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異世界転生して 成し遂げる事  作者: 慈架太子


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第2章 仲間との出会い


腹一杯に肉を食べ、元気を取り戻した彼女たちは、どうやら近くの村から攫われてきたらしい。


「サーチ」の魔力を洞窟の外、さらに広範囲へと放射する。 盗賊のリーダーを仕留めたことで、周辺に散っていた残党どもが動揺し、逃げ惑う反応がいくつか引っかかった。


「……逃がさない。ここを拠点にして、夜明けまで残りのゴミを掃除するか」


俺は洞窟の入り口に、近づく者に反応して「ファイアバレット」を自動射出する魔法陣のイメージを設置した。 「トラップ」の魔法だ。これで、女性たちを眠らせている間に不審者が近づくことはない。


さらに、手に入れたばかりの「解体(中級)」を活かし、アイテムボックスに溜まっていた魔物の死体をすべて処理していく。


名前:ミノル(新川 稔) レベル:11 HP:310/310 MP:250/280


【取得魔法】


トラップ(魔法設置)(消費MP:15)NEW!


夜明けまでの「掃除」と「レベルアップ」

「サーチ」で捕捉した残党に向け、ステルスで距離を詰めながら、指先から正確に「各種バレット」を放つ。 暗闇の中、逃げる盗賊たちが次々と物言わぬ死体へと変わっていく。彼らが持っていた身ぐるみをすべて「アイテムボックス」へ。証拠は一切残さない。


残党をすべて処理し終えた頃、東の空が白んできた。


経験値を獲得しました。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「……ふぅ。これでこの辺りの不浄な連中は一掃できたな」


ステータスを確認すると、一晩の「掃除」と「解体」で、俺の力はさらに高まっていた。


名前:ミノル(新川 稔) レベル:13(UP!) HP:400/400 MP:350/350


【スキル・魔法状況】


解体(中級)


サーチ、ステルス、トラップ


各種属性魔法(バレット、アロー、ランス)


生活魔法(クリーン、ピュリフィケーション等)


洞窟の中へ戻ると、女性たちが目を覚ましていた。 昨夜の焼肉のおかげか、彼女たちの表情には生気が戻っている。


「夜が明けた。今のうちに君たちの村まで送っていこう」


俺は盗賊から奪った馬車(アイテムボックスに入れておいたもの)を入り口に用意した。



村までの道のりは、俺にとって絶好の「修行と調査」の時間になった。


1. 身体強化の完成(2)

馬車を走らせながら、俺は魔力を血管と筋肉の一本一本に浸透させるイメージを練り上げる。 「ただ力を入れるんじゃない。バネのように、しなやかで強靭な出力を……『フィジカルブースト』」


身体が内側から活性化し、視界がスローモーションのように感じられる。 試しに馬車から飛び降り、並走してみる。時速40キロ近い馬の速度でも、息一つ乱さず、地面を蹴る音さえ魔法で消して並走できる。


「これなら短剣一本で魔物の中を駆け抜けるのも容易だな」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:13 HP:400/400 MP:320/350


【取得魔法】


フィジカルブースト(身体強化)(消費MP:10/継続消費)NEW!


2. 村での「食」の調査(1)

村に到着すると、村人たちは涙を流して女性たちを迎え入れた。 俺は「名もなき旅の冒険者」を装い、村の中を「鑑定」して回る。


「……ん? これは」


村の裏手に捨てられていた、見た目が不気味で誰も食べないという「泥イモ」。鑑定すると『高い栄養価と、熱を通すと極上の粘りが出る食材』と出た。 「ピュリフィケーション」で特有の苦味成分だけを精製して抜き去り、盗賊から奪った塩とバター(風の油脂)で焼いてみる。


「うまっ……。これは前世の高級ジャガイモ以上だ」


俺は村人からその泥イモを大量に買い取り、アイテムボックスに保管した。


3. ギルドへの報告(3)

村を後にし、夕方には街のギルドへと到着した。 目立ちたくない。だが、盗賊を放置したままにするのも、討伐報酬を捨てるのももったいない。


俺はギルドの受付で、盗賊のリーダーが持っていた「首領の指輪」と、証拠となる盗賊旗だけを差し出した。 「森で盗賊の死体を見つけたんです。魔物に襲われたのか、仲間割れか……。証拠品だけ拾ってきました」


「えっ、あの『黒い牙』の一味ですか!? Eランクの君が死体を……? まさか君が倒したんじゃ……」


「まさか。俺みたいなランクEが、あんな物騒な連中に敵うわけないでしょう。運が良かっただけですよ」


愛想笑いを浮かべながら、俺は「隠密」と「偽装」のイメージを自分に重ねる。受付嬢の疑いの眼差しをさらりとかわし、最低限の発見者報酬を受け取ってギルドを後にした。


経験値を獲得しました(隠し要素:証拠隠滅・偽装成功)。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「……ふぅ。これで怪しまれずに金だけは手に入ったな」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:14(UP!) HP:480/480 MP:420/420

レベル14。ついにMPは400を超えた。 懐には報酬の金貨と、アイテムボックスには「極上の塩」「スパイス」「泥イモ」「魔物の肉」が詰まっている。


「さて、今夜は宿屋の不味い飯を、俺の魔法と食材で『最高級のディナー』に作り変えて楽しむとするか」



ギルドでの報告を最低限で切り上げると、俺は街の喧騒を背に、再び夜の森へと向かった。


宿屋の柔らかいベッドも悪くないが、今の俺には「レベルを上げたい」という欲求と、誰にも邪魔されずに新しい魔法を試したいという衝動がある。何より、レベルアップ時の全回復がある限り、俺に休息は必要ない。


「『サーチ』……。さらに広範囲に。魔物だけじゃなく、希少な薬草や鉱石も対象に含める」


脳内に森の地図が詳細に描かれていく。 レベル14になったことで、魔力操作の精度は一段と増していた。


深夜の乱獲とレベルアップ

「フィジカルブースト」を常に発動させ、時速100キロを超える速度で森を駆け抜ける。 遭遇する魔物は、鑑定する間もなく「各種バレット」の連射で沈めていく。


「『ウィンドバレット』で首を刈り、『ストーンバレット』で心臓を撃ち抜く。効率が上がってきたな」


経験値を獲得しました。 レベルがアップしました。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

一気に2レベル上がった。ステータスの跳ね上がりが心地いい。


名前:ミノル(新川 稔) レベル:16(UP!) HP:650/650 MP:600/600


【スキル・魔法状況】


物理攻撃無効化(イメージによる魔力膜)の試作


範囲殲滅魔法「バースト・ファイア」NEW!


