仲間が増えました
「ということなんだけどいいかな?これでも入る?」
平井光流は床に、正確には、座布団に座っている二人に目をやった。
「全然OKです。むしろ面白くなってきてなおさらです」
「だそうだよ、キム」
二人のうちの一人、日向波音の回答を聞くと幼馴染である久留田紀夢に声をかけた。
紀夢の扱い間違うと怖いんだよなー…最近はないけど
そんなことを考えていると、短いプラチナブロンドの髪の毛をぼりぼりとかきながら紀夢が
「光流、いま失礼なこと考えたか?」
「いんや?考えてないけど」
おまけに勘が鋭い。勉強はそうでもないが、運動はできる。光流はその逆。うらやましくはないと思っている
「で、どうなの?大丈夫なの?」
「いや俺に聞いても意味ないだろ。別にメインじゃないし決めるのはそっちだし」
「そうかい。じゃあいいか、じゃあ二麺は?」
そう、もう一人である二麺雷花に声をかけた。
この子は子供っぽくてかわいい。容姿も背は小さく目は大きいという童顔で、言動が中二くらいの威力しかない。
二麺は茶色の長いツインテを揺らしながら。
「私もお願いします、それと先に言っておきますが、子供ではありません。子供ではありません。大事なことなので二回言いました」
おっと、この子も勘が鋭いと来た。
「はいはい、にゅうちゃん。今後とも、よろしくね」
紀夢が自分の元へ二麺を引き寄せ頭を撫で始めた。
「ちょっとキム先輩頭撫でないで下さいよー」
………………
いかんいかん。これだけで、小一時間は呆けていられる。
光流は波音に声をかけた。二麺より少し背は高いが、やはり幼く見える。