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勇者「魔王倒したし帰るか」  作者: 湯葉
僧侶の手記
7/50

1ページ~4ページ

 今日、勇者から「一緒に冒険に行こう」と言われた。

 とても嬉しい。反面、これから先の冒険の旅を思うと少し怖くもある。


 ここまで書いている中で、自分の中に断るという選択肢が無いことに気付き、恥ずかしさと嬉しさを覚える。



     ◆



 旅立ちの初日、彼の元へ行くと先客がいた。

 彼と私の幼なじみでもある、戦士と魔法使いだ。


 最近は、お互いの職が別のものでもある事もあり、疎遠になっていた。

 特に、魔法使いとは彼のこともあり、自分から関わらなかった面もある。


 私は臆病者だ。



     ◆



 冒険の旅に出て数日。

 どうしても魔法使いとギクシャクしてしまう。


 彼女は今も彼に想いを寄せているのだろうか。

 こんな事ばかりを考える私は、本当に嫌な女だ。



     ◆



 今日、魔法使いに呼び出された。

 彼女は泣きながら私を叩き、昔、彼に想いを寄せる私を見て身を引いた事を話してくれた。

 そして、今の私を見るのは辛いと。こんな思いをする為に身を引いたのではないと言ってくれた。

 私たちは、同じ想いを抱いて身を引いていたのだ。


 ごめんね、魔法使い、勇者。

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― 新着の感想 ―
[一言] つづきくれ
[一言] 僧侶の過去、魔法使いと同じ彼を好きになった過去。
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