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常世

作者: じゃがいも

いつだったか、聞いたことがある。「常世」とは、死後の世界であり、死人が集まる終着点だと。


目を覚ましたが、どこを見ても真っ暗。真っ暗。真っ暗。

人も見えない。どこを見て居るのか、前が分からなくなった。

なのに、音がかすかに聞こえる。そこで、耳を傾けてみた。


「?」この子は強い認知症...いずれ息の仕方を忘れるだろう。余り期待はできないが、一応残しておこう。


低い声、頭に響き渡る雑音、聞きにくい。その後の声は聞こえていたが、すぐに忘れてしまった。

あれ、さっき何してたっけ?


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