んー、そこらへんて、こう、カテゴリー分けしたらコミュニケーションじゃない?
「スキル 継承 ホワイトライガー女!」
そんな事を言う男の子が一人。
サリサはそれを聞いて、さっと飛びのいた。
(わたしの能力をコピーする気か)
「飛びのいても無駄だよ。もう僕は君と同じ強さだ」
そう言って男の子が笑みを浮かべる。
(どんなデメリットあるんだろうな本人に。デメリットなしだったら逆に警戒しなくて良い。デメリットなしにそれは強くできない能力だ。コピー能力には必要な手順なしだから手順低め――能力低めとみなそう)
こちらの技の霊牙を男の子が打ってきた。素手で掴む。そして何気なく捨てる。
「それじゃわたしにダメージないよ。虎吼光波でも撃ってみたら」
やんわり挑発する。ノッてくるかと思ったら
「テイム! テイム! テイム!」
なんかよく分からない事を言いだした。
(なんかこういうノリついていきづらいのよね~)
サリサは右手で頭をかき、どうしたもんかと考える。
「あのさ。テイムっていったところで、わたしはキミに服従するわけないし、そもそも動物の耳ついてる人を自分より下に見ているクズさが見て取れるし。
んー、そこらへんて、こう、カテゴリ分けしたらコミュニケーションじゃない? コミュニケーションせずにテイムの一言で全部済まそうってキミすごい横着だよ。
自分がされたらどう思うのそれ。
って戦場で言う事でもないかって言われたらその通りなんだけどね。
『戦場に立ってる』
って自覚してるから4賢者だって容赦なく殺したし
あんたまさかゲームしに来たとでも思ってんの? ふふふ」
男の子が焦った顔を見せる。
「ぐっ」
「正直さ。友達の家に遊びに来たよって顔に見えるんだよね
別に夢に溺れるのは勝手だしいいんだけど、わたしも好き勝手に行動するよ? 戦場に出た以上夢見てようが足元ふわふわだろうが容赦しないから」
「虎吼光波――」
ドカァァァァンッ!
「…………」
サリサは相手が虎吼光波の霊波動を制御できず右半身にダメージおっていくのを観察した。
「くそっ! 速さだってお前と同じなんだ!」
といい、サリサの周りをビュンビュン、天井にも足を突き360度飛び跳ねる。
「ははっ、驚いて動けないか!」
「うん、まあね」
「ははは!――はっ」
男の子の膝が変な風に曲がっていた。
「いっいたいっいたいよっ」
「わたしの事コピーして無事で済むと思った? 無事で済む実力あるなら、そもそもコピーする必要ないんだよ。地力がない人が他人の力ぶんどろうとした報い」
サリサは左腕をグルグル回した。
「今楽にしてあげる」
「いっいたいっ、ま、まって膝が」
「草原で草食動物刈る時にライオンがその一言でみのがしてくれるっけ?」
「ご、ごめんなさいごめんなさい! 俺まだ誰も殺してないから許して!」
ズブッ!
男の子のその言葉を聞いた瞬間ほぼ反射的に手が動いた。
「土壇場での嘘って度胸あるかただのアホかで分かれるよね。キミ最初から血の匂い漂わせすぎだっつーの。
最初から血の匂いしたから、容赦する気なかった」