魔法の極致へ:空間の把握

レベル16になり、MPが600を超えたことで、俺はもっと高度な魔法……「この世界の理」に触れるような力を試したくなった。


「アイテムボックスが『空間』を扱っているなら、現実世界でも空間を曲げたり、繋げたりできるはずだ」


俺は「鑑定」で空間の歪みを凝視しながら、数メートル先に一瞬で移動するイメージを練る。 「……『ステップ(縮地)』」


バシュッ、と空気が弾ける音がして、俺の体は一瞬で10メートル先に移動していた。転移魔法の初歩だ。


「これだ……。これがあれば、どんな敵の攻撃も当たらないし、どこへでも行ける」


収穫

一晩中狩りを続けた結果、アイテムボックスには山のような魔物の素材、そして鑑定で見つけた「千年草」などの超希少な薬草が詰め込まれた。


夜が明ける頃、俺は森の奥深く、誰も来ないような美しい泉のほとりに立っていた。 「クリーン」で汗を流し、「クリエイトウォーター」で喉を潤す。


「レベル16か。そろそろ普通の冒険者じゃ相手にならない領域に入ってきたな」



朝霧が立ち込める泉のほとりで、俺は新たな魔法の「形状」を模索していた。


「バレット(弾丸)」は貫通力に優れているが、魔物の硬い外皮や、盾を構えた複数の敵を一度に切り裂くには、鋭利な「刃」のイメージが必要だ。


「厚さは分子レベルまで薄く、速度は音速を超える……。あらゆるものを断ち切る絶対的な切断。……『カッター』だ」


指先から腕全体に魔力を巡らせ、鋭い円盤状の魔法をイメージして放つ。


「『ウォーターカッター』……さらに属性を変えて、『ウィンドカッター』『ファイアーカッター』『ソイルカッター』!」


シュパッ!という鋭い音が重なり、目の前の巨大な岩と数本の巨木が、まるでお湯に入れたバターのように滑らかに両断された。


名前:ミノル(新川 稔) レベル:16 HP:650/650 MP:540/600


【取得魔法】


ウォーターカッター(消費MP:4)NEW!


ウィンドカッター(消費MP:4)NEW!


ファイアーカッター(消費MP:4)NEW!


ソイルカッター(消費MP:4)NEW!


「……凄まじいな。ソイル(土)のカッターは、砂を高圧で射出するイメージにしたが、ヤスリのように削り取りながら切断していくのか」


属性ごとの切断特性を「鑑定」で分析する。 火のカッターは断面を焼き切り、水のカッターは超高圧で細胞を潰さず切る。……これは「解体」スキルとの相性も抜群だ。


俺は昨日倒した中で、最も皮が硬くて捌きにくかった「アーマード・ボア(鎧猪)」をアイテムボックスから取り出した。 「ソイルカッター」を精密に操作し、鋼鉄並みの皮だけをスルスルと剥いでいく。


「便利だな……。これなら料理の下ごしらえも一瞬だ」


経験値を獲得しました(魔法の形状変化とスキルの複合利用)。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「よし、レベル17。MPもついに700が見えてきた」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:17(UP!) HP:780/780 MP:680/680

泉の静寂の中に、レベルアップの心地よい音が響く。 これだけの火力があれば、軍隊が相手でも立ち回れるだろう。だが、俺の目的はあくまで「静かに、美味い飯を食い、理を知る」ことだ。



レベル17。普通の冒険者なら一生かかっても到達できないような成長速度だが、俺の渇きは収まらない。魔法のイメージが鮮明になればなるほど、この世界の「深淵」を覗きたくなる。


俺は泉を離れ、さらに魔物が濃いと言われる「深緑の原生林」へと足を踏み入れた。 ここから先は、Bランク以上の冒険者がパーティで挑む領域だ。


「『サーチ』……最大出力。さらに『ステルス』と『フィジカルブースト』を常時展開」


深淵の狩りと魔法の乱舞

暗闇の中から、巨大な毒を持つ**「キラー・スパイダー」や、魔法を弾く鱗を持つ「アイアン・リザード」**が次々と襲いかかってくる。


だが、今の俺には「バレット」と「カッター」がある。 「弾丸バレット」で核を撃ち抜き、「カッター」で厚い装甲を紙のように切り裂く。


「属性の複合……火と風を混ぜて『プラズマ・カッター』。水と土を混ぜて『超高圧サンドブラスト』」


イメージは無限に広がり、そのたびに魔物が、そして「この世界の理」が俺の経験値へと変わっていく。


経験値を獲得しました。 レベルがアップしました。 レベルがアップしました。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

圧倒的な乱獲。夜が明ける頃には、一帯の魔物の気配が消えていた。


名前:ミノル(新川 稔) レベル:20(UP!) HP:1,200/1,200 MP:1,050/1,050


【新規取得魔法】


プラズマカッター(消費MP:15)NEW!


サンドブラスト(消費MP:12)NEW!


