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Q  作者: ねこまんま
172/208

Q

■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■■■□■■

<状況23>

<その6-15>

<撃墜>


敵 『石臼型』 の、

反重力浮遊炉を潰すべく、

ルッターは、装甲部分を狙った。



『クライン』は、

L字錨を引き抜かれない様に、

車体を振りほどかれ逃げられない様に、



ジャヴォは、巧みな操縦で、

敵 『石臼型』 の背後を、

押して押して押して、

押し捲くっていた。



3dメインモニターの、

火器管制レイヤーに表示される、

十字線[Cross-Hair , Reticle] の照準を合わせ、

ありったけ、これでもかと重力積層砲を撃ちまくった。



『 ズム゛ンッ、ズム゛ンッ、ズム゛ンッ、ズム゛ンッ、ズム゛ンッ、・・・』



重力積層弾を、

激しく続けざまに撃ち込んだ。



敵の重層バリアは、

L字錨のアース効果で、

弱体化して不安定になっている。



それでも、

まだまだ健在である、

敵の重層バリアに威力を削がれても、

なおも、しつこく、何発も、重力積層弾を叩き込んだ。



こぶし程の、

重力積層弾であっても、

外装甲を抉り、消し飛ばし、吹き飛ばした。



そこに姿を現したのは、

導管でつながる半球状の安全装置や、箱状の制御装置、

そして、それらに囲まれて稼動している2つの円柱状タンク。



まさに、

2基の反重力浮遊炉であった。

これらを、きれいに消散・消失・消滅させた。





ついに、





敵に、

振りほどかれ、

逃げ切られる前に、

後衛の 2機目を、無事撃破した。



それは、

浮遊することもなく、

戦車底面を地に押し付けていた。



もう、

最早これまでと、

微動だに、動くこともなく、

まさに、鉄の棺桶と成り果てていた。



後部の反重力浮遊炉が 2基とも破壊され、

きれいに消散・消失・消滅していた。

それどころか後部の外装甲が、

ほとんど消えていた。



敵 『石臼型』 浮遊戦車の、

車内が窺えるほどに、

装甲が消えていた。



計器が並び導管が走り、

抉られた天井辺りには、

赤色ベンチレーターや、

非常灯が見えていた。



ただ、隠れているのか、

そもそも、居ないのか、

搭乗員の姿が見えない。

逃げた形跡は無かった。





*****





ロル=マントル教国軍の、

『石臼型』 浮遊戦車は、

前衛の 3機が、



いま、



攻勢一転、守勢に変わり、

攻める勢い、守りに徹し、

転進がらり、撤退となり。



その逃げてく様は、



後方より重力積層弾の砲撃を受け、

着弾するたびに重層バリアは、

消滅しそうになっていた。



一瞬で、

弾着部分から、

波打つ歪みが視覚化され、

弾けるシャボン玉寸前の様に、

重層バリア全体が震え戦慄いていた。





いま、

ここに、

ヴェルドシア軍、

増援が到着していた。



その攻撃であった。



アルムット団と協力して、

追撃掃討戦を行っていた。


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