プロローグ
この世に存在する全ての世界を管理する、神々が住まう世、神界。この神界にて、神々の長である■■の神は苦悩していた。このままでは世界がいくつか滅んでしまうと。
■■の神はいくつかの世界が滅びに向かっていることが分かっていたのだ。
悩みに悩んでそしてある日、■■の神はある奇策を閃いた。いや、閃いてしまった。
そうだ、-×-が+なんだから滅びる世界同士をくっつけてしまえばいいんだ。
■■の神は滅びの道を辿る世界同士をくっつけて滅びを回避しようとしたのだ。
その選択は■■の神でさえ、行く末の分からないものだったが他に何をしても滅びの未来しか視えなかったため、こうする他にないのだった。
その判断は異常であり、幾人かの他の神々は■■の神を説得したが、聞き入れてもらえなかったことで遂に武力行使にまで及んだ。
「■■■よ、世界を強制的にくっつけるなんて、蛮行を見過ごすわけにはいかない、止めてみせる」
「たった100柱程度でこの■■■に勝てると思うてか、笑わせるな■■の神」
「それでも、見過ごすわけにはいかない、覚悟しろ!」
「もういい、新しい世にお前たちのような者共は要らぬ、滅びるがいい」
「ッ!?」
■■の神が手を掲げると頭上から光の雨が降り注ぎ、止んだ後には他の神々の姿はなかったのだった。
こうして反対するものはいなくなり、世界がくっつけられることとなった。
ただ、どうなるかわからないのにいきなり全てくっつけてしまうわけにはいかない、1組だけくっつけて様子を見ようと■■の神は思考し、ある2つの世界が選ばれた。
かくして、ある2つの世界はある日を境にくっつくこととなったのだった。
「新世界」の誕生である。
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