主要登場人物紹介
こんにちは。この小説を眼に留めていただいてありがとうございます。
この作品は『暴虎馮河伝』と続編『龍面公子』の外伝となっております。
エピソード0の位置付けですが、この作品単体で読んでも解るように書かせてもらうつもりです。最後までお付き合いいただけたら幸いです。
郭 成虎……本作の主人公。常人より頭二つ分大きな体躯を持つ快男児。酒と女と喧嘩に明け暮れ、周囲からは『うつけ者』と呼ばれているが、その心中を知る者は少ない。かなりの方向音痴。
郭 書文……成虎の兄。巨躯で豪放磊落な弟とは反対に、中肉中背の穏やかな性格。弟に対しては複雑な感情を抱いているが、兄としての愛情も持っている。
郭 創……成虎と書文の叔父。生真面目な頑固者で、軽薄な成虎とは反りが合わず、顔を合わせれば口うるさく小言を言っている。
郭 功……成虎と書文の父。代々医者の家系で、若い頃は仙士を務めるほどの腕前を持っていたが現在は体調を崩し、家業は書文に任せている。
王 月娥……白虎派の掌門。『西王母』の異名を持ち、『千里眼』や『桃氣』などの不思議な術を操る。絶世の美貌の持ち主でもある。
羅 将角……白虎派の門人。成虎には負けるが、常人を超える体躯を持つ髭面の偉丈夫。
周 永蓮……白虎派の門人。数少ない女弟子で世話好きなため隠れて慕う門人は多い。
蘇 熊将……将角の親戚の寡黙な少年。同世代の子より二回りは大きな体格。
黄 志龍……青龍派の門人。剣の使い手で、その剣筋は苛烈の一言だが、普段は物静かで理知的な若者。
朱 凰珠……朱雀派の門人。誰もが振り返る美女という訳ではないが、出会った者全員に愛される不思議な魅力の持ち主。
朱 太鳳……朱雀派の門人。凰珠の義姉。武術・容貌共に同世代の者を抜きん出ているが、高飛車なところがある。
凌 堅宗……清徳鎮の磁器の元締めを務める老人。たった一人の身内である孫とは複雑な関係。
凌 拓飛……堅宗の孫。少年ながら白髪赤眼の容貌で、その左腕に恐るべき秘密を持っている。
易者の老人……占い師のような物乞いのような謎の老人。