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Q  作者: ねこまんま
201/208

Q

■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■

<状況23>

<その9-14>

<盗賊、現る。>


『銀球』 が、3d投影した、

ミニチュア駄菓子屋のところで、

ガラス引き戸が開き、ガラガラがラ r r r ・・・、

なかからチッコイ婆さんが、ちょこちょこチョ k k k ・・・、





子「くーだ・さーい・なー♪」



婆「くーだ・さーら・なーい♪」





お子さまと、


お婆さんは、


おたがいに、


元気な挨拶を、


かわしていた。





「なんだとッ、このババー!

 買ってヤルつッてんだから、

 さっさと売りやがれー。」



「ビンボーババーに、

 幾らかでも金めぐんでヤルつッてんだよー。」



お子様は、駄菓子屋ババーをまえにして、鋭いジャブをくり出した。





「なんッ、こんガキャー!

 ワレ、誰に口きいてケツかるッ#!」



「貧乏子倅コワッパー!

 お前のような鬼ッ子が、

 よーく金もってやがったなー。

 どっから盗んできたー!」



駄菓子屋ババーは、年を感じさせない軽いフットワークで、

子倅コワッパーの攻撃をかわしていた。





「うちは、ババーと違って、

 大金持ちですーゥ。

 いっぱいお金もってますーゥ。

 だから、ババーに恵んであげますーゥ。」



「いいから早く、ババー!

 今日のレコメンリスト見せやがれー!」



子倅コワッパーのストレート、フック、アッパーッ!

駄菓子屋ババーは、KOかッ!?





「なーにぃッ、

 だったら、店ごと買占めてみろーッ!」



「おまえが欲しいって言ってたアレな、

 なんとか言った、ほら・・・、ガル、ガル、ガルーダ・・・・・、

 プラモデルの 『発注キャンセル』 してやっかんよーッ!」



駄菓子屋ババーは、テクニカルなワードをくり出した。





「ガリア・パンツァー戦車ッ!

 ガリア・パンツァー戦車シリーズだよ、覚えろババーッ!」



「ごしょーだよぉッ! やめんなよーッ!

 たのんでた五号突撃駆逐戦車 『ヴァッシュベーア』 が、カッケーんだよぉ!

 固定砲塔が、すっげーカッケーんだよぉーッ!」



子倅コワッパー、一転して守勢にまわりだしたか。





「後生だか、和尚だか、

 パンツだか、オマンツァだか、色気づきやがってッ!

 おまえなんか、アンパンか、ジャムパンでも食ってろッ!

 この婆を怒らせたら、パンツもオパンツァーも売ってやらんぞッ!」



ババー渾身の、『売ってやらん』 攻撃が炸裂したーッ!





「わぁー・・・・・、

 売ってくれよぉー・・・・・、

 キャンセルすんなよぉー・・・・・、

 売ってく r ・・・、売っ t ・・・、う、う・・・、ぅぅぅ・・・・・。」



駄菓子屋ババーの、

発注キャンセルからのテクニカル勝ちであった。





*****





こんな、

とある元気すこやか育ちざかりな、

学童クラブのお子様。



そんな、

かたや茶目っけ愛嬌タップリな、

駄菓子屋のお婆ちゃん。



常ひごろ、

なんとも他愛もない、

こころ温まる世代をこえた、

ほのぼのとした会話が、くり広げられる。





そして、





いつだって、結末は・・・・・、





「あんたッ、部屋んなかで何さわいでるのッ!」


「それッ、勉強に使いたいって言うから、

 わざわざ、お金出して申請したのよッ!

 それはタダじゃないのよッ!」


「もう、『銀球』 は没収よッ!」



母親いきなり部屋に入ってくるなり、

最後通告もないまま、いきなりの没収宣言である。





そして、

お子様は、

色々な意味で、

泣くことになった。





昨今の帝国事情のひとつ、

特殊な事情でもないのに、わざわざ有料申請して、

子どもに 『銀球』 を借り与えている親は、けっこう多くいる。



ソフィアのばあいの無料申請とちがい、

有料申請は、役所にとっても、

よい実入りであった。


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