「レベル20か……。MPもついに4桁に届いたな」


ステータス画面を見つめる。レベルアップの全回復のおかげで、一睡もしていないのに体調は万全、どころか力が溢れすぎて怖いほどだ。


アイテムボックスには、Bランク級の魔物素材が山積みになっている。これをまともに売れば、街の経済が混乱するレベルだろう。さらに「解体」スキルも磨かれ、どんな強固な魔物も一瞬で食材と素材に分けられるようになった。


「……さて、少しやりすぎたかな。腹も減った」


俺は「クリーン」で返り血を拭い、森の中で最も景色の良い巨木の上に移動した。



巨木の上で朝日を浴びながら、俺はレベル20に到達した己の力と、この世界の「理」に向き合うことにした。


1. 極上の朝食:Bランク食材の昇華(1)

まずは腹ごしらえだ。アイテムボックスから、昨夜仕留めた「アイアン・リザード」の尾の身を取り出す。鋼鉄の鱗に守られていたその肉は、驚くほどきめ細かなサシが入った極上の霜降りだ。


「『解体』と『ソイルカッター』で、筋繊維を一本も壊さず切り出す。さらに『ピュリフィケーション』で野生の臭みを完全に抜き、旨味成分だけを濃縮……」


精製したばかりの「最高の塩」と、盗賊から奪ったスパイス、そして森で見つけた「泥イモ」を添える。 「フレイム」で石板の温度を200℃一定に保ち、表面を一気に焼き固める。


「……美味すぎる。前世のどの高級店でも、この味は出せない」


2. 「テレポート」の完成(2)

食後、満たされたMPを使い、空間の把握に全神経を集中させる。 アイテムボックスという「別次元の入り口」を常に開いている俺にとって、空間を繋げることは理屈じゃない、感覚の問題だった。


「ここから……あの泉のほとりまで。距離をゼロに固定するイメージだ。……『テレポート』」


視界が歪んだと思った瞬間、俺は数キロ離れたあの美しい泉の前に立っていた。


名前:ミノル(新川 稔) レベル:20 HP:1,200/1,200 MP:950/1,050


【取得魔法】


テレポート(瞬間移動)(消費MP:100)NEW!


「成功だ。これで、いつでも『あの飯の美味かった場所』や『安全な拠点』に一瞬で戻れる」


3. 「鑑定」の深化:世界のシステムを覗く(3)

最後に、ずっと気になっていたことを確かめる。 俺は自分自身の「ステータス画面」そのものに、最大出力の「鑑定」を叩き込んだ。


「俺がこの世界に飛ばされた理由、そしてこのレベルアップシステムの正体……教えろ」


視界のステータスウィンドウが激しくノイズを走らせ、やがて書き換えられていく。


【鑑定結果】 個体名:ミノル(特異点) 魂の起源:異世界(地球)からの転生体。 システム:世界の管理権限の一部が『アイテムボックス』として付与されている。 目的:世界の停滞を防ぐための『変革者』としての観測。


「……変革者、か。大層な名前をつけられたもんだ」


どうやら俺がレベル制限なく強くなれるのも、イメージだけで魔法を作れるのも、この世界が俺に「何か」を期待しているかららしい。 だが、そんなことは関係ない。俺は俺のやりたいようにやるだけだ。


経験値を獲得しました(世界の真理への到達)。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「また上がったか……。どこまで行くんだろうな、俺」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:21(UP!) HP:1,400/1,400 MP:1,250/1,250

レベル21。 テレポートを手に入れ、世界の裏側を少しだけ覗き、腹も膨れた。



「テレポート」の感覚を馴染ませるように、俺は一瞬で街の外れ、人の気配がない林の中へと転移した。 ここからは徒歩だ。あまりに突然街中に現れるのは「目立たない」という方針に反する。


「『隠密』を解いて、っと……。よし、見た目はただのランクE冒険者だな」


街の門をくぐると、騒がしくも活気のある日常の匂いが鼻を突いた。 レベル21、MP1,250。今の俺ならこの街を地図から消すことすら容易だろう。だが、そんな万能感に浸るよりも、俺の興味は「この世界の更なる美味」と、それを分かち合える「仲間」に向いていた。


1. 食材の市場調査

まずは中央広場の市場へ向かう。 「鑑定」を流し見しながら歩くと、以前は気づかなかった情報の深層が見えてくる。


「……あの干からびた豆、鑑定すると『水に一晩浸して魔力を通せば、極上の出汁が取れる海草の種』か。誰も価値に気づいてないな」


俺は店主がゴミ同然に扱っていたその豆を二束三文で買い叩き、アイテムボックスへ。さらに、この世界の「不味い酒」の代表格である安酒を数本購入した。 「ピュリフィケーション(精製)」を使えば、これを前世の大吟醸やビンテージワインを超える美酒に化けさせられる。


2. ギルドでの聞き込みと「仲間」の探索

次に、冒険者ギルドの酒場へと足を運んだ。 ここで「サーチ」と「鑑定」を併用し、有能だが不遇な境遇にいる人間を探す。


「……ん?」


酒場の隅、一杯の薄いスープを大事そうに啜っている一人の少女が目に留まった。 ボロボロの装備だが、手入れだけは完璧に行き届いている。


「鑑定」――。


名前:リア(18歳) 職業:魔導騎士(呪いにより魔力回路が封鎖中) 才能:聖属性適性(極大)、家事全般(特級) 状態:極度の空腹、絶望、呪いによる衰弱


「呪いで魔力が使えないから、実力があってもランク外……か。それに家事の才能が『特級』っていうのも、俺の目的には最高じゃないか」


俺は「アイテムボックス」から、精製したばかりの最高の塩で握った「アイアン・リザードの炙り握り」を一つ取り出し、さりげなく彼女の前のテーブルに置いた。


「よければ食わないか? 試作品なんだが、多めに作りすぎてね」


経験値を獲得しました(隠し要素:重要人物との接触)。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「……えっ? あ、あの……私、お金なんて……」


