エメラルド タブレット
「エメラルド タブレットが欲しいな~」
そんなことを言いながら魔導PCのキーボードを叩くある日のミハエル
「アレに書かれてる事なんてあなたそのうち理解しそうだけどね」
と、ベッドに腰かけて足を組んでいるセーラー冬華。そしてメイドの仕事をしつつミハエルとの接する時間を稼ぐ陽夏とキャンディス。
あれから振られた陽夏とキャンディスは2人で抱きしめ合って泣きじゃくった後メイドとしてミハエル家で働くことにした。
(やっぱり、告白断られてもあなたのそばにいたい……)
陽夏とキャンディスは、その気持ちが拭えなかった。二人で大泣きしながらその気持ちを確認した。
「とゆーかさエメラルド タブレットの授業しないの? 今の地球?」
「地球出身――(冬華も含み)陽夏、キャンディスに聞いてみた」
「いやあ、寺子屋ではそんなの習わないわね……」
と冬華。
「でも戦国時代に日本人が訳した聖書の中に失楽やらイントロンがルシファーを倒す鍵ってすでにあったじゃん!」
ミハエルがそう返す。
「それは、その戦国時代に聖書訳した日本人が頭飛びぬけて賢かっただけでしょ日本人全体そのレベルまでもっていくの無理よー」
足を組みかえながら冬華が答える。心持ち自分の足をミハエルに見せつけているような気がする。
「20世紀なんて戦争に負けて、教育を外国に抑えられて日本人が覚えなきゃいけない事忘れさせられたじゃない」
と水鏡冬華が付け加える。
「だから陽夏とか全然学んでないはずよ。ねえ陽夏ちゃん?」
「えっエメラルドタブレットですか? なんかギルガメシュ叙事詩を取り上げたソシャゲで出た気がします……」
と陽夏。
「へえ、どこまで書いてあったの?」
「え!? えっと、わたし、その、ソシャゲのSSRのイケメンキャラ目的でやってたので覚えてないです……エメラルド タブレット」
「ん~下水道お掃除隊がエメラルドタブレット持って帰ったりしないかな~」
「ん~あったらいいですけどね、そんな偶然」
キャンディスがそういう。
下水道お掃除隊は今人手が増えている。元ムーンショッターでとりあえず冒険者やっとこーな面々の一番の食い扶持だからだ。
冬華と切り合いかかったグリンも冒険者として登録したが下水道のお掃除ばかりやっている。
「下水道しか冒険してないんですけど~」
とグリンはぼやいているがグリンにくっついてる恋人は笑顔である。怪我の心配が少ないし国の依頼だからというので安心なのだろう。
だが、上水道と下水道掃除はヴァーレンス王国が寄せる依頼で人気はある。
「そういえば下水道と言えばアトランティス。いや上水道もすごかったけど。
アトランティスと言えばアークトゥルス星。アークトゥルス星の光線から膨大なエネルギー量を集めて神の裁きだ! ははははは! とか言って地上の各地を火事にしてたねAEWで」
とミハエル。
「あぁやってたわね、文明レベルが低い地球だから自然現象疑う奴は頭おかしい陰謀論者って知能程度低い煽りがまかり通ってるんですって?――頭病めそう」
冬華が続ける。
「あれ、うちらの国でやればいいのにねー」
とミハエル。
「ここでやったらみんな空に反撃するじゃな~い。ふふっ」
と冬華。
「わたしだってそんなの見たら黒竜光波するし、ミハエルだって黒竜光波撃つでしょう? サリサは虎吼光波撃つでしょうしアリウスさんもオーラキャノン撃つし、あぁ、まず、春女が燃やして溶かしちゃうわよ。大気圏外にあろうがわたしたちには関係ないものね。
伊達に『築5分、駅から5年の星』なんて呼ばれてないわよ火明星」
「星間戦争勃発だな。火明星と地球の」
とミハエルが返す。
「そしたら、わたしら地球人にエイリアン扱いされちゃうか? ふふっ、エイリアンなのはムーンショットやってる地球人だっての!」
ミハエルが鼻で笑いながらそういう。
「アークトゥルス星の光線から膨大なエネルギー量を集めて神の裁き これもエメラルド タブレットの知識悪用した施設なのよね。悪用しなければもっと役立つやり方いくらでもあるのに」




