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勇者「魔王倒したし帰るか」  作者: 湯葉
僧侶の手記
23/50

78ページ~81ページ

 食料も水も僅かしか持ち出せず、馬車も無い。

 それなのに、どうしてこんなに晴々とした気分なのだろう。


 この夜空がとても綺麗だからかもしれない。

 今日は昨日よりよく眠れそうだ。



     ◆



 この国に長く留まるのは危険な為、隣国へと急ぐ。


 次の目的地は海に近いと聞いて、思わず心が踊る。

 おとぎ話に聞いた、巨大な湖をこの目で見られるのだ。


 海は、この身に溜まる罪を洗い流してくれるのだろうか。



     ◆



 通常の隣国への道は整備されており、旅にも不都合は少ない。

 だが私たちは追われる身。その道を通る事は出来ない。


 景色は緑が増え、身を隠すには都合がいい。

 夜露で喉を潤す。



     ◆



 どうにか持ち出せた地図が正確ならば、このまま山道をぐるりと迂回する形で隣国の端の村まで辿り着けるはずだ。

 せめてそこまで辿りつくことが出来れば、移動魔法で砂漠の国を経由せずに自国と隣国を行き来できるようになる。


 進むしか無い。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何も無い、誰もいない、人も魔物もいない場所が一番心落ち着ける場所。夜空だけが心落ち着ける。
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