同じく二麺も進化したいらしい
「進化ってなにさ。さっきも言ったけどそんな悩むこと?」
相変わらず頭を撫でられている二麺が唐突に。
「飲めるようになりたいですよー。でもねー苦いから無理なんですよー、砂糖とミルクは必ず必要ですね」
子供だから大人っぽくなりたいんだなぁ。生暖かい目で見てあげよう。うん。
「なんですかその眼はー。今、ぜったい失礼なこと考えたでしょう」
「ほらほら暴れるな。大人しくしてろって」
「ったくもう、キム先輩もそろそろやめてくださいよー、もう」
より一層ふくれっ面になった。中学生っぽいなー。小学生かなー?
二麺はじーっと光流を見た後
特に何も言わなかった。
なんか言う流れだった気がするんだけど…
撫でるのをやめたが二麺を足の上に乗せたままの紀夢が
「じゃあこれから何しようか?こいつん家何もないからなー」
「失礼な、まぁまだ三時だしな」
「じゃあおやつ食べましょう。光流先輩、ポテチを」
二麺が左手を出してくる。が、もちろんない。光流は手を置いてお手をした。
左だから、おかわりか。
「あーもうっ私がほしいのはおかわりじゃありません。ポテチですポテチ!」
「だから、だからポテチが俺の家に常備しているわけないって。まぁある時はあるけど」
ていうかおかわりだってわかっていた。
「じゃあじゃんけんで負けたほうが買いだしな」
と紀夢がいうがこの流れは…
「ほぉ、キム先輩いいですねぇ。言いだしっぺは負けるのが定石ですよ?ていうか、放してくださいよ、もう!」
言いたいことを言われた。
「じゃあじゃーんけーん…」