サボタージュ
会社に行きたくない。頭がいたい。隣がうるさい。
そんな時にでる一言が「サボりたい」
20XX年、労働手法のほとんどが時給制となってしまった。
一部のエリート層を除いく、一般の人々は時給1000円を前後する。
残業は努めている会社から認可が下りれば、一か月の残業時間100時間以内まで残業可能である。
勿論、会社側は残業という労働力を得る代わりにリスクもある。
そのリスクとは、月100時間以上働く者が出た場合、会社は罰則金として100万円をその労働者に払う決まりである。
そして、現在の日本では、国が労働を管理している。
日本の労働者は国が管理するサイトに月の合計労働時間を記入する義務があるのだ。
この仕組みを利用して上手くサボる技を磨く勇者たちが睡眠時間を削る諸刃の刃を振るう。
今日佐保琉教授の論文によりサボる人の方が効率に良い仕事をしていると唱えた。
これは8時間の単純労働時間の中で以下に分類した結果である。
①8時間中1時間の休憩時間
②8時間中1時間の休憩時間 + 労働者に一時間のサボりを許す
③8時間中1時間の休憩時間 + 労働者に二時間のサボりを許す
④8時間中1時間の休憩時間 + 労働者に三時間のサボりを許す
一番良い働きをしたのが②だった。
一時間に15分のサボりがある労働者が一番良い仕事をすると証明されたのだ。
この論文がなぜか日本の労働に浸透してサボることがある程度の範囲は許される。
そうである。このある程度の許される範囲の判断が難しい故に
この線引きを曖昧なものにするためにサボり技を持つ者がいる。
続く。