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太陽よ、ムーンショットを止めろ!  作者: 白い月
超投資戦はまあ適当に こじれた恋心はやさしく……できたらいいなあ
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ぼくは後ろからちょっと手伝ってあげてるだけさ

「ぼくは後ろからちょっと手伝ってあげてるだけさ」

 赤い服に身を包んだ堕天使はそういう。真っ白な翼をはためかせて。

「嘘吐きの理論。堕天使、ムーンショットの仕掛け人が偉そうに」

 ミハエルはそう断じる。

「わたしは、そのセリフを言いながら大量虐殺した奴を知っている。ペテンの論理以下だわ。それ。

 悪魔は人に力を与えるが人のことをただの道具としか思っていない。

 お前ら堕天使、悪魔のバックアップで一時は思い通りの人生あゆめても、晩年は悲惨な結果になってしまう。たくさんみてきたんだ。

 今風音はそんなに堕天使の貴様を悪くは感じていないだろう。恋の手助けしてもらっただけってな。

 そりゃあ27CLUBほどあからさまに魂急激に取らないもんな。

 でもお前らの力を求めた終末は同じ

 悪魔を崇拝する上でのメリット

 幽界の奥にいる、力を持った悪魔と一体となり、彼らの知恵やパワーを借りる。

 代償と引き換えにいろいろといい思いもできる。

 事業の成功。

 希望は何でも叶う。

 思い描いた人生を送ることができる。

 デメリット

 最後がすまさじく悲惨」

 ふっ、と堕天使が笑う。

「…………この、わたしのうなじからでてきた天使は……」

 苦しそうに、汗をにじませながら風音が聞く。

「天使じゃなくて悪魔だよ。もしくは堕天使。自分を聖なるものに見せたがるからね。こいつら。

 こいつはソロモンの28番のベリト。過去・現在・未来に関する知識と、黄金を作り出す力を持つ。まぁ雑魚だな。だってエネルギー波一撃で星消し飛ばす力ないもん。こいつ。

 元智天使の第一級の堕天使であり、殺人と冒涜と嘘をつかさどる者だ」

 ミハエルが訂正して答える。

「そこまでの力を持つ人間が、土人形が、特にヴァーレンス王国に多いのがおかしいと思わないのか」

 ベリトが物申すがミハエルはスルー。

 するとベリトは話題を変えてきた。

「27CLUBはスマートさが欠けるね。もっとうまく収穫しないと」

「わたしたちは、りんごじゃない」

 ミハエルがそういう。

「じゃあ、ココナッツだ。あの春女だけでも手を焼いていたのに、ミカエルの転生体まで来るとはな」

「バカが……。

 わたしは聖書のミカエルとは関係ないよ。よくある名前だろミハエルなんて。

 大体大天使はガブリエル以外ネフィリムに殺されただろ? ミカエルとやらも。生き残ったのガブリエルだけだ」

「だから転生したんじゃないか。お前に」

「うるさいわハゲ。

 わたしは聖書の存在じゃないってさっきからいってるだろ。ただのおっぱい好きのおっぱい貴族さ」

 ミハエルがわざと態度を悪くして堕天使と会話する。

「ふっ、竜神闇霎(くらおかみ)の息子がなにをいうか……」

 堕天使はミハエルの血統にツッコミを入れる。

「うっせうっせ。わたし漫画でも血統主義、肩書き主義嫌いなんだわ。血統関係なし、肩書きなしに活躍してるキャラがいる漫画買ってるもん。

 自分の騎士団でも『肩書き前面に押し出す奴』はどれだけ能力高くても不採用にしてるからな。『人格に問題あり』として」

「お前も血統主義じゃん。母親が竜神闇霎(くらおかみ)なのだから」

「マジでうっせえ。くたばれ。そんな要素もある自分が嫌いだって言うのに。

 まあ、風音嬢がお前を崇拝する前に追い出せてよかった。

 企業の社長なんか社内に悪魔を崇拝するための祭壇を(神社と偽って)持っており、非常に熱心に崇拝行為を行い、一生懸命に悪魔を崇拝している。

 しかも、祭壇の様式は、『旧約聖書にあるソロモン神殿に似せる』ことに、非常にこだわる。

 聖書に記録されているバビロニアやカナンと同様の形式で悪魔崇拝の儀式を行っている。

 悪魔の力を借りてなろう系の主人公になりがたる。

 地球じゃ悪魔の知恵が現代社会を支配してるからお前は地球は過ごしやすいだろ、その事実が表に出てこないだけで。

 ネフィリムだとか巨人だとか堕天使が現代人を現代的な方法で奴隷化しようとするなら、憲法・法律・その他諸々のルール等の規則を支配する。

 地球なんて法律で民衆がんじがらめになってるじゃないか。しかも21世紀の地球人は小胞モノアミン輸送体(VMAT2遺伝子)がないし。

 バカだよ自分から神の遺伝子サインを捨てるなんて、安全安心の罠に引っかかって。8番染色体にあるDNAの(10、5、6、5)神の名前に解読できるこれを捨てるなんて。

 天蓋瀑布のノア(ウトゥナピシュティム)に呪われたハム(カナン人、フェニキア人、アモリ人)に好き勝手にされてる。

