表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者「魔王倒したし帰るか」  作者: 湯葉
僧侶の手記
16/50

50ページ~54ページ

 次の街は、砂漠の中にある街だという。

 小さいながらも王の治める街であるため、支援を受けられるかもしれないらしい。


 だが、期待するのはやめておくことにする。

 希望から絶望へ叩き落とされるのはもう嫌だ。



     ◆



 砂漠へと差し掛かった。

 ここを抜けるまでは、昼は穴を掘って休み、夜に移動する事になる。


 水が生命線だ。無駄使いしないようにしなくては。



     ◆



 日陰の中でも容赦なく太陽の光が私たちを焦がす。


 水を少しでも節約し、体力を温存するために薬草を口に含んで噛み続け唾液を出す。

 苦いと思ったのは最初だけで、今はもう何も感じない。

 ただ緩慢に口を動かすだけだ。



     ◆



 体力の消耗が激しい。


 砂漠の敵は夜行性のものが多く、危険度も高い。

 魔物の爪によって付けられた腕の傷がじくじくと痛む。



     ◆



 疲労により油断していたところを魔物に突かれた。


 どうにか撃退には成功するも、魔法使いが死んでしまった。

 蘇生のため戻るか、先へ進んで街で蘇生させるか。


 勇者は進むことを選んだ。戦士は戻ることを選んだ。



 私は、進むことを選んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 戦士は魔法使いを生き返らせる事を優先し、勇者ヨ僧侶は魔王を倒す事を優先した。これは、戦争なんだ。すでに仲良しの冒険旅行なんかじゃないんだ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