驚いて顔を上げた彼女の瞳には、まだ消えていない強い意志が宿っていた。


名前:ミノル(新川 稔) レベル:22(UP!) HP:1,650/1,650 MP:1,480/1,480

レベル22。 俺の二度目の人生、本当の意味での「仲間」探しが今、動き出そうとしている。



彼女、リアの前に置いた炙り握り。彼女はその香りに喉を鳴らしながらも、遠慮するように俯いている。 「鑑定」によれば、彼女の魔力回路を塞いでいる「呪い」は、かなり複雑で悪質なものだ。既存の「ピュリフィケーション」では表面的な汚れは落とせても、魂に深く食い込んだ概念的な拘束までは解けない。


「……なら、それ専用の術式を編むまでだ」


俺はリアと会話するふりをしながら、脳内で魔力操作の極致を練り上げる。 イメージするのは「分解」と「無効化」。鍵に合う合鍵を作るのではなく、錠前そのものを構成する魔力分子をバラバラに解体し、無の彼方へ霧散させるイメージ。


「『ピュリフィケーション』を土台に……対象の魔力干渉のみを狙い撃つ。……『ディスペル(魔力解呪)』」


テーブルの下で指を鳴らす。 指向性を持たせた無色の波動がリアを包み込み、彼女の魂に絡みついていた漆黒の鎖を一瞬で消滅させた。


名前:ミノル(新川 稔) レベル:22 HP:1,650/1,650 MP:1,330/1,480


【取得魔法】


ディスペル(魔力解呪・無効化)(消費MP:150)NEW!


「……!? っ……!?」 リアが息を呑み、自分の両手を見つめる。 彼女の体内で、せき止められていた膨大な魔力が濁流のように流れ出したのが「サーチ」で見えた。


「あ……体が、軽い……。あんなに重かった鎖が……消えた……?」


呆然とする彼女に、俺は平然とした顔で追い打ちをかけるように言った。 「顔色が良くなったな。腹が減ってると魔法のノリも悪くなる。冷めないうちに食えよ。俺はミノル。見ての通り、しがないランクEの冒険者だ」


リアは震える手で握りを口に運び――そのあまりの美味さと、自分を救ってくれた奇跡に、大粒の涙をこぼした。


経験値を獲得しました(伝説級の呪いの解除・救済)。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「……また上がったか。解呪一発でレベルアップとは、コスパがいいな」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:23(UP!) HP:1,900/1,900 MP:1,750/1,750

レベル23。MPはもうすぐ2,000に届く。 目の前には、最強の魔導騎士としての力を取り戻し、かつ「特級の家事才能」を持つ美少女。そして彼女は今、俺を救世主を見るような目で見つめている。



「……ふぅ、落ち着いたか?」


涙を拭い、呆然としているリアに俺は直球で切り出した。


「単刀直入に言う。俺は今、旅の仲間を探してるんだ。と言っても、世界を救うとかそんな大層な目的じゃない。俺の目的は、この世界のあらゆる『美味い飯』を食い、魔法の理を極めて、誰にも邪魔されず静かに暮らすことだ」


リアが瞬きを繰り返し、俺の言葉を咀嚼しようとしている。


「君の鑑定……じゃなくて、君の立ち振る舞いを見て確信した。君には家事の、特に『食』に関する素晴らしい才能がある。俺が食材と魔法を提供し、君がその腕を振るう。……どうだ? 呪いから解放された後の第2の人生、俺と一緒に『究極の食卓』を目指してみないか?」


リアは一瞬、自分の手を見つめ、それから力強く俺の目を見た。


「……ミノル様。私を地獄から救い出してくださっただけでなく、そんな……私を必要だと言ってくださるのですか? 私にできることなら、何でも……いえ、一生をかけてお仕えします!」


【仲間が加わりました:リア】 経験値を獲得しました(パーティ結成・運命の変革)。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「様はやめてくれ。俺はただのランクEだ。それと、一生なんて重いことも言わなくていい。まずは……美味い飯を食って、ゆっくり寝るところから始めよう」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:24(UP!) HP:2,200/2,200 MP:2,050/2,050

レベル24。MPもついに2,000を突破した。 最強の魔導騎士(兼・特級家政婦)を仲間にした俺の異世界生活は、ここから一気に加速する。



仲間を得たことでミノルの「目立たず快適な隠密生活」の構想がさらに膨らむ。リアという頼もしい相棒と共に、一気に基盤を整えることにした。


1. 究極の拠点と装備、そして食材確保(1・2・3)

まずテレポートで人里離れた絶景の地へ移動し、土・石・木魔法を組み合わせて、外見はただの岩山、内部は現代日本の高級マンションを模した「隠れ家」を建築した。 リアには、俺が「精製」した最高硬度のミスリルと魔結晶を使い、**「究極の包丁兼・魔導剣」**を自作して与える。


「ミノル様、この包丁……ドラゴンの鱗さえ紙のように切れます……!」


その後、市場で買い占めた「誰も価値を知らない珍味」をリアの目利きでさらに選別。俺たちのアイテムボックス(予備としてリアにも小容量のものを付与)は極上の食材で溢れかえった。


2. 新たな仲間との出会い:不遇の天才魔法使い

拠点を整えた俺たちは、さらなる専門知識を求めて街の魔導図書館や裏通りの魔導具店を巡り、一人の女性を「鑑定」で見つけ出した。


名前:セーラ(25歳) 職業:賢者(自称・古式魔法研究家) 才能:全属性適性(高)、古代文字解読、魔力操作(精密) 状況:家賃滞納で追い出され中。研究に没頭しすぎて「変人」扱いされ、ギルドからも疎まれている。


