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珠子とチャイティー
どうやら、ただ甘いものじゃ駄目みたい
甘さの後のちょっとピリッとした感じとか、ふわっと香るスパイス独特の感じとか、そういうのが好きみたい…
珠子はふっとそう思った。
今、目の前には私の作品がある。教授や皆が私の作品をじっと見つめる。
「下手だけど味があるね」
似たようなことは何回も聞いた。自分が下手なのは良くわかっていた。だからこそ、だろうか。自分の可能性とか、方向性とか、未だに定められていないのを…いや、上手下手を理由にするのは良くない…
いつも珠子は迷っていた。どうしたら愛して貰えるのか、それが、珠子一生の命題であった。
この小説に興味を持ってくださりありがとうございました。
1人の存在を自分で作ってみたくて、初めて小説を考えました。
珠子の甘さとか狡さは、私にも通じるものがあります。ちょっと自分の感情を珠子に委ねた所もあります(笑)
もしよろしければ、珠子のことを見守って頂ければ幸いです。
改めて、ありがとうございました。