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不死身で無能な最強の盾  作者: Hoto
第一章:金髪碧眼の魔法少女
2/3

ラッキースケベな出会い


 目が覚めると、俺はとんでもない状況下にあった。

 眩い光が視界いっぱいに広がった後、俺は一度意識を失ったのだろうか。 


 何やら固い床のような所に仰向けに倒れていて。

 

 そして、女の子のお尻が眼前に迫ってきている。


 恐らくだが、たった今この場に転移してきた俺の存在に気付かず、床に座るつもりで俺の顔面に腰かけようとしているらしい。


 うん、何でこうなった。

 もしかして、転移させられる直前にやましい事を考えていたせいだろうか。


 そんな事を考えている間にも女の子のお尻が近づいてくる。

 ちなみに、当然大事な部分も丸見えだった。


 本来なら、ここは紳士として今すぐにでも少女の行動を制止するべきなのだろう。

 でも、既にこの状況なので、怒られるどころか最悪牢屋行きだ。


 ならもういいじゃないか。

 感触まで味わってしまおう。


 かくして、女の子のお尻は俺の顔面を押し潰した。

 いくら少女とはいえ、それでも人間の全体重。

 かなり苦しいものがあったが、それでもお尻の感触がダイレクトに伝わってきた。

 ついでに秘部の…げふんげふん。


 そして、女の子も俺の存在に気付く。


 「えっ……!?」


 尻に当たる異質な感覚に驚き、勢いよく立ち上がり、こちらを振り向く。

 今度は全裸の少女が俺を見下ろすという、これまたベストなアングルになった。


 こうして少女の容姿が露わになる。

 肩あたりまで伸びた金髪。

 驚く程整った顔立ちに青い瞳。

 華奢な身体のわりには胸が大きい。

 年齢は恐らく俺と同じくらいで十六あたりだろうか。

 まさに、金髪碧眼の美少女と言った感じだ。


 そして少女が立ち上がった事によって視界も開けた。

 どうやらここは風呂場らしい。


 へ~、異世界にも風呂があったんだな…って。


 もしかしてこの女の子、お嬢様なんじゃねえのか!?

 確か、異世界で風呂は貴重だった気がする。

 それも、大浴場ではなく、一人用の風呂。


 俺はすぐさま、この場をどうにかしようとする。


 「待て、これは…違うんだ!」


 何が違うんだろう。


 「へ、へ、変態ですぅぅぅぅぅ!!」


 俺の抵抗(?)もむなしく。

 少女の悲鳴が風呂場全体に響き渡った。


 これ、絶対外にも漏れてるよなぁ…。


 そして、次の瞬間。

 少女の足蹴りが俺の顔面にクリーンヒットした。



 ◇◇◇



 「……あの、大丈夫ですか?」


 気が付くと、倒れている俺を先程の少女が見つめていた。

 場所は変わらず、風呂場。

 しかし、少女は服を着ていた。


 「…ああ」


 俺はその場から立ち上がる。

 風呂場の床に倒れていたので背中が多少湿っているのと、顔面が痛いのを除けば特に身体に異常は無い。

 

 そういえば、服装が死んだ時そのままだ。

 ふと、風呂場の鏡を見ると、容姿も変わっていない事が分かる。


 …転生じゃなかったのか?


 「あの、先程はすいません…。何か事情があったんですよね」


 少女が頭を下げる。

 裸を見られたっていうのに何て良い子なんだ…。


 「いや、こっちこそ悪い。その、全部見ちゃって…」


 「そうですね。最後までずーっと私の身体を眺めてましたもんね。変態は変態です」


 少女がじーっと俺を睨んでくる。

 

 「それで、その…事情を話していただけないでしょうか?」


 少女が申し訳なさそうにそう言う。

 

