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太陽よ、ムーンショットを止めろ!  作者: 白い月
安心安全という罠を振りほどけ!
21/414

胡散臭い奴らは『安心、安全』という言葉を使う

 空間が避け、腕が出てきてそんな声が聞こえる。

 水鏡冬華には自分の呼び方の時点で分かっていた、この呼び方をするのは天津日高日子波限建鵜草葺不合命《あまつひこひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと》だ。

「水鏡の女、これは合理的……とは言い難いが方向はいいと思うぞ。どんな破天荒な手を使っても相手のルールを無視破壊してこちらのルールに引きずり込む。

 その考え方は社会にでてから大事だ。

 特に上の立場の人間をやり込める時に大事だ。そういう人間が人権を無視してくる時は必死に抵抗せねばいけない時だからな。

 そういう時奴らは

『安心、安全』

 という言葉を使う。

 そして自分の手にハマらないお前は危険だ!

 この罠にハマらない奴は仕事をさせない! 無職にさせる!

 と不安を駆り立てようとしてくる。

 そして自分の罠だけが正しいと思い込ませる。

 ふっ。

 薬って言って疫病の素を不特定多数に注入したりな!

 その罠を受け入れない人は、社会的に排除されるべきだ、なんて暴論を出してきたりな! この天津日高日子波限建鵜草葺不合命《あまつひこひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと》は下界のそんな手口を定期的に見てきた!

 つまりあのオーブは危ない。一時的に恩恵があろうが魂も体も汚染されてゆく」

 冬華はびっくりした様子で

「ウガヤ様……神は神レベルの争いにしか直接手を出さないってあなたの父、天火明命あめのほあかりの決まりを破るつもりですか」

(八百万の神々で知能の高さを誇る2柱。そんなかしこき神が出てくるとは)

 水鏡冬華はそんなことを思う。

「いやぁ、そんなつもりはないけどな、ルシファーが捕まえられるとこまで出てきたなら、わたしが直接ルシファーを捕まえられる」

「君たちの住む下界はね。って言ってもヴァーレンス王国はマシだけど地球は最悪だね、本当まやかしが支配する世界なんだよ。

 医者が健康を害し、

 弁護士が正義を歪めて、

 大学が知識の広がりを封印して権威主義のロボット人間を製造し、

 政府が自由を奪い、

 銀行が経済を破たんさせる世界だ。地球は。

 気づいているかな?

 堕天使、蛇のネフィリムの子孫が繁栄し、大和朝廷なんてものが誕生する前はここまで狂っていなかったんだけどね……。

 ウガヤちゃんが自分の王朝で良かれと思ってカネの概念を生み出してしまったのがまずかったね。

 彼は僕よりずっと賢いけれど、彼は他の者が自分より賢くない事に気づかなかった」

 同じく裂け目から出てきた神が一柱。

 その小ささで分かる、少彦名神だ。

「す、少彦名神すくなひこな様! あなたまで」

「む、…………むぅ」

 ウガヤが少彦名神から一発注意を食らってうめき声を上げる。

「内側からぶっ壊す僕の戦法で戦っているのは感心したよ。

 まあ、破天荒が過ぎるやり方だけどね。あはははは」

 少彦名神がケラケラ笑う。

 アメ車ややかんにのって滅茶苦茶やっている人達を見て満足げにうなずく。

「安全安心なんて仮初めに惑わされる事なく、生きる上での当たり前のリスクをちゃんと受け入れ、無菌室で生きることを良しとせず、自分の自然免疫を信じるいい笑顔だ。

 そういうやつは、嘘の疫病騒ぎにも恐慌にも慌て恐れはしない」

「ずっと、見てらしたんですね。この星だけでなく、地獄と化した地球まで」

 水鏡冬華が、微笑みを神二柱に向けて呟く。

「まぁねん」

「直接手を出したくってやまやまだがな。

 ネフィリムの血を持つ野郎ども、ヒノモトに集まってきおって」

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