第一章 少女
「エーーーーー!?」
僕は何が何だか分からずにいた。そんな僕に出来たことは素っ頓狂な声をあげることくらいだ。
「ウルサイ」
目の前の少女はカタコトで僕にそう言ってきた。
僕はあまりの驚きにより少女の言葉を無視した。まず、状況を把握するためにあたりを見回すと、今まで気づいていなかったことがわかった。まず一つ少女の頭上に輪っかのようなものがついていること。二つめに少女の近くに箒が落ちていること。そして、三つめこれが一番問題なのだが回りの建物すべてが見たこともない、いや見たことはある、本の中でそれもすごい昔、まあ結論から言うと我が家以外のご近所さんちがみんなお菓子の家になっているのだ。
あっけにとられる僕を少女は無視し口を開いた。
「ロックオン」
そういうと少女はどのようにして収まっていたかは知らないが背中から二メートル程のランスを取りだし投てき準備姿勢なのかもしれないものをつくる。少女のランスに反応するかのように空気はそれまでの色を変え時間は軋みだした。砂埃が舞い上がり、風は悲鳴のように鳴り出した。
僕はそれのランスが僕に投げられることを悟った・・・・・・・
しかし、全て遅かった。
「放てっ」
ランスは僕に向かってきた。
全てが遅すぎた。今回はあの人は来てくれなかった。
「てきな冒険が起こったらなー」
僕は窓辺から星を眺めて。呟いた。そう、現実は非情なのである。過酷なである。いかに妄想で現実逃避しても現実は変わらない。妄想の世界で英雄でも現実ただの人だ。僕は諦めを知った。
「なら夢の世界へいこう」
僕は寝ることにした。
「ズーズーズーズー」
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