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<状況23>
<その9-14>
<盗賊、現る。>
『銀球』 が、3d投影した、
ミニチュア駄菓子屋のところで、
ガラス引き戸が開き、ガラガラがラ r r r ・・・、
なかからチッコイ婆さんが、ちょこちょこチョ k k k ・・・、
子「くーだ・さーい・なー♪」
婆「くーだ・さーら・なーい♪」
お子さまと、
お婆さんは、
おたがいに、
元気な挨拶を、
かわしていた。
「なんだとッ、このババー!
買ってヤルつッてんだから、
さっさと売りやがれー。」
「ビンボーババーに、
幾らかでも金めぐんでヤルつッてんだよー。」
お子様は、駄菓子屋ババーをまえにして、鋭いジャブをくり出した。
「なんッ、こんガキャー!
ワレ、誰に口きいてケツかるッ#!」
「貧乏子倅コワッパー!
お前のような鬼ッ子が、
よーく金もってやがったなー。
どっから盗んできたー!」
駄菓子屋ババーは、年を感じさせない軽いフットワークで、
子倅コワッパーの攻撃をかわしていた。
「うちは、ババーと違って、
大金持ちですーゥ。
いっぱいお金もってますーゥ。
だから、ババーに恵んであげますーゥ。」
「いいから早く、ババー!
今日のレコメンリスト見せやがれー!」
子倅コワッパーのストレート、フック、アッパーッ!
駄菓子屋ババーは、KOかッ!?
「なーにぃッ、
だったら、店ごと買占めてみろーッ!」
「おまえが欲しいって言ってたアレな、
なんとか言った、ほら・・・、ガル、ガル、ガルーダ・・・・・、
プラモデルの 『発注キャンセル』 してやっかんよーッ!」
駄菓子屋ババーは、テクニカルなワードをくり出した。
「ガリア・パンツァー戦車ッ!
ガリア・パンツァー戦車シリーズだよ、覚えろババーッ!」
「ごしょーだよぉッ! やめんなよーッ!
たのんでた五号突撃駆逐戦車 『ヴァッシュベーア』 が、カッケーんだよぉ!
固定砲塔が、すっげーカッケーんだよぉーッ!」
子倅コワッパー、一転して守勢にまわりだしたか。
「後生だか、和尚だか、
パンツだか、オマンツァだか、色気づきやがってッ!
おまえなんか、アンパンか、ジャムパンでも食ってろッ!
この婆を怒らせたら、パンツもオパンツァーも売ってやらんぞッ!」
ババー渾身の、『売ってやらん』 攻撃が炸裂したーッ!
「わぁー・・・・・、
売ってくれよぉー・・・・・、
キャンセルすんなよぉー・・・・・、
売ってく r ・・・、売っ t ・・・、う、う・・・、ぅぅぅ・・・・・。」
駄菓子屋ババーの、
発注キャンセルからのテクニカル勝ちであった。
*****
こんな、
とある元気すこやか育ちざかりな、
学童クラブのお子様。
そんな、
かたや茶目っけ愛嬌タップリな、
駄菓子屋のお婆ちゃん。
常ひごろ、
なんとも他愛もない、
こころ温まる世代をこえた、
ほのぼのとした会話が、くり広げられる。
そして、
いつだって、結末は・・・・・、
「あんたッ、部屋んなかで何さわいでるのッ!」
「それッ、勉強に使いたいって言うから、
わざわざ、お金出して申請したのよッ!
それはタダじゃないのよッ!」
「もう、『銀球』 は没収よッ!」
母親いきなり部屋に入ってくるなり、
最後通告もないまま、いきなりの没収宣言である。
そして、
お子様は、
色々な意味で、
泣くことになった。
昨今の帝国事情のひとつ、
特殊な事情でもないのに、わざわざ有料申請して、
子どもに 『銀球』 を借り与えている親は、けっこう多くいる。
ソフィアのばあいの無料申請とちがい、
有料申請は、役所にとっても、
よい実入りであった。




