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太陽よ、ムーンショットを止めろ!  作者: 白い月
カネがある奴で素行が悪い奴は悪目立ちする。本人はそれを天下だと思っているが端からはバベルの塔の崩壊としか思われてない
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分かりやすい名前

 ギルド「誰か助けて」

 陳腐であることの良い点は、誰が見ても分かりやすい事だ

 ギルド名「○○の翼」とか、「○○の心臓」とか気取った名前を付けるより、「誰か助けて」の方がわかりやすい。

 翌朝、ギルド「誰か助けて」に立ち寄ったミハエルとアリウスたち。結局女と街に消えたフレッドと夜空をふよふよ飛んでった桜雪さゆ以外は全員固まっての行動だ。

 飛空艇を開発している所まで案内して助けて欲しいと助けを求めたのだ。

 カスティーリャ西の海の真ん中。

 ヘスス島との間。そこの海が割れて何やら金属の開閉口が海から出てきて、そこに船を乗せると基地に入れるようだった。

「子どもが喜びそうな秘密基地だな」

 ミハエルは素直に感想を述べた。

「…………」

 風音はそんなことより昨夜ミハエルが自分の嫁連中とあれから1つ部屋にこもって夜中何をしていたかの方が気になっていた。

 まあ、一夫多妻とはいえ夫婦なのだからそーゆーこともありうるだろうが。日本とて一夫多妻の時代は長かったのだ。

 それに……、

(聞き耳は無理でした。さすがに悪いという気持ちがありますし、あたまにケモ耳つけてる人大分感覚鋭いみたいだし。メイド長とやらが途中からドアの前に立っていたからどのみち無理だったし)

 結局もんもんとした夜を過ごした風音であった。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 


「このココナッツは出来損ないだよ。食べられないよ」

 そんな言葉が聞こえた。

「だから飛空艇の燃料にするの?」

 ので開発室に入ったミハエルはそうかえした。

「お客さんいらっしゃい」

 見ると、飛空艇開発者は30代くらいの男に見える。

「どうもー。ヴァーレンスのミハエルと申します~。飛空艇のエンジンに興味ありまして。それおそらく万能型エネルギー変換装置でしょう」

「ああ、あの不死身の皇帝。エンジンはですね何でもエネルギーに変換できます。ココナッツじゃなくても、ごみでも」

「恥ずかしいあだ名で覚えてくれてありがとうございます~。やっぱそうか。人間放り込まないでくださいね。サスペンス劇場始まってしまいますから」

「気をつけております。飛空艇ほしくなりましたか? 条件飲んでいただけるならヴァーレンスに飛空艇ある程度おさめますよ」

「別に戦争する気ないし……一人一人が個人で空飛べる人多いし、うちの国。ケンカ売られてはいるけど、カイアスに。

 まぁでもファブリスとヴァーレンスのルートも1つ増えるのもいいかもしれんな。空ルートも」



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 


 結局交渉はとりあえずミハエルたちがヴァーレンスに戻った後オーヴァン国王の意見を聞きつつ決める事となった。

「すいません、ミハエルさん達いらっしゃいますか!」

 ギルド「誰か助けて」の人だ。

「なんですか。そんな急いで」

 丁寧口調で答えるミハエル。

「助けてください。女4人組の冒険者が今大変な目に!!」

「なんのこっちゃ。いちいちわたしが出ないといけない出来事なの。この国平和に見えたんだけど」

 戸惑うミハエル。

 だがギルド「誰か助けて」の人の表情を見てミハエルは戦闘状態に入っていった。

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