「……この理論は完璧なはずなのよ。ただ、この世界の魔法体系が効率悪すぎるだけなのに……。あぁ、お腹空いた。本が食べられたらいいのに……」


ボサボサの髪に眼鏡。だがその奥にある瞳は、真理を求める渇望に満ちている。俺が求めていた「魔法の理を共に解き明かす」ための知恵袋だ。


俺は彼女の前に、リアが作った「泥イモのポタージュ(魔力回復効果付き)」を差し出した。 「面白い理論だ。もっと広い場所で、資金と食材を気にせず研究を続けたいとは思わないか?」


3. パーティ結成とレベルアップ

セーラを仲間に加え、彼女の膨大な知識と俺のイメージ、リアのサポートが噛み合った瞬間、俺の魔力操作は未知の領域へと達した。


経験値を獲得しました(知識・技術・武力の三位一体結成)。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「レベル25か。……ステータスオープン」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:25(UP!) HP:2,600/2,600 MP:2,400/2,400


【新規仲間】


セーラ(魔法使い/賢者):魔法の理論構築、古代文字、広域魔法。


【現在の状況】


拠点:魔法隠蔽された豪華秘密基地。


装備:ミノル特製・精製魔法武器一式。


「いいチームになってきたな。リアが飯を作り、セーラが魔法の理を説き、俺がすべてを蹂躙……いや、調達する」


セーラは俺の「アイテムボックス」や「イメージ魔法」を見て、狂喜乱舞しながら研究に没頭し始めている。



「よし、リア、セーラ。準備はいいか。今日はこの世界の地図にさえ載っていない、人跡未踏の『魔の森・深層部』へ食材の買い出しに行くぞ」


俺の言葉に、二人がそれぞれの反応を見せる。 「はい、ミノル様。新しい包丁の切れ味、試してみたかったところです。今夜はドラゴンのテールシチューにしましょうか」 リアが美しい微笑みを浮かべながら、俺が打った魔導包丁を軽く振る。


「未知の生態系、未知の魔素濃度……! ミノル、あなたの『テレポート』なら、その深層にあるという『世界樹の滴』すら手に入るかもしれないわね。研究が捗るわ!」 セーラは眼鏡を光らせ、魔導書を抱えて鼻息を荒くしている。


魔の森・深層攻略

俺たちは「テレポート」で、一気にSランク冒険者ですら全滅すると言われる最深部へと跳んだ。


そこは、空間そのものが魔力で歪んでいるような異質な場所だった。 「鑑定」を使う。


種族:エンシェント・ドレイク(古龍) レベル:85 特性:魔法耐性(極大)、物理無効(一部) 食材評価:天界の肉。一口食えば寿命が延びる。


「……出たな。セーラ、広域遮断結界を。リア、俺が動きを止める。トドメは任せるぞ」


俺は「フィジカルブースト」を最大出力で発動。さらに新魔法「プラズマカッター・連撃」を放ち、古龍の魔法耐性を強引に突破してその翼を切り落とした。


「今です、ミノル様!」 リアが俺の魔力を借りて「聖浄の魔導剣」を一閃させる。古龍の巨体が、断末魔もなく静かに沈んだ。


戦果とレベルアップ

古龍をその場で「解体(中級)」し、最高級の肉と魔石をアイテムボックスへ。 ついでに周囲に生えていた「世界樹の若芽」や、精製すれば伝説の香辛料になる「魔力花」を根こそぎ採取した。


経験値を獲得しました(Sランク魔物の討伐・秘境の踏破)。 レベルがアップしました。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「……また一気に上がったな。ステータスオープン」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:27(UP!) HP:3,500/3,500 MP:3,200/3,200


【新規取得魔法】


重力操作グラビティコントロール:対象の重さを変える。


空間断裂スペース・カット:空間そのものを切り裂き、防御を無視する。


【所持食材】


古龍の極上霜降り肉


世界樹の若芽(究極のハーブ)


魔力花の蜜(精製で超高級砂糖に)


「レベル27。……もはや、この国どころかこの大陸で俺たちに敵う奴はいないんじゃないか?」


セーラは「重力魔法なんて、私の理論でもまだ先の話だったのに……!」と震えながら俺を観察している。 一方、リアはすでに「このお肉、どうやって下ごしらえしましょう」と、晩餐のことしか考えていない。


「さて、最高の食材は揃った。拠点に戻って、二度目の人生最高の『祝勝会』を開くか」


「ステータスオープン」


俺が呟くと、俺たち3人の現状が、隠し項目まで含めて空間に鮮明に映し出された。レベルアップと深層攻略を経て、俺たちはもはや「歩く戦略兵器」に近い領域に踏み込んでいる。


名前:ミノル(新川 稔)

レベル:27 HP:3,500/3,500 MP:3,200/3,200


【固有スキル】


アイテムボックス(容量無限・時間停止・腐敗防止・熱伝導遮断)


鑑定(全事象・全生命・世界のシステム解析)


ステータスオープン(自己及びパーティメンバーの完全表示)


解体(中級)(魔物・植物の最適部位切り出し)


【魔法一覧】


生活魔法:クリーン、ピュリフィケーション(精製・浄化)、ピュリファイ、クリエイトウォーター、ファイア、フレイム、トラップ、偽装


攻撃魔法:


バレット系(ファイア、ウォーター、ストーン、ウィンド)消費MP:2


アロー・ランス系(各属性)消費MP:3?6


カッター系(各属性、プラズマ、サンドブラスト)消費MP:4?15


深層魔法:バースト・ファイア、空間断裂スペース・カット


特殊・補助魔法:


サーチ、ステルス、フィジカルブースト(身体強化)


ステップ(縮地)、テレポート(瞬間移動)


