アリウスん家
特にミハエルに用があるものは女4人組にいなかったので、あれからアリウスの家でのんびりしようという事になった。
アリウスの家で少し休むことにした天馬蒼依たち。
「すみませんートイレ借ります~」
ユーナがそういって小走りになる。
「はいはい。トイレそこね」
「ヴァーレンスって、上下水道発達してるんですよね?」
アンが聞く。
「そうだよ。オーヴァン国王の政策でね。トイレもきれいだよ」
「うわーいいなあ、カイアストイレ汚い所多くって。ねえガーちゃん」
「戦闘起きた場所とかひどかったよね……」
とガートルードが思い出したようにぶるっと震える。
「住む時に重要だよね。清潔さ」
「うんうん!」
いきおいよく同意するアン。
とてとて。
ユーナがトイレから戻ってきた。
「ありがとうございます。トイレきれいですね」
「うん」
「すみませっ次わたしトイレ……!」
天馬蒼依が小走りでトイレに向かう。
「ふぅむ」
アリウスはそう息を漏らし、台所へいく。魔導冷蔵庫からアーモンドとヴァーレンス麦ミルクのミックスミルクを手に取る。
コップ5つにアーモンドとヴァーレンス麦ミルクのミックスミルクをいれる。氷も入れる。
「どうぞ。グルテンフリーで栄養満点で食物繊維も多いから便秘予防にもなるアーモンド&ヴァーレンス麦ミルクだよ。暑い時に栄養蓄えやすいミルクだ」
アリウスがコップを並べる。
「うわー、見た目牛乳ですが違うんですか?」
ガートルードがたずねる。
「違うよ。牛乳は牛の血扱いで血を飲むってヴァンパイアのすることじゃーんて嫌う人もいるんだ。ヴァーレンスには。厳密に嫌ってるわけじゃないけど、僕もその一人だね」
「へえ~」
「まあ牛の血っていえばそうなんだろうけどさー、気にするのねそこ」
アンがアーモンド&ヴァーレンス麦ミルクを飲みつついう。
「なんか味薄~い!」
天馬蒼依がそう不平を口に出す。アーモンド&ヴァーレンス麦ミルクを一気飲みしながら。
「そうかな~優しい飲み心地だと思うけれど」
ユーナはそう感想を述べる。
「君船での食事の時も思ったけど、舌が濃い味に慣れすぎてない?」
アリウスが苦笑いで天馬蒼依に指摘する。
「そーかなー」
天馬蒼依が疑問符を浮かべる。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「仕事終わる時間まで市民プールに行こうよ!」
天馬蒼依がそう皆を誘う。
「いってらっしゃい。でも市民プールなんてないよ。普通に川で泳いでる皆」
アリウスがそういうと天馬蒼依は声を大きくして、
「いってらっしゃいって、何言ってんですか! アリウスさんもですよ! 両手どころか花4輪! 家に上げてくれて、おいしいものご馳走になったお礼にわたしたち、美人、女4人で遊んであげますから! ね!」