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勇者「魔王倒したし帰るか」  作者: 湯葉
僧侶の手記
24/50

82ページ~89ページ

 食料が心もとない。

 道すがら数種の魔物を倒し、食料に適した種を探す。



     ◆



 朝から戦士が激しい嘔吐と下痢を繰り返す。

 昼に食べた魔物が原因か。豚に似た外見に騙された。


 解毒の魔法の効きが悪い。今夜は眠れなさそうだ。



     ◆



 どうにか戦士は持ち直したものの、立つのもやっとという状態だ。

 魔力を消費し過ぎたのか、頭痛が止まらない。



     ◆



 気が付くと勇者の背に背負われていた。


 どうやら私は倒れたらしい。

 ぽつりと勇者が「ごめんな」と呟くように言った。


 弱い自分が嫌でたまらない。



     ◆



 私に続いて、戦士と魔法使いが倒れた。

 私の旅はここで終わるのだろうか。



     ◆



 勇者が単独で村まで向かった。

 動けない私たちは、山で見つけた小さな洞穴で彼を待つ。



 夜が怖い。



     ◆



 指が震える。文字を書くのも辛い。

 魔物の声が近い。



     ◆



 ここ数日の記録は後日残そうと思う。

 一つ言えること。


 今、私たちは生きている。

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― 新着の感想 ―
[一言] 魔物を倒す勇者一行は、英雄たちの旅のハズなのに。勇者は英雄のハズなのに。なんで魔物を食べて夜露で喉の渇きをいやすのか。まだ強盗一行の方が豊かな生活。
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