逃げた、あの堕天使
「おぉ、ここにいたか。ラスト素戔嗚。あれからルシファーを捕まえようとしたんだがな、逃げた、あの堕天使。ルシファー。
頭1つは引き抜いたけどな、あと頭6つだ。まあ頭1つくらい生やすだろうがな」
天津日高日子波限建鵜草葺不合命《あまつひこひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと》が愚痴とともに姿を現した。
「そうせく事はないですよ。ムーンショッターはほとんど捕まえて遺伝子的に処置施したしルシファー100も転生者一気に送り込んで、わたしたちから反撃をうけて、ウガヤさんにも自分のあたま引き抜かれてヘロヘロだろう仮想世界だってバグで潰した世界いくつもある!」
「まあな」
ウガヤが笑いながらそう言う。ミハエルが続ける。
「重力に疑問を持つようになってから、物質の密度とプラズマばかり考えてるんですよウガヤ様。
あと松果体を鍛え始めてから。
松果体さえ使いこなせればイメージや認識次第で、空飛ぶのだって、壁通り抜けるゲームのバグみたいなのも、さゆみたいに炎操るのもできるし。
全ての人が――特に文明レベルが遅れてる{地球人が『実際は地球は天動説がまだ正解に近い』のに仮想世界の球体の大地に疑問を持つようになったら}プラズマの海をちゃんと認識できそうだなって思ってます。地球でもあったらしいじゃないですかフィラデルフィア計画。
量子力学否定してエーテルも否定してるアインシュタインはうさんくさくて話したくもないがボーアはいいね。でもニコラ・テスラに一手ご教授願いたいねえ、認識のクラウドが秩序化されてる事、プラズマの海に沈んだ世界の事。ニコラ・テスラは地球に置いておくには惜しい逸材だよ。彼の事を理解できる人いなかったらしいじゃんか」
『…………??』
そばで聞いている陽夏とキャンディスはミハエルが何言ってるのかさっぱりだが、ミハエルが八百万の神々で一番の賢者ウガヤに対して言ってるのは雰囲気でわかった。
「そこまで行けてるならあと少しじゃないか。プラズマの海もうすぐ見えるかもよ? わたしはお前をニコラ・テスラとおなじ高みに行ける人物だと信じている」
「その少しが険しいんですよ~ウガヤどの~まあこれが分かったら精神体(プラズマ生命体)のルシファーにもダメージ与えやすくなるけど」
そしてミハエルがキャンディスに向き合う。
そして何か言おうとしたが、まず引っかかった点があった。
「あ。キャンディスパンツ見えてるスカート抑えないと」
「…………っ! ぁくぅっ!」
恥ずかしそうにスカートを両手で抑えるキャンディス。
「ごめんごめん、見えてるのスルーしながら話するのもどーかと思ったんでね~。
で、今までの君の、というか陽夏もか、状況――創造主(天火明命)が与えた自由意志の核である「思考」で騙し、だまされて思考でごちゃごちゃにされて釣られた君たちムーンショッターの「魂」を半霊反物質領域では完成済みの「反地球」に連れて行って魂をもてあそぶ。
地球で生きるの地獄って思った事一度はあるでしょ、だから地球で今ムーンショットが大人気なんだから、地獄の続きをやりたい連中が仕込んだ罠に見事ハマっていったわけだ。
その人の「精神」にパスポートが付与されてしまう(獣の刻印)
魂が泣く声が聞こえない人が多数自分の魂の涙が見えない人が多い。君たち2人含めてね。
聖書の時代、ルシファー堕天の原因は、
「ディストピア世界を勝手に作った事」=バーチャル世界で世界全体を包んだこと=ムーンショット目標
地獄の道を切ってあげたんだ。今は自覚は少ないかもしれないが」
「よ、よく分かりませんが」
スカート抑え、顔赤くしたままキャンディスが言う。
「まあ、分からなくても一応聞いておいて損はないでしょ自分の魂に起こった危機だし。それに理解そのものがルシファー対抗への手掛かりになるよ」
「と言われても、わたしそんなに頭よくないもん……」
「まあこの星にいるうちに少しは分かるでしょ」
拗ねたように呟くキャンディスに気楽に返すミハエル。