ディスペル(魔力解呪)、重力操作グラビティコントロール


名前:リア

レベル:21 HP:2,100/2,100 MP:1,800/1,800


【職業】:魔導騎士(呪い解除済み) 【才能】:聖属性適性(極大)、家事全般(特級) 【スキル】:


聖剣術(光の刃による切断・打撃)


高速調理(食材の旨味を逃さない超高速機動)


味覚の守護者(毒物の検知と味の調律) 【装備】:


ミノル謹製・魔導包丁剣「白銀」(ミスリル精製・攻撃力+食材の鮮度維持機能)


名前:セーラ

レベル:18 HP:950/950 MP:2,800/2,800


【職業】:賢者(自称・古式魔法研究家) 【才能】:全属性適性(高)、古代文字解読、魔力操作(精密) 【スキル】:


魔法構築(既存魔法の術式最適化・消費MP削減)


魔力探知(資源や魔素の濃度の視覚化)


高速演算(魔法の多重起動・並列処理) 【装備】:


ミノル謹製・魔導眼鏡「真理の瞳」(魔力消費効率20%カット・暗視機能)


「……ふむ。リアは前衛としてのステータスが、セーラはMPの伸びが凄まじいな」


俺のレベル27は、この世界の基準では「伝説の英雄」が晩年にようやく到達するかどうかのレベルらしいが、俺たちは数日でここに届いた。 レベルアップ時の全回復という「ドーピング」に加え、俺が魔法をイメージで具現化し、セーラがそれを理論化、リアが実戦(と美味しい食事でのバフ)で支えるというサイクルが完璧に機能している。


「ミノル様、自分のステータスを見るのは少し気恥ずかしいですね。でも、この力があれば、もっと美味しい食材を……さらに大きな獲物でも捌けます!」 リアは「白銀」の刃を愛おしそうに見つめている。


「私のMPがこんなに増えるなんて。ミノルの魔力回路のイメージを取り入れたおかげね。これで、以前は夢だった『超広域・高解像度サーチ』もいけそうだわ」 セーラは新しく作った眼鏡を押し上げながら、ニヤリと笑った。


「よし。ステータスの確認は終わりだ。今夜はこれまでの冒険を祝して、手に入れた『古龍の肉』を食おう」


拠点の整備も一段落し、俺たちはさらなる「極上の食材」と「未知の理」を求めて、再び人里へと降り立った。


「リアの武力、セーラの知識……あと足りないのは、どんな険しい地形でも踏破し、隠された宝(食材)を嗅ぎつける『最高の鼻』を持つ斥候スカウトだな」


俺は街の裏通りにある、実力者だけが集まるという冒険者酒場へ向かった。「サーチ」と「鑑定」を同時に走らせ、膨大な情報の波をかき分ける。


すると、酒場の最奥、一際目を引く女性が一人でエールを煽っていた。


新たな出会い:不遇の孤高スカウト

その女性は、タイトな革鎧がはち切れんばかりの圧倒的な肉体美――特に豊満な胸元と、椅子からはみ出さんばかりの豊潤な腰回りを持ち、周囲の男たちを寄せ付けない鋭い色気を放っていた。


名前:カレン(24歳) 職業:ハイ・スカウト(斥候) 才能:超嗅覚(魔力感知含む)、トラップ解除、隠密(特級) 状態:深刻な「美食飢餓」。報酬が安すぎて、美味い飯にありつけていない。


「……ちっ、どいつもこいつも安っぽい依頼ばかり。私はただ、死ぬまでに一度でいいから、あの『幻の銀鱗魚』の刺身を食いたいだけなのに」


彼女は不機嫌そうにグラスを置いた。その瞬間、俺はアイテムボックスから、先ほど精製したばかりの「最高級の塩」で軽く締めた、古龍の霜降り肉の冷製仕立てを取り出し、彼女のテーブルに置いた。


「……あ? 何よ、あんた。私をナンパする気なら――」 カレンの言葉が止まる。彼女の特級の鼻が、その肉から漂う「暴力的なまでの旨味の香り」を逃さなかった。


「……これ、まさか、ドレイクの希少部位!? なんであんたみたいなランクEが……!」


「いいから食えよ。俺のチームには、君のその『鼻』と『足』が必要なんだ。協力してくれるなら、三食これ以上のものを保証する」


カレンは一瞬疑いの目を向けたが、耐えきれずに肉を一口。その瞬間、彼女の頬が赤らみ、潤んだ瞳が俺を捉えた。


パーティ結成とレベルアップ

カレンが俺の手を握り、「どこまでもついていくわ!」と宣言した瞬間、パーティの役割が完全に完結した。


経験値を獲得しました(パーティ完全体:四天王の集結)。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「レベル28か。いよいよ止まらなくなってきたな」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:28(UP!) HP:4,200/4,200 MP:3,800/3,800


【新規仲間】


カレン(斥候/スカウト):爆乳爆尻の絶世の美女。超嗅覚による食材・敵の探知。隠密と移動のスペシャリスト。


【全員のステータス(簡易表示)】


ミノル(Lv.28):万能の創造主


リア(Lv.21):聖なる料理騎士


セーラ(Lv.18):眼鏡の賢者


カレン(Lv.22):艶やかなる探求者


「ミノル様、新しいお仲間ですね。……あら、カレンさん。その服、少し窮屈そうですから、私が拠点で新しいものを作って差し上げますね」 リアが微笑むが、その目は少しだけ「護衛」としての競争心を燃やしている。


「あら、よろしく。……ミノル、さっきの肉、本当におかわりあるんでしょうね? 嘘だったら承知しないわよ」 カレンは豊満な胸を強調するように腕を組み、不敵に笑う。



カレンを仲間に加え、さらに賑やかになった俺たちは、まずは彼女の過去の清算、そして彼女の悲願である「銀鱗魚」の獲得へと動き出す。


1. 悪徳ギルドへの「掃除」

カレンが酒場を出ようとしたその時、ガラの悪い一団が入り口を塞いだ。カレンを不当な借金で縛り付けていた元所属パーティ『鉄の掟』と、その裏で甘い汁を吸っていたギルドの汚職職員だ。


