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太陽よ、ムーンショットを止めろ!  作者: 白い月
デュポンに救世主を気取る悪魔が降り立った
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ヴァンパイア化してるな

「こいつ、ヴァンパイア化してるな」

 ガラルの胸にシルバースターを撃ったミハエルはそう呟いた。

「ヴァンパイア捕まえたら、インタビューウィズヴァンパイアしたいと思ったが、こいつは何も知らなさそうだからな」

 とミハエルが呟く。

「そうね。こんな奴にインタビューしても得られる知識はなさそう」

 水鏡冬華も同調する。

 セーラー服のスカートの中をヴァンパイアに見られないよう抑えつつ。

 こんな状態になってもガラルは息絶えはしないようだ。

 まさにヴァンパイア。

 ミハエルが話始める。

「ドラキュラ一族とは現在伝承されているいわゆるブラドラヴィッシュやヴァンパイアとは関係ないようなんだ。

 キリスト生前まではドラキュラ(五穀野菜だけを食べるまともな竜じゃなく、肉と血を食べる欠陥竜の子)は一人だったが没後に何らかの理由でドラキュラ一族と呼ばれるほど眷族を増やした。

 ドラキュラが悪しき者とは第二の神になる事を恐れたローマ帝国が怪聞を流布させた為と言われているのだが本当だろうか。

 血を摂取し始めた頃とドラキュラが増えた時期が同じである為にわたしは何か因果関係があると見ている

 血を採る事で必要でないデータも体内に残存する為に不要な排出されたデータが新たなドラキュラとなる説が提唱されている。

 だが今もヴァンパイアの当主はキリストの時代の事を言わぬ。


 ドラキュラは最後の審判を逃れるために死者でも生者でもないものに変化した。

 ヴァンパイアの当主は聖遺物を解析し最後の審判を防ぎ聖遺物の力で世界を平和的に征服しようと企んでいる。

 数学は聖遺物を解析のために広く子どもたちに学ばせている。

 わたしはそれを知った瞬間から数学大好きから数学大嫌いに変わったね。

 なんで悪の片棒を担がにゃならんのだ」

 アリウスが話始める。

「というかトカゲ頭の化け物レプティリアンは聖遺物の完全解除で最後の審判を完全回避しようというのが目的でこれを行わせている。

 ムーンショットで人の魂を2次元に閉じ込めるためとVMAT2、神の創造物である証明をなすVMAT2という遺伝子を削除し獣の刻印をそれがあった場所に刻み改変するためのもの。

 そしてキリストの

【力だけを抜き出して自分に力だけを降臨させ】

 神56しを実行予定。審判回避だけでなくここまで企んでいる。

 奴らはヴァンパイアでもある。神になり損ねた者。

 闇霎くらおかみさまが、ミハエルくんのお母さんが問答無用で殺しにかかる欠陥竜族ドラキュラ。

 彼ら独自の変身――シェイプシフトは、対象の種族の血液を直接摂取しないとうまく維持できない。

 ここらへんが吸血鬼の始祖となった所以。

 血筋も大事にし過ぎて近親相姦しまくる強迫観念も持ち、病的に血を重視するド阿呆。

 欠陥とはいえ(邪悪な)竜族ドラキュラなので、不死みたいなものではある。特に普通の人から見たら。

 その引き換えに定期的に他者の命の物理データ(血液)を奪わなければ、寿命関係なしに肉体が徐々に朽ち果て、強制的に幽霊状態になってしまう。

 他者の血を奪えば肉体は再生する。ここらへんが吸血欠陥竜族と言われる由来である。

 吸血竜族ドラキュラは人肉を含む肉食(特に四足動物の肉)と血のワイン(牛乳も血のワインである)を好み、

 まっとうな竜族(闇霎他)は、五穀野菜を好み、肉食を避ける。食べても二本足の動物(鶏肉)だけ。ていうかプラーナだけで生きる。

 天火明命や瀬織津姫が血よりも心の綺麗さを何より重視するのとは対極に位置する。


 共食いも食人も平気でやる。種族的なサイコパス、ネフィリム。キニニゲンという言葉がなぜか絶対に彼ら全員発音できない。

 アトランティスの人は、政治家に化けたドラキュラ(レプ)にキニニゲンと言わせることで真偽判定をしていた。

 あそこの地下は南極の地下ともつながっておりドラキュラの地底都市。


 地球の悪事働く奴らの背後にルシファーがいる

 ルシファーは偽神だけどこの世での肉欲をすべて満たしてくれる

 でも待っているのは肉の死 魂は救われない

 永遠の地獄で肉の苦痛を受け続けることになる

 ルシファーの目的は神が作った人間全てを地獄に連れて行くこと

 ルシファーはこの世にいるけど受肉はしていない。ブラックプラズマの精神体」

 アリウスが言い終わる。

 ミハエルはアリウスに絵顔を見せながら、

「そこらへん確認のためにインタビューウィズヴァンパイアしたいんだけどね……したっぱじゃなく当主に」

「むすかしいね……隠れてるしこの星じゃない地(獄の)球だし」

 とアリウスがむつかしい顔を返す。

「む~~ん、難儀だねえ」

 とミハエル。

「あ、そうだ。シスター。ロジー=モーティマー」

「はい……」

 元気ない声が返ってくる。

 運命絶対神プラン。オーヴァン国王に行ってから正式判断が下るけど、まぁバツと思ってもらって構わん」

「はい……」

「どうしてもやりたいならカイアスに行ってやれ。あいつらなら喜んでやるだろ

ただ――そういう行動した場合はわたしたちと殺し合いになると思ってくれ。学生んとき同級生だからといって見逃しはしないぞ」

「はい……」

「あと、普通に教会として運営するのはオーヴァンからもOKが出るはず。だから子どもに運命絶対神プランせずにのびのびと育てるのならば問題はない」

「はい」

「以上。不服があれば、わたしがヴァーレンスに戻る前にわたしに国王への伝言を伝えてくれ」

「はい」

「あと、お茶ありがとうございました。毒入ってるかと警戒したが、まあなかって良かった。おいしかったよ。結構なお点前で」

「いえ……」

「じゃあみんな帰るぞ! 準備して!」

 ミハエルがそういう。

「ヴァンパイアは僕が魔法で運ぶね」

 アリウスがそういい、ガラルを半透明の緑の魔法球で包む。

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