 よく占い師が守護霊や神様と話せるなんて人は、大概が動物霊と話しているだけだ。霊波動を鍛えるとそれが丸わかりで面白い。

 日本でも隠れた存在で怨霊信仰があるからな。

 悪魔信仰と同じ。

 キツネ信仰があるが、毎日供え物をしなければ怒る。

 1日でもおろそかにすると見せしめの罰が起こされる。

 キツネの霊は怖いぜ。

 祠も小さくすることはできない、今より大きくしなければならない。

 悪魔信仰と同じで怨霊信仰は願いは叶う、だが必ず見返り(魂とか自分の子どもの命とか、つまり永遠の不妊)崇めている神の振りした悪霊から求められる。

 悪魔契約した成れの果てだ。


 堕天使、悪魔は自分の存在を神のように偽ることが得意だ。

 神は基本的に人間にはヒントしか与えない。だから存在感はない。

 ヴァーレンス王国だけ八百万の神が例外行動を起こしている」

 ミハエルは堕天使に物を言うが、堕天使はひょうひょうとした態度で受ける。

「アレ不思議だね。神が地上に降りて活動してやがる。いやさっきも木花咲耶姫が降りて来てビビったけどさ。

 彼女の炎レーザーのせいで僕の乳房2つともなくなったんだぜ? ひどいと思わない?

 おかげでヴァーレンスでは僕らは命がけでも行動できない。まるで僕らがはるか昔に追い出されたエデンだ」

「え、あれちゃんと堕天使狙ってたんだ木花咲耶姫様」

 さゆがびっくりした面持ちでつぶやく。

 エデンの言葉に、ミハエルが反応した。

「エデンてお前、知ってて言ってるだろ。地獄の球でもそうだけど、この火明星ほあかりぼしでもエデンは氷の壁の向こうだぞ。世界地図の方が嘘をついている。それは2つの星で一緒の点だ。マンモスもペガサスもエデン内部で生きてる」

「ははっ、よーくご存じで」

「うるさいよ堕天使。

『堕天使は神の怒りを引き起こすために、それぞれの動物の種を混ぜる事を教えた』

 フェニキア人、カナン人……ウトナピシュティム(ノア)に呪われた血筋。

 アレクサンダー大王等に何度も滅ぼされた血。

 堕天使のパシリにするには最適な背景……

 お前風音嬢を使って『それぞれの動物の種を混ぜる事を教えた』をしようとしてなかったか? もしかして」

「さあ……どうかな?」

 堕天使の目が泳ぐ。

「悪魔崇拝は『神に反逆した堕天使たち』だから

 『神の作ったすべてをあべこべにする』のが{流儀}

 トランスジェンダーもその一つらしいな

 人体や動物や地球のサイクルなどに

 人工物や科学物質を加えてCRISPER CAS9で改造する。

 最近はついに動物と結婚する権利を推し進めて獣姦を普及させようとしてる。

 いよいよ地(獄の)球で『ソドムとゴモラ』の復活だな。


 昔の恐竜とかも地球の宗教界隈では堕天使(悪魔)が爬虫類とセックスして

 できたもので他にも色んな動物と交配していろんな神々(堕天使とのハーフ)

が生まれたと伝えられてるらしいな? 世界各地の神々って半獣が多いじゃん?

 彼らは高度な知性とテクノロジーを持ってたから素行悪くても崇められたんだって。


 次の地球は、おそらく近親相姦合法化だろう。

 親子や兄弟感での結婚を法整備するかもしれん。

 地球の大国は、聖書のバビロン。

 要するに悪魔の本拠地。

 地球の世界の終わりは近いのかも

 そりゃあ木花咲耶姫も怒って男であるお前の乳房燃やしたはずだわ」

 ちょっと堕天使に直接言いたかったことを言ってすっきりしたミハエル。

「堕天使たちはその悪しき行いと人間ではないので

 永遠の地獄に行くことが決まってる。

 地球では『特効薬と嘘を言って遺伝子改変』して人間を堕天使とのミックスハーフに作り変えることで

 自分たちと同じ地獄へ行くようにしている。

 あんなプラスミドDNAまみれ、SV40まみれのをまやかしの流行病の救世主扱いして……。

 ゾンビ映画は、哀れな地球人の未来さ。お前の未来でもあるけどな堕天使」

 そう言って、左の掌をミハエルは堕天使に向ける。

 エネルギー波だ。

 ギュインギュインギュインギュインギュイン――

 音をわざと立ててエネルギー波を構築する。

「傲慢は知性を腐らせるよ。

 ルシファーも自惚れて神に戦いを挑み地に叩き落された。

 自惚れと傲慢は知性を死なせてしまう。

 お前の哀れな最後を目にして、その教訓を再認識する事にするよ」

 ミハエルは、大砲のような、竜の胴体のようなエネルギー波を堕天使に撃った。

 ドキュウゥゥゥゥゥン!

「貴様こそ、堕天使様をそう簡単に殺せると思うなよ、土人形が――!」

 堕天使もエネルギー波を撃ったが、拮抗する事すらなく、あえなく飲み込まれ、ミハエルが撃ったエネルギー波に包まれ跡形もなく消えた。

「じゃああのくらいのエネルギー波くらい耐えろよ。人間を土人形って揶揄するくらいなら」

 ミハエルはそう吐き捨てた。


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