「おいカレン、逃げられると思ってんのか? 違約金を払うか、さもなくばその体で……」


リーダー格の男が下卑た笑いを浮かべてカレンの肩を掴もうとした瞬間、俺は「フィジカルブースト」で踏み込み、男の腕を軽く捻り上げた。


「あがっ!? 誰だてめえ!」 「カレンは今、俺の専属斥候だ。不当な契約は『ディスペル』で破棄させてもらった。これ以上付きまとうなら、お前らの存在自体を『クリーン』してやるが?」


セーラが背後から魔力圧を放ち、リアが「白銀」を抜かずに鞘のまま突きつける。その圧倒的な格の違いに、男たちは腰を抜かして逃げ出した。


経験値を獲得しました。 レベルがアップしました。

2. 空飛ぶ伝説「銀鱗魚」を求めて

因縁を断ち切った俺たちは、カレンの案内で標高4,000メートルを超える「天空の岩山」へとテレポートした。カレンの超嗅覚が、雲海を泳ぐ獲物を捉える。


「あそこよ! 銀色の魔力反応……あれが『銀鱗魚ぎんりんぎょ』!」


俺は「空間断裂」を応用し、魚の周囲の空間を一時的に切り離して地上へ引きずり下ろす。逃げ場を失った伝説の魚を、リアの包丁が一閃した。


経験値を獲得しました。 レベルがアップしました。

「……ふぅ。レベル30か。MPも5,000の大台を超えたな」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:30(UP!) HP:5,800/5,800 MP:5,200/5,200


【パーティ】


ミノル(Lv.30)


リア(Lv.24)


セーラ(Lv.21)


カレン(Lv.25)


拠点に戻り、手に入れた銀鱗魚を刺身にする。 醤油の代わりとして、俺は以前手に入れた「泥イモ」のデンプン質を「ピュリフィケーション」で精製し、そこに「魔力花の蜜」と「精製塩」、さらに「ファイア」で炙った魚の骨から取った濃縮出汁を魔力操作で調合し、即席の「特製魚醤風ソース」を作り上げた。


「……っ! これよ、これが食べたかったの!」 カレンは爆乳を揺らしながら悶絶し、リアとセーラもその未知の美味に目を輝かせている。



レベル30になり、MPが5,000を超えたことで、俺の魔力操作は物理的な現象を直接引き起こす段階へと進んだ。


まずは、魔力そのものを「手」のように扱うイメージを練る。 「物に直接触れず、魔力の波で包み込み、俺の意思のままに動かす……。重力ではなく、純粋な『念』による操作だ」


集中すると、テーブルの上のコップが音もなく浮き上がった。


さらに、これまで「浄化」や「修復」に使っていたイメージを生物の細胞へと転化させる。 「欠損を補い、活性化を促し、生命の輝きを取り戻す……。単なる傷の手当てじゃない、聖なる光の奔流だ」


イメージの深度に合わせて、癒しの光が手のひらから溢れ出した。


名前:ミノル(新川 稔) レベル:30 HP:5,800/5,800 MP:4,850/5,200


【新規取得魔法】


サイコキネシス(念動)(消費MP:5?継続)NEW!:物体を自在に動かす。


ヒール(消費MP:10)NEW!:軽度の傷を癒やす。


ハイヒール(消費MP:30)NEW!:深い傷や骨折を瞬時に治す。


エリアヒール(消費MP:60)NEW!:範囲内の味方を一斉に癒やす。


エクストラヒール(消費MP:150)NEW!:欠損部位すら再生させる究極の癒やし。


「よし。これで『念動』を使えば、座ったまま食材を並べたり調理したりできるな。それに回復魔法があれば、不慮の事故が起きても仲間を絶対に死なせずに済む」


特に「念動」は、包丁を持たずに空中で食材を千切りにするなど、料理の効率を飛躍的に高めそうだ。


「ミノル様、今の光は……? 聖属性の私でも見たことがないほど、純粋で温かい魔力です……!」 リアが驚きに目を丸くしている。


「念動に回復魔法の体系化……。ミノル、あなた一人で聖職者と魔導師の役割を完璧にこなすつもり? 私の研究対象が多すぎてパンクしちゃうわ!」 セーラは興奮してノートを書き殴っている。


経験値を獲得しました(新規魔法体系の構築)。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「……お、また上がった。魔法の開発は経験値効率がいいな」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:31(UP!) HP:6,500/6,500 MP:6,000/6,000

レベル31。MPは6,000の大台に乗った。 「念動」と「回復」を手に入れ、俺たちのパーティはさらに盤石になった。



拠点の設備も充実し、魔法のレパートリーも増えた。次は、手に入れた素材の換金や希少な調理器具の調達を担う「商流」と、さらなる専門技能を持つ仲間が欲しい。


俺たちはカレンの鼻とセーラの情報網、そして俺の「鑑定」を駆使して、大陸各地から「訳ありの逸材」をスカウトしに行くことにした。


1. ドワーフの鍛冶師兼商人:ガルド(50歳)

街の片隅で、最高品質の鍋を「重すぎて売れない」と門前払いされていた頑固親父。 「鑑定」:『神代の合金を精錬できる唯一のドワーフ。商才もあるが、妥協を許さず破産寸前』 俺は彼に「ピュリフィケーション」で精製した純度100%の鉄を渡し、一瞬で胃袋と職人魂を掴んで仲間に引き入れた。


2. 虎の獣人の用心棒兼荷運び:タイガ(22歳)

