表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者「魔王倒したし帰るか」  作者: 湯葉
僧侶の手記
26/50

95ページ~97ページ

 勇者が辿り着いた村には、移動魔法用の魔方陣はあるものの、充分な施設はなかったらしい。


 私たちは今、故郷で静養している。


 家族は私を見て一日中泣いた。

 私はそんな家族を、どこか遠くに感じていた。



     ◆



 身体が動くようになって数日後、教会の孤児院で養っている子供たちがお見舞いに来てくれた。


 今の私は、子供たちの目にどのように映っているのだろうか。



     ◆



 次の日、誰ともなしに勇者の元へと集まり、言葉を交わした。

 翌日、旅を再開することが決まった。


 決して使命にかられてなんかではない。

 知り合いの多いこの場所にいるのは辛すぎるからだ。


 家族には旅を再開する事を告げなかったが、手紙だけは残してきた。


『ごめんなさい』


 それだけ書いた手紙を。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] これは断罪されてもしゃーないわ 知らなかったじゃ通らん
[一言] 生き返ってしまった幸せ?不幸?勇者と一緒に旅にでるのは、もう既に希望なんかじゃなく、絶望からの逃避。静養と言う名の地獄から、魔物退治と言う地獄に場所を変えるだけ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