを纏った細長い顔モアイ像をとても人相悪く邪悪にしたようなものである。
「いえーい、アーリマンのアゴ尖ってる~、悪魔の気に当てられないでね~」
などと桜雪さゆがふざけていっている。
「まあ分身だけどね。アーリマンもルシファーも本体今地球だもん。欲、地獄、牢屋を地上に降臨成功した地球が一番住み心地いいだろうからね」
「ギッ――!!」
アーリマンが桜雪さゆに凝視で術をかけようとする。
その眼に捕らえられた桜雪さゆ。
「さゆ! 大丈夫なの!」
「判断しづらい――けど大丈夫じゃないの?」
セーラー水鏡冬華が呼びかけるが返事はない。大丈夫そうだと判断するサリサ。
ボッボッボッ……とさゆとアーリマンの視線を結んだ直線に炎が1つ、まだ1つと宿ってゆく。そして視線を結ぶ直線が炎でいっぱいになった時、
ゴゴゴゴゴォォォォォォォオオオオオッ!
アーリマンが燃え始めた。
「うおー、こわっ、こわっ、こいつわたしに憑依しかかったよ! 体が自分のじゃない気にさせられたね~。顎が凶器に憑依なんてこわ~いわたしもアゴ尖っちゃう~」
桜雪さゆははしゃぐ、おおいにはしゃぐ。
「アレで終わりですか? 随分あっけなく勝てましたね」
RTAPTリーダーがぼんやりそう言ってくる。
「終わり。分身だからね。それに悪魔で自分だけでパワーすごいのいないし。吸収して厄介になるのばっかりだから。本物やろうと思えば地球に行かないといけないから」
「なるほどー」
「あんたちょっと目見せてみなさいな。アーリマンにあんなのくらって」
水鏡がそういってさゆの目を覗きこむ。
「ま、だいじょぶみたいね」