奴隷市場で「食いぶちがかかりすぎる」と持て余されていた巨漢。 「鑑定」:『希少な白虎の血筋。身体能力はSSS級だが、燃費が悪すぎて常に空腹』 俺はアイテムボックスから「古龍の肉」を取り出し、「腹一杯食わせてやる」の一言で専属契約を結んだ。


3. 爆乳爆尻のダークエルフ魔導具師:ルナ(28歳)

エルフの里を「魔導具の研究がエロすぎる」という理不尽な理由で追放された美女。 「鑑定」:『空間魔法と付与魔法の天才。独自の美学(露出度の高い装備)を持つ』 カレンに負けず劣らずの圧倒的な肉体美を持つ彼女は、俺の「念動」と「アイテムボックス」の構造に心酔し、二つ返事で仲間に加わった。


宴とレベルアップ

新しく加わった3人を連れ、拠点にて「念動」をフル活用した歓迎パーティーを開催する。数十の調理器具が宙を舞い、リアが捌いた食材が次々と絶品料理へと変わっていく。


「ガハハ! この鍋の火加減、魔法か!? 最高のメシだ!」(ガルド) 「……うまい。一生ついていく。もっと肉くれ」(タイガ) 「あら……この拠点の空間固定、素晴らしいわ。お礼にミノル様にぴったりの『特別な装備』を作ってあげちゃう」(ルナ)


経験値を獲得しました(商流・技術・重量運搬の確保)。 レベルがアップしました。 レベルがアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「……一気に2レベル上がったな。ステータスオープン」


名前:ミノル(新川 稔) レベル:33(UP!) HP:8,000/8,000 MP:7,500/7,500


【新メンバー】


ガルド(ドワーフ):鍛冶・商談・調達担当。


タイガ(虎獣人):重機並みの怪力・肉弾戦担当。


ルナ(ダークエルフ):爆乳爆尻。付与魔法・エロ格好いい装備製作担当。


「レベル33。MPも7,500か。これでいよいよ、自分たちだけの『美食の隠れ里』を作れる規模になってきたな」


総勢6人の美女と野獣(?)軍団。俺の異世界生活は、もはや一つの小国を凌駕する勢いで充実し始めている。



「……よし、人数も増えたし、食材の質を上げるためにも全員の基礎スペックを底上げするか。ついでに、この大陸の『掃除』も終わらせてしまおう」


俺の提案に、新旧メンバーがそれぞれの武器や魔導具を手に立ち上がる。


「大陸中の盗賊を全て……。ミノル様、それなら効率的なルートを私が『サーチ』で構築します!」(セーラ) 「ふふ、私の『鼻』からは逃げられないわよ。金銀財宝と美味い酒を隠し持っている奴らから順番に回るわね」(カレン) 「重い荷物(奪還品)は俺が全部運んでやる。腹が減るまで暴れさせてくれ!」(タイガ)


大陸規模の「大掃除」開始

俺は「テレポート」とセーラの「広域サーチ」、カレンの「嗅覚探知」を組み合わせ、大陸中の盗賊の拠点を瞬時に強襲する戦術を組んだ。


強襲: 拠点に現れた瞬間、俺が「重力操作(念動の応用)」で敵全員を床に叩き伏せる。


殲滅: 抵抗する者はリアの「白銀」とタイガの拳、ルナの付与魔法を纏った攻撃で一掃。


解呪・無効化: 罠や結界はセーラと俺の「ディスペル」で粉砕。


回収: ガルドが財宝の鑑定を行い、タイガと「アイテムボックス」が全てを飲み込む。


北の氷原の隠れ里から、南の密林の砦まで。一晩で数百の拠点が「消滅」した。悪党にとっては悪夢だが、俺たちにとってはただの効率的なレベリング作業だ。


リザルト:未曾有のレベルアップ

朝日が昇る頃、俺たちは大陸中の不浄な気配が激減したことを確信した。


大陸全土の盗賊を殲滅しました。 莫大な経験値を獲得しました。 パーティ全員のレベルが大幅にアップしました。 HP・MPが全回復しました。

「……凄まじいな。ステータスが別次元だ」


【ミノル:Lv.50(MAX?)】 HP:15,000 / 15,000 MP:18,000 / 18,000


新取得:空間把握(完全)、万物鑑定(神級)


【メンバー状況】


リア(Lv.42):伝説の聖騎士を越える調理技術。


セーラ(Lv.40):大賢者の領域。


カレン(Lv.41):神速の斥候。


ガルド(Lv.38):伝説の鍛冶師。


タイガ(Lv.40):一撃で山を砕く獣王。


ルナ(Lv.39):あらゆる理を歪める魔導具師。


「……ミノル、信じられないわ。私の魔力が底なしの泉みたいになってる。これなら、大陸の気候すら変えられそうよ」(セーラ)


「ガハハ! この腕力なら、オリハルコンを素手で引きちぎれそうだ!」(ガルド)


「……ミノル様。これでもう、私たちがどこへ行っても、誰にも邪魔されることはありませんね」(リア)


アイテムボックスには、大陸中から集まった「盗賊が溜め込んでいた世界中の珍味・高級酒・伝説の調味料」が山脈のように積み上がっている。



レベル50に到達し、大陸最強の集団となった俺たちは、奪還した最高級の酒を酌み交わしながら、拠点の広間でゆったりとした時間を過ごしていた。


だが、ふとリアの手元を見ると、彼女は高級なエールを口にしながらも、その視線は遠い空の向こう……かつて彼女が忠誠を誓った「聖教国」の方角を向いていた。


「……リア。そろそろ、その胸にある『つかえ』を吐き出せ。お前を呪い、ゴミのように捨てた奴らのことをな」


俺の言葉に、リアは一瞬肩を震わせ、静かに語り始めた。

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