 どこまで話したものか。

 いや、全て話そう。


 例え信じて貰えなくても、それがせめてもの誠意だ。


 こうして、俺は今までの経緯を洗いざらい少女に話した。



 ◇◇◇ 



 「さすがに信じられませんね…」


 少女が俺を疑っている。

 当然だ。

 異世界からやって来たなんて言って、はいそうですかと信じる人なんていないだろう。

 例えそれが、魔法の存在する世界の住民だとしても。


 「だよな…」


 俺は苦笑いで返すしかない。


 「あ、そうです」


 と、そこで少女は何か思い立ったようだ。


 「あなたのステータスを見せていただけないでしょうか?」


 少女が言うには、この世界の吸血鬼は、随分昔に絶滅したらしい。

 そして、ステータスには種族名も表示されるそうだ。


 つまり、俺のステータスの種族が吸血鬼になっていれば、俺の話の信憑性も高くなるらしい。


 それはそうと、やはりこの世界にはステータスもあるのか。


 「それでは、ステータスの出し方をお教えしますね」


 自身のステータスを確認するのは、初歩的な魔法らしい。

 基本的には、ステータス・オープンと口にするだけで四角い窓のようなものが現れ、そこにステータスが表示されるそうだ。

 普段は自分にしか見えないらしいが、見せたい相手に対して念じると相手にも見えるようになるらしい。

 魔力も必要ない、かなり便利な魔法のようだ。


 「ステータス・オープン」


 俺が早速そう言うと、目の前に四角い窓が現れる。

 少女にも見えるよう念じ、二人そろって俺のステータスを見る。



 =====


 マモル・フジシロ


 Lv1


 種族:吸血鬼


 力   :200

 耐久  :50

 敏捷  :150

 魔法力:100

 魔法耐性:30


 魔力総量:150


 =====



 俺はひとまず、自身の種族が吸血鬼になっている事に安堵する。

 容姿も服装も変わっていない事から、どちらかというと吸血鬼属性を付与された状態で異世界転移したという事なのだろうか。


 ステータスをじっくり見たい所だが、とりあえず後回しにしてステータスを閉じる。

 ちなみに、閉じろと念じればステータスは閉じるらしい。


 「本当だったんですね…」


 少女はかなり驚いているようだった。

 当然だろう。


 しばらくすると、少女は何か決意をしたように頷くと、俺の方に向き直る。


 「あの、マモルさん。一つお願いがあります」


 少女は真剣な眼差しでそう言う。

 何だろう。

 こちらは負い目もあるし、大抵の事なら聞くつもりだが。


 「私と一緒に、冒険者になって下さいませんか?」


 それから少女は自身の事について語り出した。


 何でも、少女は魔術師らしい。 

 今までずっと修行を積んできて、今年ようやく村を出て、冒険者になるべく最初の街へ向かっているのだとか。


 最初の街というのは通称で、そこは最もモンスターが弱い街らしい。

 冒険者はまず、そこから冒険を始めるのだそうだ。


 ついでに言うと、今いる場所は最初の街へ向かう途中の宿なのだとか。

 この世界では風呂は別に珍しいものではないらしい。

 

 それで、一人で最初の街を訪れるのが不安という事だった。

 魔法使いなので、パーティーも組まないわけにはいかない。

 ゴツいおっさんより、歳が近い俺の方が安心できるとの事らしい。


 それに吸血鬼だから強さにも期待できるのだとか。


 「いや、でも待てよ。俺って吸血鬼だから昼間は動けないんじゃ…」


 確か、吸血鬼は日光に弱いんじゃなかったか。 

 浴びると灰になるとかなんとか。


 「そうでしたね…」


 少女は残念そうにそう言うが、直後にあ、でもと続ける。


 「そのへんは天使様が優遇して下さってるのではないですか?特殊なスキルを与えるとかで…」


 確かにその可能性はあり得る。

 俺は再びステータスを呼び出し、能力値の下の取得スキル一覧を見る。



 =====


 ≪取得スキル≫

 

 ・吸血強化


 ・自動回復


 ・弱点克服


 ・言語理解

 

 =====


 

 吸血強化、自動回復は吸血鬼としてのスキル。

 言語理解は異世界でやってく為のテンプレートなスキルだ。


 となると、怪しいのは弱点克服か。


 少女がスキル名をタップすると詳細を見る事が出来ると教えてくれた為、言われた通りにそうする。



 =====


 ・弱点克服

 自身の種族の弱点が全て克服される。


 =====



 「……マジか」


 弱点のない吸血鬼とかチートすぎる。

 しかし、何も考えずに吸血鬼になりたいと言ったが、このスキルが無かったらとても苦労する事になったはずだ。

 気を利かせてくれた天使に感謝だ。


 「どうやら、日光の問題は大丈夫みたいだ」


 俺は少女にそう知らせる。

 少女は一瞬安堵した表情を見せたが、すぐに不安そうな表情に変わる。


 なので俺は続ける。

 

 「だから…これからよろしくな」


 俺がそう言うと、少女の表情はぱぁっと輝いた。


 「そういえば、名前聞いてなかったな」


 俺の名前はステータスを見せた時に知られているが、少女の名前は否だ。


 「私はフレヴィ=フラムと言います。これからよろしくです」


 こうして、出会いこそ最低ではあったものの、異世界に来て早速仲間が出来たのだった。  


説明が多いという事もあり、文章力の拙さが目立ったかと思います。

今後の課題です。

それと、今話は若干エロ要素が多かった気がしますがたまたまです。

次回からは普通に戻ります。

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