食糧(お菓子)調達へ
「まじかよ……」
「わーい、光流先輩のおごりだー」
光流と二麺になったらしい。二麺がうれしそうな顔して
「紀夢先輩の呪縛から解放された~」
「じゃあ二麺、帰ってきたら覚えておけよ?」
ひゅーひゅーひゅー
二麺が明後日の方を向いて鳴りもしない口笛吹いていた
「ほら二麺行くよ。じゃあキム頼んだよ。日向も」
「あいよーいってらー」
「わかりました。いってらっしゃーい」
気楽な二人だ。自分も言えた義理ではないが…。
この時あの二人にあんなことが起ころうとは。
とか考えてみる。
自分で思ってなんだが、ありもしないフラグ建てたな。
「先輩、今なんかこう『CMのあと衝撃の事実が‼』的なのことを考えませんでした?」
「え、いやいやいや。考えてないって。思ってない思ってにゃい!」
思ってにゃいってなんだよ。また噛んでしまった。
「ふーん。また噛みましたねー」
こ、これがジト目ってやつか。いままで何度となくやられたことか、男女問わず。あーあ、昔話をしてもつらいだけだ…
「これを機に奢ってもらおうとか考えてるんだろ?いいよ、アイスがいい?」
ジト目から変わってキラ目に。何たる現金なやつだ。
「じゃあ破亜限堕津とかどうですかねー?」
「高いわ。ハイパーカップとかにして」
ブーブーブーブー
ポケットからバイブ音がした。
決してそんなのではない。絶対ない。第一に鳴っているのはポケットだ。
「誰に対して何の言い訳しているのですか?」
「心読みすぎだろ。エスパーか?」
「エスパーじゃありません、なんとなくです、なんとなく」
女の勘ってこわい…
「あ、そう、電話するから先行っててもらえる?」
「りょーかいです。彼女ですか?」
二麺はいたずらっぽく笑いながら問いかけてきた。