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勇者「魔王倒したし帰るか」  作者: 湯葉
僧侶の手記
31/50

114ページ~116ページ

 気分は優れないが、時間は待ってはくれない。

 早く荷物の整理をし、出発に備えなくては。


 次の目的地は、この国の王がいるという街だ。



     ◆



 なんで彼女は何も言ってくれなかったんだろう。

 胸の内に後悔だけしか残らない。



     ◆



 荷物の整理をしていた際、見覚えのない手紙があった。

 それは女王からの手紙で、そこには彼女の真実が記されていた。


 彼女が誰よりも勇者に憧れ、冒険譚に胸を躍らせる少女であったこと。

 現実の私たちを知り、自分の無知を恥じたこと。

 自分の国が、民が大切であること。

 隣国の砂漠の国が宣戦布告してきたこと。

 おそらく、自分たちは勝てないであろうこと。

 それでも民も、自分も立ち向かうことを選んだこと。


 最後にはこう書かれてあった。


「それでも、逃げない勇気をあなた達がくれた」

「あなた達の旅に幸あれ」

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― 新着の感想 ―
[一言] そうか…「人間」がまだ残ってたか…
[一言] 女王の思いを知ることが出来ずに、曲解してしまった自分は……
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